
iPadを操作するときに大切なのがジェスチャーの使い方です。主にタッチスクリーンで使うiPadであるからこそ、やり方をマスターすれば作業の時短もできます。
今回は中でもよく使うアプリやウインドウの表示、Split View、Slide Over、入力、どの画面でも使えるジェスチャーをまとめました。初心者からエキスパートまで、iPadを手際よくコントロールできます。
アプリやウインドウの表示ジェスチャー
アプリやウインドウの切り替え、一覧表示、解除などのジェスチャーをまとめました。
アプリやウインドウを切り替える
- 4本指、または5本指で画面を左右にスワイプ
- 1本指でホームバーを左右にスワイプ
4本指と5本指でスワイプできない場合は、「設定」→「一般」→「ジェスチャ」→「4本または5本指でスワイプ」をオンにしてください(必要に応じて他の操作も同様)。
アプリ・ウインドウを一覧表示する
Slide Overを含む、バックグラウンドで起動中のアプリやウインドウをすべて表示します。

- 1本指で画面下から上へ、または中央と左/右の間から画面中央へ向かってゆっくりスワイプ
- 4本指、または5本指で、画面をつまんで一瞬静止したら指を放す。つまむ方向はどの角度からもOK
指のジェスチャでスクリーンショットやクイックメモを左右下隅いずれかに設定している場合、中央寄りでスワイプするとアクションがスムーズに機能します。
アプリのウインドウを一覧表示する

ウインドウ中央上部にある「…」をタップすると、下部に起動中の同アプリのウインドウ(ミュージック、カメラ、アプリなど表示されないアプリもあり)、およびSlide Overがすべて表示されます。
表示中のウインドウはラインで囲まれ、バックグラウンドで起動しているウインドウはタップで切り替えが可能です。「+」をタップすると新規ウインドウを追加できます。
バックグラウンドのウインドウは、上へスワイプすると閉じます。
画面の最上部へスクロール
アプリの画面上部の「…」の左右いずれかの脇をタップすると、画面の一番上にスクロールします。(カメラや計測、iMovieなどいくつかのアプリを除く)
アプリやウインドウを閉じる/終了する
- 画面下から上へスワイプ
- 一覧表示画面内のアプリを上へスワイプ、複数の場合はアプリを押さえて同時に上へスワイプ
- 画面を4本指または5本指ですばやくピンチイン
4本指または5本指でゆっくり行うと、アプリやウインドウが一覧表示されます。
Split Viewのジェスチャー
画面を2分割して表示するマルチタスク機能、Split Viewの操作法をまとめました。

Dockから作る

- Dockから任意のアプリを起動する
- ウインドウ上部の「…」をタップ
- 「Split View」をタップ
- Dockから任意のアプリを起動する
Dockに起動したいアプリがない場合は、ホーム画面からアプリをDockへドラッグ&ドロップしましょう。
途中キャンセルするときは、画面脇によけられたウインドウをタップしてください。
Split Viewのウインドウを切り替えるには、切り替えるウインドウ上部「…」を下へ向けてスワイプ→Dockからアプリを起動、またはDockのアプリをいずれかのウインドウへドラッグします。
アプリ・ウインドウ一覧画面内で作る

- アプリ・ウインドウを一覧表示する
- Split Viewにするアプリやウインドウを長押しする
- そのままドラッグしてもう一つのアプリに重ねる
Split Viewのウインドウを他のウインドウに移動してSplit Viewにすることも可能です。
Split Viewを解除するときは、どちらか一方のウインドウを長押ししてアプリの隙間にドラッグ&ドロップします。
Slide Overから作る
Slide Over(後の項目参照)から、Split Viewを作ることができます。
- Slide Overのウインドウ上部「…」をタップ
- 「Split View」をタップ
- 「左にSplit」または「右にSplit」を選択
「…」を画面左右端いずれかへドラッグし、両方のアプリがアイコンになるタイミングで指を放すことでも可能です。
Split Viewのウインドウの移動とサイズ調整

Split Viewのウインドウの位置は「…」を左右にドラッグすると切り替わり、中心のバーを左右にドラッグすると、ウインドウのサイズを変更できます。
Split Viewを解除する
- (閉じる)ウインドウ上部「…」→「閉じる」をタップ
- (閉じる)ウインドウ上部「…」を押さえて下へすばやくスワイプし、画面脇に避けたウインドウをタップ
- (閉じない)ウインドウを境目にあるバーで左右いずれかへドラッグしてフルスクリーンにする
- (閉じない)ウインドウ上部「…」→フルスクリーンをタップ
解除後に表示したままにしたいウインドウによって、操作が異なります。
解除をして非表示になったウインドウは、バックグラウンドに残っています。
Slide Overのジェスチャー
Slide Overは画面左右いずれかの端に配置でき、フルスクリーンのウインドウに重ねたりSplit Viewと3画面で表示することもできます。

Dockから作る
- Dockから任意のアプリを起動する
- Dockからもう一つ任意のアプリを長押しする
- 左右いずれか上方向へドラッグする
Slide Overウインドウ上部「…」をドラッグしながら左右に移動ができます。
DockからアプリをSlide Overの上に重ねて追加でき、SafariやChromeはタブの一覧表示もウインドウ内から可能です。
Slide Overのアイコンから作る

