Mac ショートカットアプリの使い方|独自の機能をアクション!

Macのショートカットアプリで、お好みの機能を作成しましょう。操作、構築、実行など基本的な使い方をご紹介します。

同じApple IDでiCloudにサインインしているiPhoneやiPadと同期でき、Apple Watchもオンにすれば対応する場合に他のデバイスからも利用可能。初歩的なプログラミングの勉強としても役立つアプリです。

Macのショートカットアプリの基本操作

Macでショートカットアプリを使う基本的な操作をまとめました。

ショートカットを追加する

「+」をクリックする画面
ショートカットをクリック後の画面
  1. 「ショートカット」アプリを起動する
  2. 「ギャラリー」をクリック
  3. 各カテゴリーから追加するショートカットの「+」、またはショートカットをクリック
  4. (ショートカットをクリックした場合)「ショートカットを追加」をクリック

追加したショートカットにはチェックが入り、「すべてのショートカット」や「最近変更されたもの」(「サイドバーをカスタマイズ」を参照)に追加されます。ショートカットの位置を変更するには、ショートカットをドラッグしてください。

ショートカットをダブルクリックすると編集画面が表示され、アクションがどのように構築されているかチェックできます。

デフォルトのショートカットは繰り返し追加できます。同じショートカットのチェックをクリック(またはショートカットをクリック→「ショートカットを追加」をクリック)→「置き換え」または「両方とも残す」をクリックしてください。

「ギャラリー」以外の項目の右には、含まれているショートカットの件数が表示されます。

ショートカットを実行する

  1. 「ショートカット」アプリを起動する
  2. 「すべてのショートカット」または「最近変更されたもの」をクリック
  3. ショートカットの実行アイコン「▶︎」をクリックまたは右クリック→「実行」をクリック
  4. 表示に沿って進行する
  5. 途中終了する場合は実行アイコン「▶︎」の場所にある「■」をクリック

ショートカットの編集画面では、ウインドウ上部にある実行アイコン「▶︎」からも可能です。

ショートカットの名称/アイコンを変更する

  1. 「ショートカット」アプリを起動する
  2. サイドバー→「ギャラリー」以外の項目から名称やアイコンのスタイルを変更するショートカットをダブルクリック
  3. ウインドウ上部のアイコンをクリック→カラーやアイコンを変更する
  4. ショートカットの名称をクリック→名称を変更する

ショートカットアプリのスタート画面からも変更できます。(名称の場合)ショートカットを右クリック→「名称変更」→名称を入力→「完了」をクリックします。(アイコンの場合)ショートカットを右クリック→「アイコンを変更」→カラーやアイコンを変更→ウインドウをクリックします。

ショートカットのフォルダを作る

ショートカットが多くなったときは、フォルダを作って種類ごとに分類して整理しましょう。

  1. 「ショートカット」アプリを起動する
  2. メニューバー→「ファイル」→「新規フォルダ」をクリック、またはコマンドキー+シフトキー+「N」を押す
  3. 名称を入力する
  4. 「完了」をクリック
  5. 「ギャラリー」以外の項目からフォルダへ追加するショートカットをドラッグする

作成したフォルダは、サイドバー→「フォルダ」内と「すべてのショートカット」の下部に追加されます。「すべてのショートカット」からフォルダへドラッグしたショートカットは、「すべてのショートカット」から非表示になります。

フォルダを右クリックで、名称やアイコンの変更、削除が可能です。

サイドバーをカスタマイズする

ショートカットのスタート画面のサイドバーは、カスタマイズできます。

  1. 「ショートカット」アプリを起動する
  2. メニューバー→「ショートカット」→「設定」をクリック
  3. 「サイドバー」をクリック
  4. サイドバーに表示/非表示にするカテゴリーを選択
  5. ウインドウ左上の赤い丸ボタンをクリックして閉じる

「ギャラリー」と「すべてのショートカット」、およびフォルダはカスタマイズできません。

「最近変更されたもの」と「最近実行されたもの」以外の項目間では、ショートカットをドラッグで移動できます。

ショートカットを削除する

  1. 「ショートカット」アプリを起動する
  2. 「ギャラリー」以外の項目や「フォルダ」をクリック
  3. 削除するショートカットを右クリック
  4. 「削除」をクリック
  5. もう一度「削除」をクリック

