
Macで画像の拡張子とサイズを一気に変更する、ショートカットアプリのアクションをご紹介します。設定や実行に柔軟性があり、どの画面からも画像編集が可能です。
システム内にある「イメージを変換」と併用するのもおすすめ。ここではアクション構築、実行方法、ショートカットを作るポイントをまとめてご紹介します。
画像の拡張子とサイズを変更するアクション
まずは、今回ご紹介するアクション全体をチェックしましょう。

入力アクションから結果まで、必要な項目を加えていきます。選んだ拡張子ごとにサイズ変更、画像を表示し、任意の場所に保存するアクション構築です。
JPEGとHEIFの画像は変化がわかりやすいサイズに設定しています。
ショートカットを作る準備
最初にショートカットを作る新規画面を用意します。

- 「ショートカットアプリ」→「ファイル」→「新規ショートカット」
- Dock→右クリック→「新規ショートカット」
- コマンドキー+N
新規画面の右上にある「アクションライブラリ」→「カテゴリ」または「App」からアクションを追加します。
「カテゴリ」内の「よく使う項目」へ追加する(アクション→インフォアイコンをクリック→「よく使う項目として追加」をクリック)と、ショートカットアプリを作るときに手早くアクションを探せます。
アクションを追加する
ここでは画像に沿って、アクションごとの機能や変更の方法を説明します。ここで使うアクションの種類は6つですが、ショートカットアプリ内にはたくさんあるので、実際作るときはアクション名を検索して探した方が効率が良いです。

アクション名 | やること | ポイント |
---|---|---|
①入力からイメージを取得 | 「入力」をクリック→「ショートカットの入力」に変更 | ・自動的に下に追加される「ショートカットの入力からイメージを取得」アクションは削除可能 ・クイックアクションのみ使うときは設定不要 |
②メニューから選択 | ・拡張子を入力*、メッセージを追加 ・メニュー内の項目を拡張子に変更・追加する | 入力した拡張子と「メニューの終了」は、自動的に下に追加される |
③イメージを変換 | ・「ショートカットの入力」を選択 ・拡張子メニューと同じ拡張子を選択 | 「ショートカットの入力」を選ぶと、画面上部に実行するときのアクションが自動的追加される |
④イメージのサイズを変更 | ・(任意のサイズの場合)縦横サイズを入力→「サイズ」を選択 ・(縦横のサイズバランスを自動調整する場合)「サイズ」→「一番長い辺」をクリック→一番長い辺のサイズを入力 | 指定したサイズで被写体が変形してしまうときは、自動サイズ調整が便利 |
⑤結果を表示 | なし | どのように画像が変更されたかチェック。必要がない場合は、アクションを省いてもOK |
⑥ファイルを保存 | 「表示を減らす」→「保存先を尋ねる」にチェックを入れる | ・追加すると「メニューの結果」のテキストに自動変換される ・変更後の画像がアクション画面の下に表示される(後のアクション追加、削除、実行などで自動消去) ・必要に応じて「ファイルが存在する場合は上書き」にチェックを入れる |
*設定できる拡張子は以下の通りです。
- JPEG
- PNG
- TIFF
- GIF
- JPEG-2000
- BMP
- HEIF
ショートカットを実行する
ショートカットの実行方法は複数あり、やり方によって画面一番上にある入力アクションの条件を設定する必要があります。
クイックアクションから実行
クイックアクションはFinderやサービスから実行する機能で、設定をすると同時に入力アクションとして自動的に追加されます。
Finderの場合
Finderの画像から直接実行します。

- 「ショートカットの詳細」をクリック
- 「クイックアクションとして使用」にチェックを入れる
- 「Finder」にチェックを入れる
- Finder内の画像またはデスクトップ上の画像を右クリック→クイックアクション→実行するショートカットをクリック
- 拡張子を選ぶ→「完了」をクリック
- 「完了」をクリック
- 保存先を選ぶ→「開く」をクリック
Finderの場合は画像から直接実行するので、入力アクションの条件はデフォルトのままでOKです。
Touch Barの場合
Touch Barが利用できるMacBook Proに有効です。

- 「ショートカットの詳細」をクリック
- 「クイックアクションとして使用」にチェックを入れる
- 「Touch Bar」にチェックを入れる
- 入力アクション→「続ける」をクリック→「入力を要求」を選択
- 右横の項目をクリック→「写真」または「ファイル」を選択
- Control Stripにクイックアクションアイコンを追加する
- クイックアクションアイコンをタップ→ショートカットを選択
- (「写真」の場合)「写真」または「アルバム」から画像を選ぶ
- (「ファイル」の場合)画像をFinderから選択→「開く」をクリック
- 拡張子を選ぶ→「完了」をクリック
- 「完了」をクリック
- 保存先を選ぶ→「開く」をクリック
「ファイル」や「写真」を条件に設定し、Finderや写真アプリから画像を選択します。
以降のサービス、ショートカットキー、メニューバー、アクション画面からの実行も同様の操作です。
サービスの場合
「サービスメニュー」は「クイックアクションとして使用」と同時にチェックが入ります。

