SafariとChromeの共通機能を比較|Macで使うブラウザはどっち?特有機能も必見

Macで検索をするときに使う主なブラウザといえばSafariとChrome。それぞれ機能が似ていても操作に違いがあり、作業やフィーリングによってやりやすいブラウザの好みが分かれると思います。

そこでSafariとChromeに共通する機能を比較をしてみました。それぞれのブラウザに特有の機能も参考に、Macで作業するときにどちらのブラウザが使いやすいのかチェックしましょう。

ブックマーク

ブックマークはよく閲覧するWEBベージを登録する機能です。SafariとChromeでは呼び方や表示スタイルが異なります。

SafariChrome
呼び方ブックマーク、お気に入りブックマーク
表示場所スタートページ(お気に入り)、サイドバー(ブックマーク)アドレスバーの下

Safariではブックマークのほか、スタートページにはブックマークがアイコンで表示されます。この場合は「お気に入り」と呼ばれます。SafariでもChromeでブックマークを使う方法はこちらです。

ブックマークを追加する方法

SafariChrome
・コマンドキー+D
・ツールバーの共有アイコン→「ブックマークに追加」
・「ブックマーク」→「ブックマークに追加…」
・コマンドキー+D
・「ブックマーク」→「このタブをブックマークに追加…」
・アドレスバー内の星マーク→「ブックマークの追加」

ブックマークの表示と非表示

SafariのサイドバーやChromeのアドレスバーのブックマークの表示が選択できます。表示も非表示も操作は同じです。

Safari

  • ツールバー内の3つのカラーボタン右の「サイドバーを表示します」のアイコンをクリック、または「コマンドキー」+「Shift」+「L」

Safariのブックマークは縦方向に並び、ブックマークを多く閲覧できます。

Chrome

  • ツールバーの右にある三点の縦アイコン→「ブックマーク」→「ブックマーク バーを表示」をクリック、またはコマンドキー+shift+B

Chromeでは横にブックマークが並びます。「設定」→「ブックマーク バーを表示する」をオンにすると、常にブックマークを表示させることができます。

リーディングリストへの追加・閲覧

オフラインでもサイトページが読めるリーディングリストへの追加と閲覧方法をそれぞれチェックしましょう。

リーディングリストを追加する

  • Safari…アドレスバーをクリック→左側にある「+」をクリックまたは「ブックマーク」→「リーディングリストに追加」をクリック
  • Chrome…アドレスバーの右にある☆マークをクリック→「リーディングリストに追加」をクリック

リーディングリストを閲覧する

  • Safari…ブックマークリストのサイドバーを表示→メガネのアイコンをクリック→読みたい項目をクリック
  • Chrome…ブックマークリストの右端にある「リーディングリスト」をクリック→読みたい項目をクリック

いずれのブックマークリストのショートカットはブックマークと同じです。操作のスピードで比べると、Safariはワンクリック、Chromeはツークリックなので、Safariの方が手際良く追加できます。

タブ

Safariではウインドウとタブがまとめてメニューバーの「ウインドウ」に表示され、Chromeはそれぞれ独立して表示されます。主なタブの共通点は以下のようなものがあり、簡単なやり方を後にまとめました。

  • タブの固定
  • タブのグループ化
  • タブを新規ウインドウに移動
  • タブ/URLのデバイス間送信
  • サイトの消音

タブの固定やグループ化は「【Mac】SafariとChromeのタブを整理してスッキリまとめる方法」をご覧ください。

タブを新規ウインドウに移動

  • Safari…任意のタブを右クリック→「タブを新規ウインドウに移動」をクリック
  • Chrome…任意のタブを右クリック→「タブを別のウインドウに移動」→「新規ウインドウ」をクリック

Chromeでは2回クリックして新規ウインドウに移動するので、Safariの方が効率良いです。

タブの送信

Safari

  1. ツールバーの共有アイコンをクリック
  2. AirDropをクリック
  3. 表示されたデバイスをクリック

Chrome

  • サイトの送信…サイトページ上を右クリック→「お使いのデバイスに送信」→送信したいデバイスをクリック
  • URLの送信…アドレスバーを右クリック→「お使いのデバイスに送信」→送信したいデバイスをクリック

タブの送信はChromeの方がウインドウを開く必要がないので素早く操作できます。

サイトの消音

  • Safari…タブにある音量アイコンをクリック
  • Chrome…任意のタブを右クリック→「サイトをミュート」

Safariはタブから直接アクセスできるので、手早くオンオフできます。

サイトページを別名で保存

サイトページをオフラインで閲覧したいときは、別名で保存すると後で区別がつきやすくなります。

  • Safari…「ファイル」→「別名で保存…」
  • Chrome…「ファイル」→「ページを別名で保存…」

ショートカットキーはそれぞれコマンドキー+Sで可能です。

SafariChrome
フォーマット・ページのソース
・Webアーカイブ
・ウェブページ、HTMLのみ
・ウェブページ、1つのファイル
・ウェブページ、完全

サイトページに任意の名前をつけたら、保存先やフォーマットを選びます。

フォーマットはSafariとChromeで異なり、Safariにはサイトページの画像ファイルなどをまとめて同じフォルダで保存するChromeの「ウェブページ、完全」がありません。