削除したデフォルトのショートカットは、ギャラリーからいつでも追加できます。

ショートカットを作成する

ショートカットの作成法を、「外気の体感度をチェック」を使って説明します。

  1. 「ショートカット」アプリを起動する
  2. 「ギャラリー」以外の項目をクリック
  3. ウインドウ上部「+」、またはコマンドキー+「N」を押す、またはメニューバー→「ファイル」→「新規ショートカット」、またはDock→ショートカットアプリを右クリック→「新規ショートカット」をクリック
  4. サイドバー→「アクションライブラリ」アイコンをクリック
  5. 以下参照

①アクションを検索/選択

アクションの検索フィールドです。「カテゴリ」と「App」ではそれぞれカテゴリーやアプリごとに的を絞ったアクションの選択ができます。

「カテゴリ」ではすべてのアクションのほか、「書類」「メディア」などショートカットのジャンルが用意されています。

頻繁に使うアクションは、アクションの右にある「i」→「よく使う項目として追加」をクリックすると、「カテゴリ」→「よく使う項目」に追加されます。

「よく使う項目」に追加したアクション

「App」では、Mission ControlやスクリーンセーバーなどMac特有のアクションも利用可能です。

追加したアクションを削除するには、アクションの「i」(または編集画面のアクションを右クリック)→「よく使う項目を削除」をクリックしてください。

②アクションをドラッグ

検索/選択したアクションは、検索フィールドの下にリストアップされます。ここから必要なアクションを左の構築スペースへドラッグして作成します。

ドラッグする位置は一部を除いてアクションの上下に追加でき、あとからドラッグで並び替えも可能です。

アクションを削除するには、右側に表示される「X」をクリックします。「if文」のように、メインのアクションとセットで追加されるサブアクションは削除できません。メインとなるアクションを削除する場合は、アクション内のアクションを残すか、含めて削除するか選択できます。

③緑色(設定によって異なる)の部分を変更する

アクションの緑色(「システム設定」→「外観」→「アクセントカラー」で選択した色)の部分は、任意のテキストの入力、項目や値などを選択します。

前にあるアクションによって、デフォルトのテキストは自動的に適応されます。

④「表示を増やす」をカスタマイズする

「表示を増やす」をクリックした画面

アクションによっては、「表示を増やす」からさらに細かなカスタマイズができます。

構築中はクリックして表示しておくと、忘れずに設定できるでしょう。

同じアクションで同じ設定をするときも個々に行います。

⑤実行

アクションの結果

アイコンをクリックしてショートカットを実行します。

ウインドウが起動し、実行中のアクションはウインドウの表示と連動しながらハイライトになります。

実行ボタンはダイアログのアイコンに切り替わり、実行中を示します。

そのままテキストに従いながら、アクションを完了してください。

作成したショートカットは自動保存されます。

ショートカットアプリ以外の方法で実行する

ショートカットを実行するときは基本的にアプリから行いますが、メニューバーや共有シート、クイックアクション、Dockなどさまざまな方法で操作できます。

  1. 「ショートカット」アプリを起動する
  2. 別の方法で実行するショートカットをダブルクリックで開く
  3. サイドバー上部にある「i」をクリック
  4. 「詳細」をクリック
  5. 実行する方法にチェックを入れる

いずれもショートカットごとに設定します。

引き続きショートカットの編集画面を開いた状態で、それぞれの実行法を説明します。

メニューバーから実行

メニューバー→ショートカットアイコンをクリックし、実行するショートカットをクリックします。

オンにしたショートカットは、スタート画面のサイドバー→「メニューバー」に追加されます。

メニューバーから削除(オフ)をする場合は、ショートカットを右クリック→「メニューバーから削除」をクリックしてください。

対応するアプリの共有アイコン→「ショートカット」→実行するショートカットをクリック→「完了」をクリックします。

ショートカットは、ショートカットアプリのスタート画面のサイドバー→「共有シート」に追加されます。ショートカットを削除(オフ)にするには、ショートカットを右クリック→「共有シートから削除」をクリック。

