
iPadの画面の向きの固定やロック解除をする方法を、コントロールセンター、AssistiveTouch(アシスティブタッチ)、ショートカットでまとめました。
コントロールセンター以外は操作法がさらに選べるので、お好みに合わせてiPadの画面回転をロックしたり解除できます。ショートカットはiPhoneと同期もでき、両方のデバイスに有効です。
①iPadの画面の向きを固定・解除する方法:コントロールセンター
iPadの画面の向きの固定やロック解除の設定がなく、すぐに使える方法です。iPadがロックされていない状態で説明します。


- iPadの画面右上を下にスワイプしてコントロールセンターを開く
- 南京錠のアイコンをタップ
画面がロックされるとアイコンが赤くなり、画面右上に「画面の向きのロック:オン」とアイコンが表示されます↓

iPadのロック解除をするときは、もう一度タップします。「画面の向きのロック:オフ」に切り替わりアイコンが消えます。
アイコンはAssistiveTouchやショートカットで実行するときも、同様に表示/非表示になります。
②iPadの画面の向きを固定・解除する方法:AssistiveTouch (アシスティブタッチ)
画面上のボタンからさまざまなコントロールができるAssistiveTouchで、iPadの画面の向きの固定や解除をする方法です。一度設定すれば簡単に切り替えができます。

- 「設定」→「アクセシビリティ」をタップ
- 「タッチ」をタップ
- 「AssistiveTouch」をタップ
- 「AssistiveTouch」をオン
- 「最上位メニューをカスタマイズ」をタップ
- アイコンをタップ、スペースがあって追加する場合は「+」をタップ→「+」をタップ
- リストから「画面の向きをロック」をタップ
- 画面上のAssistiveTouchボタンをタップ
- 「画面の向きをロック」をタップ
- 画面をタップ
「AssistiveTouch」をオンにすると、画面上に白い丸のAssistiveTouchボタンが表示されます。ボタンはどの画面にも表示されるので手軽にアクセスできます。
ボタンをタップしてメニューが開かない場合は、「アシスティブタッチ」→「シングルタップ」「ダブルタップ」「長押し」それぞれお好みで「メニューを開く」を設定→設定したジェスチャーでボタンを開いてください(複数可)。
画面をロックすると、アイコンのテキストが「画面の向きのロックを解除」に切り替わります。
ロック解除をするときは、AssistiveTouchボタン→「画面の向きのロックを解除」をタップ→画面をタップします。
AssistiveTouchを使うときのポイント
AssistiveTouchで、iPadの画面の向きの固定や解除を設定するときのポイントを3つまとめました。
アイコンを削除する
AssistiveTouchで追加できるアイコンは8個で、それ以上追加する場合は「ー」をタップしてアイコンを削除する必要があります。
削除するアイコンは選べないため、元のアイコンを再び使うときは事前に名前を書き留めておくと良いです。
順番は最初に上段の真ん中のアイコン、続いて右側のアイコンが削除されました。
ボタンの色の濃さを調整する

作業中にボタンが気になるときは、色の濃さを調整しましょう。
「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」→「待機状態時の不透明度」→スライダーを左右にドラッグしながら色の濃さ(パーセンテージが高いほど色が濃くなる)を調整します。
ジェスチャーで直接画面の向きを切り替える

AssistiveTouchボタンからメニューを開かずに、直接iPadの画面の向きを変更できます。
「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」→「シングルタップ」「ダブルタップ」「長押し」のいずれかをタップ→リスト内から「画面の向きをロック」をタップ→設定したジェスチャーでボタンを操作します。
複数のジェスチャーへの設定も可能で、「ダブルタップ(ロック)」x「長押し(解除)」「シングルタップ(ロック)」x「長押し(解除)」「長押し(ロック)」x「シングルタップ(解除)」など組み合わせによって混合で実行できる場合があります。
「画面を回転」との違い

AssistiveTouchのアイコンの中に、「画面の向きをロック」と似たような「画面を回転」があります。この機能は固定した画面を解除するのでなく、デバイス自体を回転せずタッチで360度方向を変える機能です。
複数の人と一緒にiPadを囲んで見るときなど、タッチするだけで簡単に方向転換できるメリットがあります。
③iPadの画面の向きを固定・解除する方法:ショートカット
iPadの画面の向きを、ショートカットを使って固定と解除を切り替えます。3つのやり方に加え、ホーム画面への追加、Siriでの実行、削除、ポイントでまとめました。
ショートカットアプリについての詳しい使い方については、Mac ショートカットアプリの使い方|独自の機能をアクション!をご覧ください。
1つのアクションで実行する
ショートカットの中で一番簡単な方法です。

- iPadのショートカットアプリを起動する
- 「すべてのショートカット」をタップ
- 「+」をタップ
- アイコンをタップして編集したり、タイトルをつける
- 「画面」で検索
- 「”画面の向きのロック”を設定」をタップ
- 画面上部にある実行アイコンをタップ
- 「完了」をタップ
- 「ショートカット」画面→ショートカットをダブルタップして必要に応じて実行を繰り返す
画面が回転する状態では固定され、固定状態で実行すると回転します。コマンドに対するメッセージがありませんが、素早く対応できます。
編集画面に戻るときは、「ショートカット」画面→ショートカット内右上の「…」をタップします。
メニューアクションを加える
メニューアクションで、ロックや解除などの操作を選択できるテキストを加えます。

