M2 iPad Proの買い替えを待つべきか?検討するときのポイントまとめ

10月19日(日本時間)新型iPad Proが発表され、11インチ(第4世代)と12.9インチ(第6世代)モデルにM2チップが搭載されました。M1モデルより全体的な性能が高くなり、負荷の高い作業をしているユーザーやクリエイターにも使いやすいモデル。

実際にアップデートされた部分はM2チップに基づくものが多く、それ以外の注目スペックは少ないのも特徴です。M2チップのiPad Proは待つべきか、ユーザーの視点で3つのポイントをまとめました。

iPad Proの性能はM1でもOKか

2021年5月にM1チップでアップデートしたiPad Pro。Macと同じプロセッサを初めてiPadに搭載したモデルとしても注目を集めました。

8コアCPU、8コアGPU、16コアニューラルエンジンなどのモジュールを統合したSoCに、8GB/16GBメモリを結合したAppleシリコンのM1は、今でもすばらしいパフォーマンスを発揮しています。普段使っていて性能に問題がない、M2の機能は必要ないなら、M1はこれから先も十分愛用できるモデルです。

iPadOS 16のベーシックな新機能はもちろん、ステージマネージャー(外部ディスプレイ連携も可能)や拡大スペース、仮想メモリスワップにも対応しています。12.9インチではリファレンスモードも対応するなど、多くの魅力的な機能がM1でも可能です。

クリエイティブな作業をするか

iPadProに今回搭載された次世代のM2は、クリエイターにパワーを与えるチップとも言えます。

トランジスタの密度がやや高まり、8コアのCPUは最大15%、GPUは8コアから10コアになり最大35%高速になりました。40%パワーアップしたニューラルエンジンは、M1 Maxより4兆8千億回多い15兆8千億回で処理するなど全体的なパフォーマンスが向上しています。

M1より50%広いメモリ帯域幅100GB/sのメモリは、従来通り8GB(128GB/256GB/512GBストレージモデル)、16GB(1TB/2TBストレージモデル)で振り分けられ、それぞれSoCに結合。3Dデザインやゲーム制作、メディアエンジンによるProRes動画撮影などにも無理なく対応する性能を持ち備えています。

イラストやデザインにも人気のiPad Proは、Apple Pencil第2世代も新次元のプロフェッショナル仕様に。M2チップの恩恵により、iPadの画面から最大12mmの距離内でApple Pencilのペン先から発する信号をキャッチし、3Dで位置を的確に認識してくれます。ProMotionテクノロジーによる120Hzリフレッシュレートも併せて、Apple Pencilに追従したスムーズな書き心地が倍増するでしょう。

大きなディスプレイを望んでいるか

秋のイベントではなく、公式サイト上でビデオと共に控えめに発表された新型iPad Pro。M2チップで性能が向上した以外は際立つアップデートはなく、ディスプレイ、デザイン、カラー、サイズも依然として12.9インチと11インチを継続しています。

Appleは次期2023年以降のiPad Proのプロジェクトを、すでにバックグラウンドで進行しているようです。2023年には14インチ(採用モデル未定)、続いて2024年にはOLEDディスプレイの15インチiPad Proの噂もあります。

現行のiPad Proのディスプレイサイズは、12.9インチ(2015年)、11インチ(2018年)以来同じ。ディスプレイの拡大は目的があり、複数のアプリで作業をするための利便性が挙げられるでしょう。チップもそれなりにポテンシャルなものが必要です。

その繋ぎとして2022年のiPad ProはM2チップでリニューアルし、外観は2023年以降のiPadで更新することも考えられます。Mチップを搭載した大きなディスプレイのiPadは、Macのサブディスプレイというよりもメインとしても利用できそうです。

将来的に予想されるディスプレイはまだ確実ではありませんが、実現するなら現行のiPad Proのサイズより使いやすさが高まるでしょう。

まとめ

M2チップのiPad Proは、M1の性能をワンランク高めたモデルです。毎日大量のデータを取り扱う作業でも、M2ならより高速に処理できるでしょう。M1チップも高性能なので、自分の使い方に合わせながらベストなモデルを使ってください。M2モデルは10月26日発売です。

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