しかしサイトを保存するときは、多くの場合ページを読むことが目的なので特に気にならない機能です。

ページを前後するショートカットキー

サイトページを何度も前後して閲覧するとき、ツールバーにある左右の矢印アイコンをクリックするのは時間がかかってしまいます。そこでおすすめなのがショートカットキーです。ショートカットキーの違いをSafariとChromeで比較しましょう。

SafariChrome
前のページに戻るコマンドキー+←コマンドキー+[
先のページに進むコマンドキー+→コマンドキー+ ]

OSをアップロードするとショートカットキーのコンビネーションが変更される可能性があるので、その都度模索する必要があります。

Chromeでは「Back To Back」でも可能!

Google Playで利用できる「Back To Back」はバックスペースキーで簡単に前のページに戻ることができるアプリ。Shiftキー+バックスペースキーで先のページに前進します。

履歴の機能

履歴の表示と削除の方法をそれぞれチェックしましょう。

履歴の表示/非表示

SafariもChromeも履歴の表示方法は同じですが、戻すときの方法が異なります。

SafariChrome
履歴を表示するコマンドキー+Y、メニューバー「履歴」→「すべての履歴を表示」をクリックコマンドキー+Y、メニューバー「履歴」→「全履歴を表示」をクリック
元のページに戻るコマンドキー+Y、ツールバー「戻る」矢印アイコンをクリック元のページのタブをクリック

Safariではコマンドを行なったタブの上に履歴が表示され、同じショートカットキーやツールバー内の「戻る」矢印で前のページに戻ります。

Chromeでは別タブで表示されるので、元のタブをクリックしましょう。

履歴の削除

Safari
Chrome
SafariChrome
1つの履歴を削除履歴を選択→右クリック→「削除」・縦3点リーダー→「履歴から削除」をクリック
・チェックボックスをクリック→「削除」をクリック
複数の履歴を削除・(連続削除)履歴をクリックし、シフトキーを押したまま削除する最後の履歴で再度クリック→バックスペースキー
・(個別削除)コマンドキー+1つずつクリック→バックスペースキー
・(連続削除)チェックボックスをクリック、シフトキーを押したまま範囲の最後になる履歴のチェックボックスをクリック→「削除」をクリック
・(個別削除)チェックボックスを1つずつクリック→「削除」をクリック
すべての履歴を削除「履歴を消去」をクリック→「消去の対象」→「すべての履歴」→「履歴を消去」をクリック・コマンドキー+A→「削除」をクリック→「選択したアイテムを削除」から「削除」をクリック
時間指定による削除「履歴を消去」をクリック→「消去の対象」から時間範囲を選択→「履歴を消去」をクリック

Safariで個別削除をするときはコマンドキーを押しながらクリックしますが、Chromeではチェックボックスで手際よくできます。消去の方法もバックスペースと「削除」でそれぞれ異なるのが特徴です。

すべての履歴の削除は、Safariでは直近1時間〜昨日まで経過した時間での絞り込み削除も可能です。

ダウンロードをした内容の確認場所

写真やドキュメントなどをダウンロードするとき、SafariとChromeで内容をチェックする場所が異なります。それぞれの項目をクリックして開きましょう。

Safari

アドレスバーの右横にある「↓」をクリックするとダウンロードした内容が表示されます。

Safariのダウンロードのアイコンは、ダウンロードをしていないときは表示されません。表示された後に「消去」をクリックするとツールバーから消えます。

Chrome

画面下にダウンロードした内容が表示されるのでクリックします。

SafariとChromeのダウンロードの位置は上下正反対なので、見やすいやり方を選べば良いでしょう。Chromeは内容が表示されるので、しっかりダウンロードできたか内容が同時に確認できます。

必要がなくなったときは、右端にある「X」をクリックするとダウンロードのデータが消えます。

「開発」へのアクセス

サイトの構造をチェックする開発も、SafariとChromeでは以下のような違いがあります。

Safari

  1. 「環境設定」→「詳細」→「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェックを入れる
  2. メニューバー内→「開発」をクリック

Chrome

  1. 右端の3点リーダーをクリック
  2. 「その他のツール」をクリック
  3. 「デベロッパツール」をクリック

Chromeは設定がないのですぐにアクセスできます。

ページのソースはChromeでは右端に、Safariでは画面下に表示される点が異なります。

ブラウザ起動時のウインドウ/ページ

SafariやChromeのウインドウやページを、次回の起動時にどのように表示するかそれぞれの方法を比較しました。

Safari

  1. メニューバー内の「Safari」→「環境設定…」、または「コマンドキー」+「, 」でSafariの設定を表示
  2. 「一般」をクリック
  3. 「Safariの起動時」の選択リストボタンをクリック
  4. ページの起動方法から1つ選ぶ