16以外のアクション内のテキストはデフォルトを変更したもので、やり方のステップは画像内の数字と一致させて説明しています。
アクションをやり直す場合は画面上部の矢印アイコンをタップ、アクションの削除はアクション右にある「X」をタップしましょう。
- iPadのショートカットアプリを起動する
- 「すべてのショートカット」をタップ
- 「+」をタップ
- アイコンをタップして編集したり、タイトルをつける
- 「画面」で検索
- 「”画面の向きのロック”を設定」をタップ
- 「切り替える」をタップ
- 「変更」をタップ→オフをオンにする
- 「メニュー」で検索
- 「メニューから選択」をタップ
- 「プロンプト」をタップ
- 操作を選ぶときのメッセージを入力する(ここでは「操作を選んでください。」に変更)
- 真下にあるサブメニューブロック「1件」→ロックに関する任意のテキストを入力(ここでは「ロックします。」に変更)
- 続けてサブメニューブロック「2件」→解除に関する任意のテキストを入力(ここでは「解除します。」に変更)
- 「画面」で検索
- 「”画面の向きのロック”を設定」をメインメニューブロック内の14で入力したテキストの下にドラッグ&ドロップする
- 実行アイコンをタップ
- 表示されたテキストを選ぶ
- 「完了」をタップ
- 「ショートカット」画面→ショートカットをタップして必要に応じて実行を繰り返す
画像内のサイドバーは「よく使う項目」内に追加したものを表示しています。通常では検索バー、カテゴリ、Appなどが表示されます。(「ショートカットを作るときのポイント」を参照)
実行をすると以下のように表示されます。

メニューとアラートを加える
メニューアクションで選択した操作に対して、アラートで実行後の確認メッセージを加えます。

1〜14までは「メニューアクションを加える」と同じです。
- iPadのショートカットアプリを起動する
- 「すべてのショートカット」をタップ
- 「+」をタップ
- アイコンをタップして編集したり、タイトルをつける
- 「画面」で検索
- 「”画面の向きのロック”を設定」をタップ
- 「切り替える」をタップ
- 「変更」をタップ→「オフ」を「オン」にする
- 「メニュー」で検索
- 「メニューから選択」をタップ
- 「プロンプト」をタップ
- 操作を選ぶときのメッセージを入力(ここでは「操作を選んでください。」に変更)
- 真下にあるサブメニューブロック「1件」→ロックに関する任意のテキストを入力(ここでは「ロックします。」に変更)
- 続けてサブメニューブロック「2件」→解除に関する任意のテキストを入力(ここでは「解除します。」に変更)
- 「アラート」で検索
- 「アラートを表示」をメインメニューブロック内の13で入力したテキストの下にドラッグ&ドロップする
- 「続けますか?」をタップ→実行の答えとなる任意のテキストを入力(ここでは「ロックしました。」に変更)
- 「画面」で検索
- 「”画面の向きのロック”を設定」をメインメニューブロック内の14で入力したテキストの下にドラッグ&ドロップする
- 「アラート」で検索
- 「アラートを表示」を19の下にドラッグ&ドロップする
- 「続けますか?」をタップ→実行の答えとなる任意のテキストを挿入(ここでは「解除しました。」に変更)
- 画面上部の実行アイコンをタップ
- 表示されたテキストを選ぶ
- 「OK」をタップ、必要に応じて「キャンセル」をタップ
- 「完了」をタップ
メニューアクションを追加すると自動的に他の項目が挿入され、「1件」「2件」にテキストを挿入すると同時にメインメニューブロックの「1件」「2件」も変更されます。
アラートの「〇〇を表示」の右にある矢印をタップすると、「タイトル」や「”キャンセル”ボタンを表示」があるので、必要に応じて入力やオンにしてください。今回はキャンセルボタンを有効にしました。
メニューで選択した操作が、以下のように実行されたことがわかります。

ショートカットをホーム画面に追加する
ショートカットアプリでiPadの画面の向きを変更するときは、ショートカットをホーム画面に追加するとアプリにアクセスせずに実行できます。


- 「すべてのショートカット」をタップ
- 作成したショートカットを長押しする
- 「共有」をタップ
- 「ホーム画面に追加」をタップ
- 必要に応じてアイコンの画像やタイトルを変える
- 「追加」をタップ
画像はホーム画面のみ表示されます↓

左側のショートカットは画像変更なし、右側のショートカットは画像変更済み。
画像の変更はシステム内で行なっているため、iPhoneには変更した画像は同期されません。
ご紹介したショートカット間、およびコントロールセンター、AssistiveTouch、ショートカット間でロックや解除を混合して使えます。
SiriでiPadの画面の向きを固定・解除する

ショートカットをよりスピーディーに実行するには、Siriがおすすめです。「設定」→「Siriと検索」→「”Hey Siri”を聞き取る」をオン→(ロック中に起動する場合は「ロック中にSiriを許可」をオン)→”Hey Siri”で呼び出し、ショートカットのタイトルを伝えましょう。
呼び方はショートカットの編集画面のタイトル下に表示されています↓

ショートカットを削除する
「ショートカット」画面→ショートカットを長押し→「削除」→「ショートカットを削除」をタップします。
他にも「複製」などが利用できるので、必要に応じて利用してください。
ショートカットを作るときのポイント


「”画面の向きのロック”を設定」や「アラートを表示」など繰り返し使うアクションは、項目の右にあるインフォアイコンをタップ→「よく使う項目として追加」をオンにします。次回「カテゴリ」内の「よく使う項目」をタップすれば、素早く利用できます。
アクションを単語で検索する以外にも「カテゴリ」や「App」から関連するアクションを探すことも可能です。
まとめ
iPadの画面の向きの固定や解除を一番速く切り替える方法は、AssistiveTouchのシングルタップです。コントロールセンターは設定の必要がなく、ショートカットは操作のテキストが入力できるメリットがそれぞれあります。いずれも簡単に固定や解除ができるので、状況に応じて使い分けましょう。
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