
Macで複雑な漢字や長い単語などをタイピングするときはユーザ辞書がおすすめです。一度作れば1つのキーでも表示でき、長文をタイピングするときもスピードアップできます。
ユーザ辞書の作成、使い方、編集、削除、ファイルで保存する方法をまとめてご紹介します。
目次
ユーザ辞書とは?
ユーザ辞書は入力や変換しづらい文字類を、設定した任意の文字類で手軽に変換する機能です。主に以下のような場合におすすめです。
- 変換で出てこない複雑な文字
- 複雑な固有名詞
- 長い語句
- アルファベットと日本語が混合した言葉
- 「à」など特徴的なアルファベット
- 括弧などショートカットが必要な記号
- 絵文字
スピーディーなタイピングだけでなくタイプミスも防止できます。
ユーザ辞書はファイル保存もでき、必要なときに読み込んで繰り返し利用も可能です。
Macのユーザ辞書を作成する
Macのユーザ辞書では文字だけでなく、記号、数字、絵文字などさまざまな表示で作成できます。


- 「システム設定」を起動する
- 「キーボード」をクリック
- 「ユーザ辞書」をクリック
- 「+」をクリック
- 「入力/読み」に変換元の文字などを入力する
- 「変換/語句」に変換先の文字などを入力する
- 「追加」をクリック
- 「完了」をクリック
日本語入力と英文字入力を切り替えながら、それぞれの欄に入力できます。入力できる文字類は「入力/読み」と「変換/語句」、さらに日本語入力と英文字入力で異なります。
「入力/読み」に有効な文字類
- 日本語…ひらがな、カタカナ、複数、混合、数字(半角/全角)
- 英文字…アルファベット(大文字/小文字)、複数、混合、句読点(ピリオド/カンマ)、括弧などの記号、疑問符や感嘆符、数字
「かし」「XDR」など複数の同じ文字類のほか、「あ&5」など文字や記号、数字などの混合も可能です。
いずれの場合も、空白スペースや絵文字は入力できません。
「変換/語句」に有効な文字類
- 日本語…ひらがな、カタカナ、漢字、複数文字、混合、数字、記号、空白スペース、絵文字
- 英文字…アルファベット(大文字/小文字)、文字、混合、句読点(ピリオド/カンマ)、括弧などの記号、疑問符や感嘆符、数字、空白スペース、絵文字
漢字、記号、空白スペース、絵文字など、幅広いパターンで入力できます。
ユーザ辞書の使い方
任意のアプリにテキストを入力をしながら、ユーザ辞書を使います。


- MacでメモやPagesなど、ユーザ辞書を使って入力するアプリを起動する
- 「入力/読み」に設定した任意の文字類を入力する
- (入力した文字類の下に変換先が表示された場合) リターンキーを押す、または文字類をクリック
- (候補リストが表示された場合) 一番上の文字類をクリック→リターンキーを2回押す
入力した文字類の下に変換先が表示された場合、文字類や語末をクリックすると入力時の文字類に戻るアイコンが表示されます。必要に応じてクリックしてください。

変換の必要がない場合は「X」をクリック(入力した文字類の下に変換先が表示された場合)、またはそのままタイピングを続けてください。
ユーザ辞書を編集する
作成したユーザ辞書の文字類の変更や、順番の並び替えをします。
文字類を変更する


- 「システム設定」を起動する
- 「キーボード」をクリック
- 「ユーザ辞書」をクリック
- 変更したい項目を選択
- 「入力/読み」または「変更/語句」の文字類をクリック
- 文字類を変更する
- リターンキーを押す
- 「完了」をクリック
他の項目も続けて変更する場合は、リターンキー押した後にステップ4〜7を繰り返してください。
順番の並び替えをする


- 「システム設定」を起動する
- 「キーボード」をクリック
- 「ユーザ辞書」をクリック
- 「入力/読み」の右にある「^」をクリック
- 「完了」をクリック
ユーザ辞書の順番は「入力/読み」を基準に、記号→数字→アルファベット→ひらがな→カタカナの順で表示されます。
矢印をクリックすることで、簡単に並び替えが可能です。
ユーザ辞書の項目を削除する
ユーザ辞書は削除をしない限りオンになっており、設定した文字類を入力するたびに常に表示されます。必要がない場合は削除をしましょう。

- 「システム設定」を起動する
- 「キーボード」をクリック
- 「ユーザ辞書」をクリック
- 削除する項目を選択する
- 「-」をクリック
- 「完了」をクリック
複数の項目を選択して一括削除も可能です。
入力時に、設定されていた「変換/語句」の文字類が表示されなくなります。
ユーザ辞書を書き出す/読み込む
複数の辞書を個別に作る場合や一時的に削除したい場合は、ファイルに保存することで手軽に再設定が可能です。
ユーザ辞書を書き出す

- 「システム設定」を起動する
- 「キーボード」をクリック
- 「ユーザ辞書」をクリック
- 書き出す項目を選択する
- 辞書内を右クリック→「書き出す」をクリック、またはFinderへ項目をドラッグ&ドロップ
- (「書き出す」の場合) ファイル名の変更や保存先を選択する→「書き出す」をクリック
- 「完了」をクリック
複数の項目の選択や「書き出す」で名前を変更しない場合、「ユーザ辞書.plist」で保存されます。

1つの項目をFinderのウインドウやデスクトップへドラッグ&ドロップする場合は、変換先の文字類がファイル名になります。
ファイルを読み込む

- 「システム設定」を起動する
- 「キーボード」をクリック
- 「ユーザ辞書」をクリック
- 辞書内を右クリック→「読み込む」をクリック、またはFinderからファイルを辞書内へドラッグ&ドロップする
- (「読み込む」の場合) ファイルの保存先を選択→ファイルを選択→「開く」をクリック
- 「完了」をクリック
複数のファイルを一括して読み込む場合は、すべて結合して表示されます。すでに項目がある辞書内に読み込むときも同様です。
ファイルが複数あるときや、しばらく使わない場合はフォルダにまとめておくと整理しやすいでしょう。
まとめ
Macでユーザ辞書を使えば、文字や記号などを快適に入力できます。操作も簡単なので、手軽に使いこなせるでしょう。ファイル保存もしながら、Macのユーザ辞書を利用してください。
コメントを投稿するにはログインしてください。