
macOS MontereyではMacでショートカットアプリが使えるようになりました。さまざまなアクションをカスタマイズしながら、作業に合わせた使い方ができるのが魅力です。
iCloudでiPhoneやiPad、Apple Watchと同期ができ、お好みのデバイスから同じショートカットを利用できるのもメリット。初歩的なプログラミングの勉強としても役立つショートカットを実行してみましょう。
Macのショートカットアプリの基本操作
Macのショートカットアプリの基本的な使い方をまとめました。
ショートカットを追加

- Dockからショートカットアプリをクリック
- 「ギャラリー」をクリック
- 各カテゴリーからショートカットを選んでクリック
- 「ショートカットを追加」をクリック
追加をすると、ショートカットの内容によってデバイスや時間など、アクションに必要な事項を設定する場合があります。設定は後でいつでも変更可能です。
追加したショートカットは、「ギャラリー」内でチェックマークが入ります。次回ショートカットを選ぶときに、どれが追加されているか一目でわかります。
追加したショートカットを実行する

- 「すべてのショートカット」→ショートカットの上にカーソルを乗せて実行アイコンをクリック、または右クリック→「実行」をクリック、または(リスト表示の場合)controlキー+ショートカットをクリック→「実行」をクリック
- 必要に応じて質問に対する設定をする
- 「完了」や「許可」などをクリック
- 途中終了が可能なショートカットは同じ場所にある「■」アイコンをクリック
ショートカットはDockを右クリック→「ショートカットを実行」→実行するショートカットをクリック、またはアクション画面の実行アイコンをクリックでもOKです。
ショートカットの削除
ショートカットを削除したいときは以下の方法で行います。

- ショートカットを右クリック、または(リスト表示の場合)controlキー+ショートカットをクリック
- 「削除」をクリック
ショートカットを「クイックアクション」で実行
クイックアクションはFinderのファイルやサービス、ショートカットキー、Touch Barから手短に実行できる機能です。同じような機能であるメニューバーから実行する設定もまとめました。
いずれもショートカットごとに設定します。
Finder・サービスからの実行



- 「すべてのショートカット」をクリック
- Finderやサービスでクイックアクションに使いたいショートカットをダブルクリック、またはショートカットを右クリック→「開く」をクリック、または(リスト表示の場合)controlキー+ショートカットをクリック→「開く」をクリック
- 画面右上にある「ショートカットの詳細」アイコンをクリック
- 「クイックアクションとして使用」にチェックを入れる(サービスメニューは自動的にオン)
- 「Finder」にチェックを入れる
- (サービスの場合)メニューバー→アプリ名→サービス→ショートカットを選択
- (Finderの場合)Finder→ファイル→右クリック、またはcontrolキー+クリック→ショートカットを選択
Finderから実行するショートカットは、システム環境設定から表示/非表示にできます。仮に表示されない場合は、こちらからチェックしてみてください。

- 「システム環境設定」→「機能拡張」をクリック
- 「Finder」→クイックアクションで表示/非表示にするショートカットを選択
使えるショートカットはサービスと同期されます。
Touch Barからの実行

- 「すべてのショートカット」をクリック
- Touch Barに表示にするショートカットをダブルクリック、またはショートカットを右クリック→「開く」をクリック、または(リスト表示の場合)controlキー+ショートカットをクリック→「開く」をクリック
- 画面右上にある「ショートカットの詳細」アイコンをクリック
- 「Touch Bar」にチェックを入れる
- 「システム環境設定」→「キーボード」または「機能拡張」→「Control Stripをカスタマイズ」をクリック
- クイックアクションのボタンをControl Stripに追加する
- クイックアクションボタンをタップ
- 実行するショートカットをタップ
Touch Barから実行するショートカットも表示/非表示ができます。

- 「システム環境設定」→「機能拡張」をクリック
- 「Touch Bar」→ショートカットを選択
リストから手軽にオンオフができます。
ショートカットキーからの実行


