
iPadOS 18で導入された計算機では、手書きやオンスクリーンキーボードで入力した数式を自動計算できる計算メモを利用できます。
数式を変更すればインタラクティブに結果が切り替わり、手書きではサイズ変更や真っ直ぐに整えることも可能。関数のグラフもワンタップで作成できます。
手書きで計算メモを作成する
マークアップツールを使って、数式を手書きします。


- 「計算機」をタップ
- 計算機のアイコンをタップ
- 「計算メモ」をタップ
- マークアップアイコンをタップしてオンにする(Apple Pencilでは画面に書くと同時に自動でもオン)、またはApple Pencilをスクイーズでツールパレットを表示
- 任意のペンツールを選択する
- 画面に指、またはApple Pencilで計算式を書く(複数可)
- 横計算では一番右の数字の後に「=」、縦計算では一番下の数字の下に線を引く
結果は、手書きの筆体に似たようなフォントスタイルで表示されるので、手書きの数式と違和感はほとんどありません。
スクリブル(縦計算不可)ではキーボード入力の数字や記号に変換されます。平方根√やパイπのように変換されないものもあります。
指で数式が書けない場合は、「設定」→「Apple Pencil」→「Apple Pencilのみで描画」をオフにしてください。この場合、画面をスクロールするときは2本指で行ないます。Apple Pencilは設定に関わらず常に有効です。
新しい計算メモを作成するごとに、新規アイコンをタップしてください。
手書きの数式を編集する
画面からはみ出してしまった数式や結果を縮小したり、斜めに書いた数式を真っ直ぐにします。

結果が表示されると同時に表示される、黄色いフレームの4つ角にある丸をドラッグで拡大縮小、そのまま数式をドラッグで移動可能です。結果は一瞬非表示になりますが、配置が定着すると表示されるので切り離されることはありません。
数式を真っ直ぐに整えたい場合は、サブツールバー右にある「…」をタップ→「真っ直ぐにする」をタップするだけです。あくまでも角度を180度にするだけで、数字や記号の高低差は補正されません。
編集が終了したら、画面をタップして選択を解除します。
手書きの数式を変更する
数式を変更したいときは、目盛りと消しゴムを使います。結果は変更に応じて、インタラクティブに切り替わります。
目盛りで数値を変更する
結果が出た後、数値を変更するときに有効です。

変更する数値をタップ→目盛りを左右へドラッグして数値を変更します。
目盛りを右へドラッグするほど数値は小さくなり、左へドラッグするほど大きくなります。変更前の数値の上には小さい丸が表示されるので、元に戻したいときのインジケーターとして利用できます。
変更後の数式の筆体は結果のように整えられ、数値を変更した確認もできます。
目盛りは細かいので、指よりもApple Pencilのペン先を使うとやりやすいです。
消しゴムツールで変更する
数字を1つずつ変更したり削除できます。結果を出す前にも利用可能です。

- マークアップアイコンをタップしてオンにする、またはApple Pencilをスクイーズでツールパレットを表示
- マークアップツールで消しゴムを選択
- 数字や記号を削除する
- 他の数字や記号を書く
数字や記号を書き直したい、消去したいときにも活用できます。
スクリブルの数式には非対応です。
オンスクリーンキーボード入力で計算メモを作成する
計算メモを起動する基本的な操作は手書きと同じです。誰にでも見やすい数字や記号で計算式を入力できます。

- 「計算機」をタップ
- 計算機のアイコンをタップ
- 「計算メモ」をタップ
- 画面をタップしてキーボードを表示する
- 地球儀キーをタップまたは長押し→「日本語ローマ字」「日本語かな」「日本語手書き」または英字キーボードを選択
- 数字キーをタップ
- 数式を横方向に入力する
- 一番右の数字の後にイコール「=」を入力
- (「日本語ローマ字」「日本語かな」「日本語手書き」の場合) 「確定」をタップ、(英字の場合) リターンキーをタップ
「日本語手書き」では空白になったキーボードのスペースに手書きで数式を入力できますが、画面にはキーボード入力で表示されます。
「日本語ローマ字」「日本語手書き」「英字キーボード」で掛け算の記号を「*」で入力した場合、リターンキーをタップすると自動的に「X」に切り替わります。
割り算には、「/」も使用できます。
キーボード入力では縦計算に非対応ですが、規則的な小さいサイズで真っ直ぐ入力できるので、長い計算式も1行で表示しやすいです。
同じ画面に手書きとキーボード入力の両方の数式を使うときは、挿入線で分けて追加できるので、臨機応変に切り替えると良いでしょう。
キーボード入力の数式を変更する
キーボード入力で数式を変更する場合は、目盛り(結果が出た後の数値のみ)とdeleteキーで行います。キーボード入力に変換されるスクリブルにも有効です。
目盛りで数値を変更する

- 削除する数値をApple Pencilで軽く長押しして放す
- 「
」をタップ - 目盛りを左右にドラッグして数値を変更する
コンテキストメニューが表示されない程度に、短めに長押しするのがコツです。
対応するiPadおよびApple Pencilでは、数値の上にApple Pencilをホバーすることでも「
」を表示できます。
deleteキーで削除して変更する