Safariの起動の方法は4つあります。

  • 新規ウインドウ…「一般」→「新規ウインドウを開く場合」で設定したウインドウが起動
  • 新規プライベートウインドウ…プライベートウインドウが起動
  • 最後のセッションの全ウインドウ…Macを終了したときに開いていたすべてのウインドウが起動
  • 最後のセッションのプライベートブラウズ以外の全ウインドウ…プライベートウインドウを除く、すべてのウインドウが起動

Chrome

  1. ツールバーの右にある三点の縦アイコンをクリック、または「コマンドキー」+「, 」で「設定」を開く
  2. 「起動時」内から起動したい方法を選ぶ

Chromeには3つの方法があります。

  • 新しいタブ ページを開く…新しい1つのタブとホームページを同時に起動
  • 前回開いていたページを開く…Macを終了した時点で開いていたシークレットモード以外のタブやウインドウを起動
  • 特定のページまたはページセットを開く…指定したタブのみ、または現時点で開いているシークレットモード以外のタブやウインドウをすべて起動

「特定のページまたはページセットを開く」内にある「新しいページを追加」では、次回に起動したいタブのみを登録することができます↓

新しいページを追加」のURL入力ウインドウ

Safariはプライベートウインドウの起動の選択ができ、Chromeは一つずつ特定のタブを追加できることが違いのポイントです。

設定画面

起動やセキュリティなどブラウザに関する設定を行う画面です。いずれも「コマンドキー」+「 , 」 で表示できます。

SafariChrome
項目の配置アイコンが丈夫に並列項目が左のサイドバーにリストアップ
項目へのアクセスアイコンごとにクリックそれぞれの項目が同じページで閲覧できる
見やすさ小さいがスクロールの必要がない大きく見やすいがスクロールする必要がある
機能の有効/無効の表示チェック式ボタンスライド式
画面のサイズ調整不可
設定画面の表示場所別ウインドウタブ

Safariの画面サイズ幅は約18cmで固定され、高さは項目によって自動調整されます。設定をしながら変化をチェックするなら画面スペースを取らないのでおすすめです。

Chromeは設定を大きな表示でしっかり確認できます。細かな文字を読むのが疲れるときでも見やすいです。

SafariとChromeそれぞれの特有機能

SafariとChromeに共通する機能以外にも、それぞれが持つ特徴的な機能をまとめました。

Safari

機能説明やり方
ツールバーのカスタマイズツールバーのアイコンの選択や配置を変更できるツールバーを右クリック→「ツールバーをカスタマイズ…」をクリック
リーダーの表示広告を省いたWebサイトを文章のみで閲覧できるアドレスバーの左端にあるドキュメントアイコンをクリック、または「表示」→「リーダーを表示」をクリック
Apple PayApple PayやApple Cardでの支払いの許可「環境設定…」→「プライバシー」→「Apple PayおよびApple Cardの確認をWebサイトに許可」にチェックを入れる

Safariのリーダーの表示はChromeでもできなくはないですが、Chromeのシステムの中にはありません。リーダー表示を使うときは、Safariの方が直感的で簡単です。

Chrome

       機能       説明       やり方
トップページにサイトページをショートカットで表示よく使うサイトページを任意の名前とURLで登録して表示するトップページにある「+」アイコンにマウスオーバーし、右上にある3点リーダーをクリック→「ショートカットの編集」をクリック→名前とURLを挿入する→「完了」をクリック
QRコードの作成サイトページのQRコードをiPhoneなどで読み取れるサイトページ上を右クリック→「このページのQRコードを作成」をクリック
ウィンドウの名前を変更ウインドウに任意の名前をつけてドックから選択しやすいようにする「ウィンドウ」→「ウィンドウに名前を付ける…」をクリック
タスク マネージャMacで言うアクティビティモニタ。Googleに関するもののみ表示される「ウィンドウ」→「タスク マネージャ」をクリック
キャスト…Chromecastを使ってMacの画面に表示された内容をテレビで見る「表示」→「キャスト…」または、サイトページを右クリック→「キャスト…」をクリック

Chromeでは多くの人があると便利だなと感じる独特な機能が備わっています。タスク マネージャはGoogle社のデータしか表示されないので、Macで使っている総合的なCPUやGPU、メモリなどの総合的な使用状況をチェックしたいときはSafariのアクティビティモニタの方がおすすめです。

「キャスト…」は、Macで見ている画像や動画、Webサイトなどをテレビで楽しめる機能です。AppleのAirPlayと同じような機能ですが、「キャスト…」はどのサイトページからも接作できる点が異なります。

まとめ

SafariとChromeは、同じ機能でも異なる操作がいろいろあることがわかりました。作業に合わせて双方のブラウザを使い分けながら、Macで快適なブラウジングをしてください!

ページ先頭へ ↑