- 「すべてのショートカット」をクリック
- キーボードショートカットを設定したいショートカットをダブルクリック、またはショートカットを右クリック→「開く」をクリック、または(リスト表示の場合)controlキー+ショートカットをクリック→「開く」をクリック
- 画面右上にある「ショートカットの詳細」アイコンをクリック
- 「クイックアクションとして使用」にチェックを入れる
- 「キーボードショートカットを追加」をクリック(画像1)
- キーのコンビネーションを挿入(画像2)
ここでは「コマンドキー」+「L」のコンビネーションで設定しました。ショートカットアプリ内で使用されているショートカットキーの確認は、メニューバー→ショートカット→サービス(設定している場合)からチェックできます。
ランダムに試したショートカットキーが他のアプリに影響を与えないためにも、画面上はショートカットアプリのみを起動して設定することをおすすめします。
メニューバーからの実行
メニューバーからもショートカットを実行することができます。クイックアクションと同じような感覚で使えます。


- 「すべてのショートカット」をクリック
- メニューバーから実行したいショートカットをダブルクリック、またはショートカットを右クリック→「開く」をクリック、または(リスト表示の場合)controlキー+ショートカットをクリック→「開く」をクリック
- 画面右上にある「ショートカットの詳細」アイコンをクリック
- 「メニューバーにピン固定」にチェックを入れる(画像1)
- ショートカットアプリアイコン→ショートカットをクリック(画像2)
設定後はメニューバーにショートカットアプリのアイコンが表示され、ショートカット(この場合「洗濯タイマー」)が追加されます。
iPhone/iPad/Apple Watchでの実行について
詳細内のiPhoneやiPad、Apple Watchを有効にすると、それぞれのデバイスでショートカットアプリ以外の起動法でも実行することができます。
iPhone/iPadからの実行



- 「すべてのショートカット」をクリック
- iPhoneやiPadの共有シートや他の方法で実行したいショートカットをダブルクリック、またはショートカットを右クリック→「開く」をクリック、または(リスト表示の場合)controlキー+ショートカットをクリック→「開く」をクリック
- 画面右上にある「ショートカットの詳細」アイコンをクリック
- 「iPhoneおよびiPad」→「共有シート」または「画面上のものを受信」にチェックを入れる
共有シートで実行するには、アプリの「共有」アイコンをタップ→共有シート内のショートカット名をタップします。
「画面上のものを受信」では、アシスティブタッチなどで実行するときに、対応するアプリの項目を取り入れて実行することができます。
Apple Watchからの実行
Apple Watchでショートカットを実行するには、表示を設定する必要があります。

- 「すべてのショートカット」をクリック
- Apple Watchに表示するショートカットをダブルクリック、またはショートカットを右クリック→「開く」をクリック、または(リスト表示の場合)controlキー+ショートカットをクリック→「開く」をクリック
- 画面右上にある「ショートカットの詳細」アイコンをクリック
- 「Apple Watchに表示」にチェックを入れる
ショートカットをタップしてアクションを実行します。
「コンプリケーション」の設定でショートカットを選択すれば、アイコンタップで直接実行できます。
ショートカットのフォルダの使い方
ショートカットが増えてしまったときは、カテゴリー別などにしてフォルダにまとめて整理できます。

- 「ファイル」→「新規フォルダ」をクリック、またはサイドバーを右クリック→「新規フォルダ」をクリック
- 任意の名前をつける
- 「すべてのショートカット」をギャラリー表示で開く
- ショートカットをドラッグして新規フォルダにドロップする
新規フォルダは後で名前などの変更ができます。詳しい使い方は後の章にある「ショートカットのカラー・名前・サイドバー変更」をご覧ください。
ショートカットのアクションをカスタマイズ
ショートカットのアクションは、「アクションライブラリ」からカスタマイズできます。プログラミングを簡易化したようなもので、必要に応じてアクションやテキストの変更が可能です。
またゼロから新規でショートカットを作ることもできます。
既存のショートカットのアクションを変えてみる
ここではデフォルトにあるショートカット「カフェイン摂取量を記録」を「カフェイン摂取量チェック」とタイトルを変更し、カフェイン摂取量が400mlを超えるとアラートを出すアクションでカスタマイズしてみました。

