【Mac】フリーボードの設定・作成・削除・復元|使い方まとめ

macOS Ventura 13.1で利用できるフリーボードに、テキストや写真、付箋などを追加してアイデアを詰め込みましょう。手軽に操作できるツールで、いくつものパターンを作成できます。

仕事のプロジェクトや旅行の思い出など、フリースペースに自由な発想でレイアウトするのもおすすめ。フリーボードの設定、作成、削除や復元など、主な操作をまとめてご紹介します。

Macでフリーボードを設定する

macOS Ventura 13.1へアップデートをすると、Launchpad(F4キー、またはDock内)にフリーボードアプリが追加されます。アプリをクリックして、フリーボードの基本設定をします。

フリーボードのiCloud同期をオンにする画面
iCloud同期をする画面
  1. Macでフリーボードを起動する
  2. 「続ける」をクリック
  3. 他のデバイスと同期を有効にする場合は「”設定”に移動」をクリック、しない場合は「今はしない」をクリック(初回のみ)
  4. (「”設定”に移動」の場合)「iCloud」をクリック
  5. 「フリーボード」をオンにする
  6. 「結合」をクリック

「”設定”に移動」をクリックすると、自動的にシステム設定内のApple ID画面に移動します。「今はしない」の場合でも、システム設定からいつでも同じ要領で設定可能です。

設定後フリーボードの同期をオフにした場合は、ステップ5以降を続行してください。いずれの場合も初回は自動的にフリーボードの作成画面が起動します。

作成画面にはデフォルトで方眼が表示されます。非表示にしたいときは、メニューバー→「表示」→「方眼を非表示」をクリックしてください。

Macのフリーボードの使い方

作成画面のツールおよび各ツールのサブツールを使って、フリーボードで作業をします。

サイドバー/フリーボード一覧表示

サイドバーアイコンと一覧画面表示アイコン

作成後のフリーボードは、サイドバーの適切な項目内に自動保存されます。

  • 「すべてのボード」…作成したボード
  • 「最近の項目」…最近表示したボード
  • 「共有元」…共有や共同制作したボード
  • 「よく使う項目」…お気に入り(メニューバー→「ファイル」→「お気に入りに追加」)したボード

サイドバーの表示設定はツールバー→サイドバーアイコンをクリック、またはメニューバー→「表示」→「サイドバーを表示(または)非表示」をクリックして切り替えができます。

作成画面のタイトル左「<」をクリックすると、サイドバーで選択した項目内のフリーボードが一覧表示されます。作成したフリーボードを編集するときは、ダブルクリックをして開いてください。

フリーボードのタイトルを変更する

ツールバー→「名称未設定」をクリック→タイトルを入力します。

作成後はツールバー→「<」をクリック→一覧表示画面内のフリーボードを右クリック→「名称変更」をクリック→「名称未設定(タイトル)」をクリック→タイトルを入力してクリックでもOKです。

フリーボードのタイトルはいつでも変更できます。

付箋紙の追加

ツールバー→付箋紙アイコン、またはメニューバー→「挿入」→「付せん」をクリックします。

フリーボードでメモをとるときにおすすめです。ボード上に貼り付ける感覚で使えるので、他のテキストに紛れずに目立たせることができます。

付箋紙をクリックすると色やテキストスタイルの変更をするサブツールが表示されます。ダブルクリックでテキストを入力ができ、テキストを選択(配置とリストは選択不要)するとサブツールでもスタイル編集が可能です。

ドラッグで移動、小さな丸を内外へドラッグするとサイズ調整ができます。削除をするには、オブジェクトを選択→deleteキーを押す、またはオブジェクトを選択→メニューバー→「編集」→「削除」をクリックしてください(他のツールにも有効)。

オブジェクトを重ねて表示する場合は、メニューバー→「配置」(またはオブジェクトを右クリック→「前面へ」「最前面へ」「背面へ」「最背面へ」を選択)でレイヤーの位置を指定してください。レイヤーの配置の項目は2つ以上のオブジェクトがある場合に表示されます。(他のツールにも有効)。

フォーム/アイテムの追加

カテゴリーやアイテムを選択する画面
テキストを選択してスタイル編集をする画面

ツールバー→フォームアイコンをクリック→サイドバーからカテゴリーを選択→アイテムをクリックします。「基本」の場合、メニューバー→「挿入」→「図形」をクリック(ラインでは「線」「矢印線」「接続線」をクリック)でも追加可能です。