iPhoneやiPadの共有シートにも設定したショートカットが表示され、可能な場合は実行できます。

「画面上のものを受信」で実行

ショートカットアプリ以外の方法で実行するときに、対応アプリの画面上にある情報を受け取ります。

画面上のものを受信するショートカット例
Safariで実行した画面

例えば、画像を取得して写真アプリに保存するアクションを、Safariで可能なWebページで実行してみましょう。

ポップアップで表示されたアラートで「許可」をクリックすると、自動的に選択されたいくつかの画像が写真アプリに保存されます。

表示以外の画像も拾ってくれます。

Finderのクイックアクション、サービス、ショートカットキーで実行

「クイックアクションとして使用」のカテゴリーでは、Finderのクイックアクション、サービス、ショートカットキーで実行します。実行する項目をオンにすると、「クイックアクションとして使用」も有効になります。

Finderのクイックアクション

クイックアクションからの実行
ショートカットの表示設定

Finderをクリック→ウインドウやデスクトップからファイルやフォルダなどを右クリック→「クイックアクション」→ショートカットをクリックします。

実行したいショートカットが見当たらない場合は、「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「機能拡張」→「Finder」→ショートカットにチェックを入れてください。ショートカットを上下にドラッグすれば、表示の順番を変更できます。

「クイックアクション」内の「カスタマイズ」をクリックでも、直接設定画面に移動できます。

MacBookの対応モデルでは、Touch Barの「クイックアクション」からも実行可能です。

クイックアクションを有効にしたショートカットは、ショートカットアプリのスタート画面のサイドバー→「クイックアクション」に追加されます。同じ場所から、ショートカットを右クリック→「クイックアクションから削除」で解除可能です。

サービス

メニューバー→アプリ名をクリック→「サービス」→実行するショートカットをクリックします。

ショートカットが表示されない場合は、「システム設定」→「キーボード」→「キーボードショートカット」→サイドバーにある「サービス」→「ショートカット」の「>」をクリック→ショートカットのチェックを入れる→「完了」をクリックしてください。

サービスに設定したショートカットも、ショートカットアプリ内で「クイックアクション」のセクションに追加されます。

ショートカットキー

ショートカットキーで実行する方法です。

「キーボードショートカットを追加」をクリック→キーのコンビネーションを入力する→リターンキーを押す→任意の画面でショートカットキーを押します。

ショートカットは、メニューバー→アプリ名→サービスやサービスの設定画面にも表示。

ショートカットキーの設定は、サービスの設定画面でも可能です。ショートカットキーをダブルクリック→キーを入力→「完了」をクリックしてください。

Dockから実行

Dockでは2つの方法でショートカットを実行できます。

  • (Dockから直接実行する場合)…Dock→ショートカットアプリを右クリック→「ショートカットを実行」→実行するショートカットをクリック
  • (ショートカットアプリから追加した場合)…「ショートカット」アプリを起動→「ギャラリー」以外の項目からショートカットを右クリック(またはショートカットを選択→メニューバー→「ファイル」)→「Dockに追加」→Dockからショートカットのアイコンをクリック

Dockに追加したショートカットを削除するには、アイコンを右クリック→「オプション」→「Dockから削除」をクリックしてください。

MacでApple Watchに対応するショートカットを作成した場合は、Apple Watchからも実行できます。

コンプリケーションにショートカットを設定すれば、文字盤からも実行可能です。

Apple Watchでショートカットを設定する文字盤を選択→文字盤を長押し→「編集」→左へスワイプして「コンプリケーション」を表示→表示する場所をタップ→「ショートカット」→作成したショートカットをタップします。

ショートカットをApple Watchへ追加する方法は、Apple Watchにショートカットを設定する方法|コンプリケーションからも手軽にアクションをご覧ください。

プライバシーを設定する

設定したアクションによって、アクセスやアプリの利用許可をカスタマイズできます。

  1. 「ショートカット」アプリを起動する
  2. プライバシーを設定するショートカットをダブルクリックで開く
  3. サイドバー→「i」をクリック
  4. 「プライバシー」をクリック
  5. アクセスや使用許可を設定する

必要に応じて「ロック中に実行を許可」も設定できます。

まとめ

ショートカットアプリは、システムにない機能を無数のアクションで作成できます。Macを使用中に使ってみたい機能があるときは、ショートカットで実行しましょう。

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