- 「ショートカットの詳細」をクリック
- 「クイックアクションとして使用」にチェックを入れる
- 入力アクション→「続ける」をクリック→「入力を要求」を選択
- 右横の項目をクリック→「写真」または「ファイル」を選択
- メニューバー→アプリ名をクリック
- 「サービス」→実行するショートカットを選択してクリック
- (「写真」の場合)「写真」または「アルバム」から画像を選ぶ
- (「ファイル」の場合)画像をFinderから選択→「開く」をクリック
- 拡張子を選ぶ→「完了」をクリック
- 「完了」をクリック
- 保存先を選ぶ→「開く」をクリック
ショートカットキーの場合
ショートカットキーを設定することで、マウスやトラックパッドなしで実行できます。

- 「ショートカットの詳細」をクリック
- 「クイックアクションとして使用」にチェックを入れる
- 「キーボードショートカットを追加」をクリック
- 任意のショートカットキーを入力してクリック
- 入力アクション→「続ける」をクリック→「入力を要求」を選択
- 右横の項目をクリック→「写真」または「ファイル」を選択
- 設定したショートカットキーを押して実行
- (「写真」の場合)「写真」または「アルバム」から画像を選ぶ
- (「ファイル」の場合)画像をFinderから選択→「開く」をクリック
- 拡張子を選ぶ→「完了」をクリック
- 「完了」をクリック
- 保存先を選ぶ→「開く」をクリック
一度設定したショートカットキーは、クイックアクションをオフにすると非表示になりますが、オンにすれば自動的に表示されます。
メニューバーのショートカットアイコンから実行
メニューバーにショートカットアプリアイコンを表示させて実行できます。

- 「ショートカットの詳細」をクリック
- 「メニューバーにピン固定」にチェックを入れる
- 入力アクション→「続ける」をクリック→「入力を要求」を選択
- 右横の項目をクリック→「写真」または「ファイル」を選択
- メニューバー→ショートカットアプリのアイコンをクリック
- 実行するショートカットを選択してクリック
- (「写真」の場合)「写真」または「アルバム」から画像を選ぶ
- (「ファイル」の場合)画像をFinderから選択→「開く」をクリック
- 拡張子を選ぶ→「完了」をクリック
- 「完了」をクリック
- 保存先を選ぶ→「開く」をクリック
アクション画面から実行
ショートカットのアクション画面から直接実行できます。

- 入力のアクション→「続ける」をクリック→「入力を要求」を選択
- 右横の項目をクリック→「写真」または「ファイル」を選択
- 実行アイコンをクリック
- (「写真」の場合)「写真」または「アルバム」から画像を選ぶ
- (「ファイル」の場合)画像をFinderから選択→「開く」をクリック
- 拡張子を選ぶ→「完了」をクリック
- 「完了」をクリック
- 保存先を選ぶ→「開く」をクリック
アクション画面からの実行は、ショートカットの試行として使うときにおすすめです。
「すべてのショートカット」からの場合
設定はアクション画面からの実行と同じです。ショートカットアプリの「すべてのショートカット」から実行します。

- ショートカットアプリ→「すべてのショートカット」をクリック
- ショートカット内の実行アイコンをクリック
画像はギャラリー表示、リスト表示でも操作は同じです。
画像の拡張子とサイズ変更のショートカットを作るときの豆知識
ショートカット作りをより快適にするためのポイントをまとめました。
Finderで複数の画像を変更
Finderのクイックアクションでは、複数の画像の拡張子とサイズを一度に変更することができます。デスクトップやウインドウから選んで実行しましょう。
拡張子とサイズをカスタマイズ
同じ拡張子で異なる画像サイズを設定する場合は、JPEG-2、JPEG-5など区別しやすいメニュー項目を追加し、それぞれにサイズを設定します。
異なる拡張子でサイズを維持するときは、「イメージのサイズを変更」アクションを削除すればOKです。
機能しないときの対処法
ショートカットを作る途中でテキストの変更や実行がコマンド通りに機能しない場合は、数秒置いてから再び行ってみてください。
ショートカット全体がフリーズした場合も、一度ショートカットを終了して数秒してから再度実行しましょう。
Finderの「イメージを変換」との違い
Finderのクイックアクションにある「イメージを変換」からも似たような画像編集が可能です。JPEG、PNG、HEIFの拡張子、大中小と現状維持の縦横均整サイズで変更可能です。
Finderのファイルのみに有効で、デフォルトの拡張子やサイズの変更ができませんが、もう一つのクイックアクションとしておすすめです。
「イメージを変換」は、「システム環境設定」→「機能拡張」→「Finder」→「イメージを変換」にチェックを入れると、Finderのクイックアクション項目内に表示されます。
まとめ
ショートカットアプリで手軽に画像の編集ができました。ショートカットは簡単にカスタマイズできるので、他のアクションも追加しながら試してみてください。
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