テキストを追加する場合は、アイテムをダブルクリックしてください。表示されたサブツールでは、選択したテキスト(配置とリストは選択不要)のスタイル編集が可能です。

アイテムのカラーを変更するには、アイテムをクリック→丸のカラーをクリック→カラーを選択します。テキストは選択なしで編集が可能です。

サイズの変更をする場合、アイテムを右クリック→「縦横比を固定」をクリックで縦横のサイズ比を固定することができます(他対応ツールにも有効)。

テキストの追加

ツールバー→「あ」のテキストアイコン、またはメニューバー→「挿入」→「テキストボックス」をクリックします。

ダブルクリックをして入力するテキストは、フリーボードに直接入力する以外にも、付箋紙やフォームなどにも挿入できます。

青い丸をドラッグするとテキストボックス内のスペースを調整でき、緑の丸はボックスサイズ(テキスト拡大/縮小)を変更できます。

サブツールでは、フォントサイズも変更できます。

メディア(写真・ビデオ/デバイス連携/リンク)の追加

写真やビデオなどのコンテンツを追加することで、内容を一目で把握しやすいフリーボードを作成できます。MacではiPhoneやiPadと連携することで、手書きのオブジェクトを取り入れることも可能です。

写真・ビデオ

写真のサブツール

ツールバー→メディアアイコン(またはメニューバー→「挿入」)→「写真またはビデオ」→写真アプリ内のコンテンツを選択(複数も可)→「追加」をクリックします。

コンテンツをクリックすると表示されるサブツールの左のアイコンは、オリジナルのサイズや他のコンテンツと置き換えるときに使います。クイックルックをクリックすると、フルスクリーンでの表示が可能です。

写真のサブツールでは、サイズ編集ツールで画像の範囲や拡大/縮小の調整が可能です。

iPhone/iPadからコンテンツを連携カメラで追加

iPhoneやiPadなどで撮影した写真やスキャン、スケッチなどをMacのフリーボードへ追加できます。手書きの内容をMacで閲覧したり、ズーム編集も可能です。

iPadからスケッチを追加したMacのフリーボード
  • 写真を撮影して追加する…ツールバー→メディアアイコン(またはメニューバー→「挿入」→「iPhoneまたはiPadから読み込む」)→デバイスを選択→「写真を撮る」→撮影をする→「写真を使用」をタップ
  • スキャンした書類を追加する…ツールバー→メディアアイコン(またはメニューバー→「挿入」→「iPhoneまたはiPadから読み込む」)→デバイスを選択→「書類をスキャン」→スキャンする→「保存」をタップ
  • スケッチを追加する…ツールバー→メディアアイコン(またはメニューバー→「挿入」→「iPhoneまたはiPadから読み込む」)→デバイスを選択→「スケッチを追加」→スケッチをする→「完了」をタップ

フリーボードの空白を右クリック→「iPhoneまたはiPadから読み込む」からも同じ操作が可能です。

いずれのコンテンツをクリックすると、写真と同じサブツールが利用できます。

操作の項目が表示されない場合は、ボード内のオブジェクトの選択を解除してください。

iPhoneやiPadからコンテンツを連携カメラで挿入する詳しい操作法については、iPhoneやiPadの連携カメラでMacに写真・スキャン書類・スケッチを挿入する方法をご覧ください。

リンク

ツールバー→メディアアイコン(またはメニューバー→「挿入」)→「リンク」→WebサイトのURLを入力→「挿入」をクリックします。

追加したWebサイトのURLを他のリンク先に変更するには、Webサイトをクリック→リンクアイコンをクリック→「リンクを編集」→リンク先を変更→「OK」をクリックしてください。

クイックルックをクリックすると、Webサイトへアクセスできます。

ファイルの追加

ツールバー→ファイルアイコンをクリック(またはメニューバー→「挿入」→「選択」)→ファイルを選択→「挿入」をクリックします。

iPhoneやiPadではメディア内にある機能です。MacではFinderからファイル類をフリーボードに追加できます。

デスクトップやダウンロードなど、写真アプリ以外の場所に保存されているファイルのアップロードが可能です。

PagesやNumbers、Keynote、ミュージックファイルなどのドキュメント類をクリックすると、置き換えとクイックルックのサブツールが利用できます。写真やビデオは「写真・ビデオ」を参照してください。