- 削除する数字や記号の右にカーソルを置く
- deleteキーをタップして削除する
- 数字や記号を入力する
「日本語ローマ字」「日本語かな」「日本語手書き」では変更後に「確定」をタップしてください。
単に数字や記号を削除した場合は、結果を削除して再計算します。
関数グラフを作成する
計算メモでは関数のグラフも簡単に作成できます。

- 「計算機」をタップ
- 計算機アイコンをタップ
- 「計算メモ」をタップ
- マークアップアイコンをオン→マークアップのペン類を選択して手書き入力、または画面をタップ→キーボード入力で関数式を作成する
- 「グラフを挿入」をタップ
「グラフを挿入」は式を作成後に自動で表示されます。非表示になった場合、手書きではイコールをタップで表示できます。
数値を変えるごとに、グラフ線もインタラクティブに切り替わります。
グラフを編集する

選択中のグラフのサイズは、周囲に表示される丸をドラッグで調整できます。
グラフ線の色を変更するには、サブツールのグラフアイコン
をタップでカスタマイズも可能です。
グラフに関数式を追加する
手書きの関数式では、同じ画面に作成した複数の関数式を1つのグラフにまとめることも可能です。


グラフが表示中の画面に関数式を書く→「既存のグラフに追加」をタップします。
グラフ線は自動的に色分けされるので、サブツールの「…」をタップし、変更する関数式を選択してお好みの色に変更してください。

式の右にあるチェックは、グラフ線が表示中であることを意味しています。タップをするとグラフ線が非表示になるので、必要に応じて切り替えてください。
履歴の表示をカスタマイズする
作成した計算メモはサイドバーに履歴として保存され、並べ替えや日付でグループ化できます。サイドバーは画面左上にある
をタップで表示/非表示になり、履歴を必要としない場合は非表示にすることで、画面により多くの数式を書くことができます。
履歴はメモアプリの「フォルダ」に作成される「計算メモ」でも確認可能です。
計算メモを並べ替える

- 「計算機」をタップ
- 計算機アイコンをタップ
- 「計算メモ」をタップ
- サイドバーを表示する
- サイドバーの右上にある「…」をタップ
- 「表示順序」をタップ
- 「デフォルト(編集日)」「編集日」「作成日」「タイトル」から並べる順番をタップ
- 「新しい順」/「古い順」または「降順」/「昇順」をタップ
並び順は「デフォルト(編集日)」以外に、「編集日」「作成日」「タイトル」を選択でき、さらに「新しい順」「古い順」(編集日と作成日)、「降順」「昇順」(タイトル)で設定できます。
日付でグループ化する
表示順序を「デフォルト(編集日)」「編集日」「作成日」を設定した場合に利用できます。

- 「計算機」をタップ
- 計算機アイコンをタップ
- 「計算メモ」をタップ
- サイドバーを表示する
- サイドバーの右上にある「…」をタップ
- 「日付でグループ化」をタップ
- 「オン」または「オフ」をタップ
計算メモが少ない場合は、オフにしても表示順序で探しやすいですが、多数ある場合はオンにしておくと「今日」「昨日」などで分類されるので繰り返し使うときなどに便利です。
計算メモを削除する
計算メモは個別または複数で削除できます。削除した計算メモは復元も可能です。

- 「計算機」をタップ
- 計算機アイコンをタップ
- 「計算メモ」をタップ
- サイドバーを表示する
- 削除する計算メモを左へスワイプ、または長押しする
- ゴミ箱、または「削除」をタップ
表示中の計算メモは、画面右上「…」をタップ→「削除」をタップも可能です。
複数の計算メモを一括で削除するには、サイドバー右上にある「…」をタップ→「メモを選択」→削除する計算メモを選択→「削除」をタップします。すべて削除する場合は、計算メモを選択せずに「すべて削除」→「すべて削除」をタップします。
削除した計算メモは約1ヶ月間「最近削除した項目」に保存されます。
計算メモを復元する

削除した計算メモを復元するには、サイドバー右上にある「…」をタップ→「最近削除した項目」の画面で復元するメモをタップ→画面をタップ→メッセージ内にある「復元」をタップします。
計算メモを完全に削除する

削除した計算メモを完全に削除したい場合は、サイドバー右上にある「…」をタップ→「最近削除した項目」→削除する計算メモを左へスワイプ→ゴミ箱をタップ→「削除」をタップします。
複数の計算メモを削除する場合は、サイドバー右上にある「…」をタップ→「メモを選択」→削除する計算メモを選択→「削除」→「◯件のメモを削除」をタップ。すべて削除する場合は、計算メモを選択せずに「すべて削除」→「◯件のメモを削除」をタップします。
まとめ
iPadOS 18により、iPadの計算方式が大幅に改善されました。ジャンボな表示の計算機に加え、計算メモはビジネスからプライベートまで活用できるでしょう。手動で計算をした解答を確認するときも役立ちます。

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