- 任意のアプリを起動する
- 画面上部の「…」をタップ
- 「Slide Over」をタップ
- もう一つ任意のアプリをDockから起動する
デフォルトでは右側に自動的に配置されます。
Split Viewから作る
Split ViewからSlide Overを作る方法は2つあります。
- Split Viewのいずれかのウインドウ上部「…」→「Slide Over」をタップ
- 「…」を下にドラッグしながら、もう一方のウインドウへドラッグする
2番目の方法では、Split Viewを分解する感覚でSlide Overを作りましょう。
Split Viewに重ねる

- Dockから任意のアプリを起動する
- ウインドウ上部「…」をタップ
- 「Split View」をタップ
- Dockから任意のアプリをタップ
- Dockからさらに任意のアプリを画面中央へドラッグ&ドロップする
3つのアプリを同時に表示でき、マルチタスクができます。
Slide Overのウインドウを一覧表示

- Slide Overのウインドウ下部にあるバーを上へゆっくりスワイプして画面中央で止める
- 表示したいウインドウをタップ
ウインドウを一つずつチェックしたいときは、バーを左右にスワイプしましょう。
ウインドウを上へスワイプすると閉じます。
Slide Overを非表示/表示する
Slide Overを画面左右の端いずれかにスワイプ、またはバーを上へスワイプすると非表示になります。
表示をするときは、画面端の矢印チップを画面中央に向けてスワイプします。矢印が非表示の場合は、画面端から中央へスワイプしてください。
Slide Overを解除する
Slide Overのウインドウ上部「…」→「フルスクリーン」をタップします。
ウインドウも閉じる場合は、Slide Overのウインドウ上部「…」→「閉じる」をタップします。
入力に関するジェスチャー
テキストを入力するときや、コピペ、やり直し、キーボードなどに関するジェスチャーをまとめました。
単語を選択する
1本指でテキストを2回タップします。
1文を選択する
1本指でテキストを3回タップします。
コピーをする
コピーする範囲を選択し、3本指でピンチインをします。
ペーストをする
ペーストしたい箇所に、3本指でピンチアウトをします。
取り消しをする
行った内容を消去するときに、3本指で左にスワイプします。
やり直しをする
消去した内容を元に戻すときに、3本指で右にスワイプします。
カットする
カットする箇所を選択して、3本指ですばやく2回ピンチインします。
キーボードのスペースキーでカーソルを探す
キーボードのスペースキーをタップすると、カーソルのある場所へ誘導してくれます。
ページをスクロールしてカーソルの場所がわからなくなったときなど、すばやく探し出せます。
キーボードの英単語から数字を入力する

英字や日本語ローマ字入力のキーボードでは、一番上の文字列から数字も入力できます。入力したい数字のある英単語キーを長押しして下へドラッグすると、英単語の代わりに数字が表示され画面に入力できます。
数字が完全に見えるまでしっかりドラッグしましょう。
キーボードを縮小する
フローティングと呼ばれるキーボードを縮小する方法です。
- キーボードを2本指でピンチイン
- キーボード下のキーボードアイコンを長押し→「フローティング」をタップ
拡大する(元の大きさ)ときは、2本指でピンチインします。
キーボード下のバーをドラッグするとキーボードの移動ができます。
キーボードを非表示にする
iPadを縦横それぞれに置いた場合の操作と、共通ジェスチャーをまとめました。
横向きの場合
1本指または2本指で画面を押し下げます。表示をするときは画面を同様の方法で押し上げます。
縦向きの場合
1本指、または2本指で画面を押し下げると、完全にキーボードが非表示になります。画面をタップするとキーボードが表示されます。
共通
キーボード内の右下にあるキーボードアイコンをタップしても非表示できます。縦向きと同じように、キーボードが完全に非表示なります。
カーソルを指でマウスのように動かす
キーボードのスペースキーを1本指で長押しすると、マウスのようにカーソルを動かせます。そのまま上下に移動すると画面がスクロールします。
スペースキーを押さえながらもう一方の指をキーボード上をタップすると、カーソルが大きめに表示され、指を動かしながら範囲選択も可能。入力のジェスチャーを使ってコピーやカットなどの操作をしましょう。
選択した内容をタップすれば、カットなどのメニューが表示されます。
どの画面でも使えるジェスチャー
どの画面からも操作ができるジェスチャーをまとめました。
ホーム画面に戻る
アプリを閉じる方法と同じです。1本指で画面下から上へ向けてスワイプします。
Dockを表示する
1本指で画面下から上へスワイプします。Dockを下へスワイプすると非表示になります。
コントロールセンターを開く
1本指で画面右上を下へスワイプします。画面をタップすると終了します。
通知センターを開く
1本指で画面上部「…」の両脇いずれかを下へスワイプ。コントロールセンターがある右側よりも、左側の方がスワイプできる範囲が広いです。
ホームバーを上へスワイプすると非表示になります。
Spotlightを開く
通知センターを開いた状態で、どこでも良いので1本指で下へスワイプします。画面をタップすると終了します。
クイックメモを開く
1本指で右下隅、または左下隅から画面中心へスワイプします。
指によるクイックメモの起動場所は「設定」→「一般」→「ジェスチャ」→「左下隅スワイプ」または「右下隅スワイプ」をタップ→「クイックメモ」を選択します。左右ともクイックメモの設定が可能です。
まとめ
iPadのジェスチャーは多少コツがいるものもありますが、慣れてくると簡単に操作できます。同じ操作でもやり方が選べるジェスチャーもあるので、簡単なものから試してみると良いでしょう。普段の作業に取り入れながら、iPadを快適に使ってください。
コメントを投稿するにはログインしてください。