フリーボードの倍率/表示内容を調整する

作成画面内で倍率やズーム範囲を選択する画面
メニューバーからの操作画面

作成画面左下の倍率数値をクリック→値を選択、または「-」「+」で調整します。メニューバー→「表示」→「拡大/縮小」→「拡大」または「縮小」でも可能です。

オブジェクトを個別にフォーカスするには、オブジェクトをクリック→倍率数値をクリック→「選択部分に合わせて拡大」をクリック、またはメニューバー→「表示」→「拡大/縮小」→「選択部分に合わせて拡大/縮小」をクリックします。

フリーボードのオブジェクト全体をまとめて表示する場合は、倍率数値をクリック(またはメニューバー→「表示」→「拡大/縮小」)→「コンテンツに合わせて拡大/縮小」をクリックしてください。

実際のサイズを表示するには、メニューバー→「表示」→「拡大/縮小」→「実際のサイズ」をクリックします。

フリーボードを共有(共同制作)をする

フリーボードを共有したり、他の人と一緒に共同作業ができます。共有したフリーボードは、サイドバーの「共有元」に保存されます。

共有アイコンからの設定画面
共同制作アイコンからの各操作
  1. ツールバー→共有アイコンまたはメニューバー→「ファイル」→「共有」をクリック
  2. フリーボードのタイトル下の共有条件をクリック
  3. 「参加対象」→参加できる人の条件を選択
  4. 「権限」→参加者にフリーボードの編集を許可するか、閲覧のみか選択
  5. (「参加依頼された人のみ」の場合)「ほかの人による参加依頼を許可」を選択
  6. 参加を依頼する方法を選択
  7. それぞれの手順に沿って共有する

ツールバーに表示される共同制作アイコンをクリック→「メッセージ」をクリックすると、メッセージの送信やFaceTimeでビデオ通話ができます。

参加者を追加するには、共同制作アイコンをクリック→「共有ボードを管理」→「+」をクリックして参加者を選択→参加できる人の条件や権限を設定→共有方法を選択→それぞれの手順に沿って共有します。

共同制作を停止するには、共同制作アイコンをクリック→「共有ボードを管理」→「共有を停止」→「続ける」をクリックしてください。

新規ボードの追加

フリーボードの作成画面の追加は以下の方法で行います。

作成画面の新規作成アイコン
メニューバーから新規作成する画面
  • 新規作成画面…ツールバー→新規作成アイコンをクリック、またはメニューバー→「ファイル」→「新規ボード」をクリック
  • 新規タブを作成…メニューバー→「ファイル」→「新規タブ」をクリック、またはコマンドキー+「N」、またはコマンドキー+「T」
  • 新規ウインドウ…メニューバー→「ファイル」→「新規ウインドウ」をクリック、またはシフトキー+コマンドキー+「N」

タブバーでは、右側「+」をクリックでも新規ボードの追加が可能です。

タブバーのフリーボードを別ウインドウで表示するには、タブをドラッグしながら引き抜いて分離してください。

フリーボードの削除/復元

Macで作成したフリーボードの削除と、削除したフリーボードの復元をします。

フリーボードの削除

  1. ツールバー→「<」をクリックして一覧画面に戻る
  2. 削除するフリーボードを右クリック→「削除」をクリック

複数のフリーボードを個々に選んで削除する場合は、コマンドキーを押したままフリーボードをクリックして選択→選択したフリーボードのいずれかを右クリック→「削除」をクリックします。

すべてのフリーボードを削除する場合は、メニューバー→「編集」→「すべてを選択」(またはコマンドキー+「A」)→任意のフリーボードを右クリック→「削除」をクリックします。

いずれも画面の空白部分をクリックすると選択解除ができます。

削除したフリーボードの復元

削除したフリーボードは、サイドバーの「最近削除した項目」に30日間保存され、期限以内は復元が可能です。

  1. サイドバー→「最近削除した項目」をクリック
  2. 復元するフリーボードを右クリック→「復元」をクリック

メニューバー→「編集」→「取り消す-削除」をクリックしてもOKです。サイドバーのどの項目からも操作可能です。

復元されたフリーボードは、保存されていた項目内に戻ります。

フリーボードを右クリック→「削除」をクリックすると、「最近削除した項目」から削除され復元はできません。

まとめ

Macのフリーボードでは、大きな画面に多数のオブジェクトを配置できるメリットがあります。iPhoneやiPadから手書きのテキストやデザインも加えながら、すてきなフリーボードをクリエイトしてください。

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