続く↓


画像1ではテキストや数値の変更、続く画像2では使ったアクションを説明しています。結果は、エスプレッソ200mlで実行したものです。
以下既存のショートカットをカスタマイズする基本的なやり方を説明します。
既存のショートカットをカスタマイズするステップ
- 「すべてのショートカット」から任意のショートカットを選ぶ
- ショートカットをダブルクリック、または右クリック→「開く」をクリック、または(リスト表示の場合)controlキー+ショートカットをクリック→「開く」をクリック
- 「アクションライブラリ」アイコン→「カテゴリ」や「App」内からアクションをドラッグ&ドロップ、またはアクション→インフォアイコンをクリック→「ショートカットに追加」をクリック(最下部に加える場合)
- 必要に応じてテキストや数値を変更
- 画面上部の実行アイコンをクリック
- アクションが終了したら「OK」などをクリック
カテゴリ内には「すべてのアクション」以外に「共有」など特定のカテゴリがあり、「よく使う項目」に追加すれば頻繁に使うアクションを素早く探せます。隣にある「App」には、アプリごとに特化したアクションが振り分けられているので便利です。
基本的に必要のないアクションはポインターをアクションに乗せると右上隅に表示される「X」で削除していき、必要なアクションを追加していきます。削除できないアクションは実行上必要なものなのでそのまま残しましょう。
色テキストになっている内容は変更や消去ができるので、必要に応じてカスタマイズしてください。可能な場合は、テキストをお好みの名前(変数名)で設定できます。
「すべてのショートカット」のカテゴリーではショートカットそれぞれのアクション数が表示されているので、お試しとして数が少ないショートカットを選ぶときの参考にもなります。
新規ショートカットを作る
ショートカットを最初から自分のお好みで作ることができます。


- 「ファイル」をクリック、またはDockを右クリック→「新規ショートカット」をクリック、またはコマンドキー+N
- 「アクションライブラリ」→「カテゴリ」や「App」→アクションをメインスペースにドラッグ&ドロップ、またはアクション→インフォアイコンをクリック→「ショートカットに追加」をクリック(最下部に加える場合)
- 実行する
- 終了後は「完了」などをクリック
外気の体感度を設定するショートカットを作ってみました。最初はデフォルトのショートカットを参考にしながら、論理的に作っていくと良いです。
アクションはドラッグをしながら上下の順番を変更できます。(一部を除く)
新規ショートカットの詳しい作り方は、ショートカットアプリで画像の拡張子とサイズを一度に変更する方法も参考にしてください。
ショートカットのカラー・名前・サイドバー変更
ショートカットはカラーやアイコン、名前もカスタマイズできます。
名前を変更する

- ショートカットを右クリック、または(リスト表示の場合)controlキー+ショートカットをクリック
- 「名称変更」をクリック
- 名前を変更→「完了」をクリック
リスト表示では、名前をゆっくりダブルクリックすることでも変更できます。
アクション構築画面上部のタイトルをクリックしても可能です。
カラー・アイコンを変更する

- ショートカットを右クリック、または(リスト表示の場合)controlキー+ショートカットをクリック
- 「カラーとアイコンを編集」をクリック
- カラーやアイコンを選択
見やすいカラーやアイコンにリセットできます。
サイドバーの項目変更

ショートカットアプリのサイドバーは、デフォルトで以下の項目が表示されています。
- ギャラリー
- すべてのショートカット
- クイックアクション
- メニューバー
- スターターショートカット
項目は「ショートカット」→「環境設定」→「サイドバー」から表示選択が可能です。
なお「ギャラリー」「すべてのショートカット」「スターターショットカット」は選択できません。
まとめ
Macのショートカットは実に幅広い使い方ができるので、毎日のワークフローをサポートしてくれるでしょう。クイックアクションやカスタマイズもしながら、自分だけのショートカットを作ってください。
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