
iPhoneでPagesの使い方をマスターしましょう。新規文書の作成、段落スタイルのカスタマイズ、オブジェクト追加、目次、文字置換など、便利な機能がたくさんあります。
完成した文書を別のフォーマットで書き出したり、他の人と共同作業で一緒に作成したりなど、幅広い範囲で利用可能です。
目次
Pagesの新規文書を作成する
iPhoneのPagesで、新規文書を作成する方法は2つあります。
ホーム画面のPagesで作成する

- iPhoneのホーム画面を開く
- Pagesのアイコンを長押しする
- 「新規書類」または「書き始める」をタップ
「新規書類」ではテンプレートを選択する画面に直接アクセス可能です。
テンプレートの選択画面には、「履歴」から「マイテンプレート」まで12のテンプレートがラインナップ。テンプレートは、各テーマの一覧ギャラリーから選択可能です。

使用したテンプレートは「履歴」に追加され、頻繁に使う文書を手早く起動できます。
オリジナルのテンプレートを使いたい場合は、「マイテンプレート」を利用しましょう。作成法は、後の項目「Pagesの文書を書き出す」をご覧ください。
「書き始める」では縦向きの空白のテンプレートが自動的に起動します(「Pages内で作成する」場合も同様)。
Pages内で作成する

- Pagesを起動
- 画面上部にある「+」をタップ
- 「テンプレートを選択」または「書き始める」を選択
「テンプレートを選択」については、ホーム画面から新規書類を起動した場合と同じです。
文書のスタイルを設定
文書の向きや用紙サイズ、ヘッダやフッタなど、基本的な書式の設定します。縦書きで入力する場合も、ここで有効にできます。


- Pagesを起動
- 書類のスタイルを設定するファイルをタップ
- 画面右上にある「…」をタップ
- 「書類オプション」をタップ
- 「書類設定」をタップ
- 「書類」→「縦方向」または「横方向」を選択
- それぞれ必要に応じて書式を設定
- 「セクション」→背景色やヘッダやフッタを設定
- 「X」をタップ
画面下にある「詳細設定」をタップすると、設定した書式をプレビューでチェックできます。必要に応じて矢印をドラッグしながらサイズや間隔を調整し「完了」をタップしてください。
スクリーンビューについて
スクリーンビューをオンにしている場合は、書類を設定するときにオフにするよう要求されます。
スクリーンビューはiPhoneの画面に合わせて見やすい文字サイズで表示できる機能で、小さな文字をピンチアウトで拡大する必要がなく、自動調整してくれます。


「…」をタップ→「スクリーンビュー」のチェックをオフにします。
Pagesを使用時に、必要に応じてオンオフの設定を行なってください。
文書のテキストスタイルを変更する
文書内のテキストのスタイルは、オンスクリーンキーボードやツールバーからカスタマイズできます。
オンスクリーンキーボードでカスタマイズする

- Pagesを起動
- 任意のファイルをタップ
- 必要に応じてテキストを選択したり、編集する箇所にカーソルを置く
- キーボードの上部にあるツールを選んでテキストのスタイルを変更する
ツールが非表示の場合は、ツールバー→「…」→「設定」→「クイックフォーマットバー」をオン→「完了」をタップします。
段落スタイルの編集は次項をご覧ください。
ツールバーからカスタマイズする



- Pagesを起動
- 段落スタイルを変更するファイルをタップ
- 段落スタイルを変更する文書内のテキストにカーソルを合わせる
- ブラシアイコンをタップ
- 「段落スタイル」をタップ
- 「編集」をタップ
- 「+」をタップ、または名称を変更する既存の段落スタイルをタップ
- 任意の名称を入力する
- 「終了」をタップ→(段落スタイルをカスタマイズしない場合)「X」をタップ、(段落スタイルをカスタマイズする場合)「テキスト」をタップ
- フォントファミリー、サイズ、カラー、テキストの位置などカスタマイズする
- 必要に応じて「テキスト」をタップして「段落スタイル」の選択画面に戻る
- 「アップデート」をタップ
- 「X」をタップ
カスタマイズした段落スタイルは1文に適用されます。
「段落スタイル」で他の段落をタップすると、カーソルがある1文が選択した段落のスタイルに切り替わります。
ステップ7の画面で段落リストの右にある「≡」を上下にドラッグすると、順番を並べ替えられます。あとで段落のタイプをまとめたいときに利用すると良いです。
アップデートをキャンセルをする場合は、「X」をタップします。
段落スタイルを再定義する
変更したテキストの段落スタイルをデフォルトに戻します。

- Pagesを起動
- 段落スタイルを再定義するファイルをタップ
- 元のスタイルに戻したい段落スタイル以外の箇所をタップ
- ブラシアイコンをタップ
- 段落スタイルをタップ
- 元のスタイルに戻す段落を左にスワイプ
- 「再定義」をタップ
- 「X」をタップ
フォントやカラーなど、変更した内容が解除されます。
段落を削除する
必要がない段落は削除しましょう。

- Pagesを起動
- 削除する段落があるファイルをタップ
- 文書内で任意の場所をタップ
- ブラシアイコンをタップ
- 段落スタイルをタップ
- 「編集」をタップ
- 削除する段落の左にある
をタップ
- 「削除」をタップ
- 「終了」をタップ
- 「X」をタップ
削除する段落スタイルが文書内で使われている場合、他のスタイルに置き換えるように指示されます。その都度代用のスタイルを選択してください。
文書にオブジェクトを追加する
表、グラフ、図形、メディアの4つの項目からさまざまなオブジェクトを文書に挿入することができます。マークアップや描画の挿入もまとめました。
表、グラフ、図形、メディアを追加する

- Pagesを起動
- オブジェクトを追加するファイルをタップ
- 追加する箇所をタップ
- ツールバー→「+」をタップ
- 表、グラフ、図形、メディアのアイコンからオブジェクトを選択する
NumbersのようにPagesでも簡単な表やグラフが作れます。
メディアでは画像の挿入や動画の再生(WebビデオはYouTubeとVimeoのみ)も可能です。
マークアップ・描画を追加する
文書内にマークアップでハイライトを加えたり、描画をする機能です。スクリーンビューを使用している場合はオフにしましょう。

- Pagesを起動
- マークアップまたは描画を追加するファイルをタップ
- 「…」をタップ
- 「スマート注釈」をタップ
- (マークアップの場合)そのまま任意の箇所に指やスタイラスペンで書き入れる、(描画の場合)消しゴムとマーカー以外のペンを選択→任意の箇所をタップ→指やスタイラスペンで描画する
- 「完了」をタップ
- (描画の場合)必要に応じて描画をドラッグして配置する
- 「完了」をタップ
ツールバーの左にあるカラーボールをタップすると、ペンのカラーを変更できます。
キャンバスを追加するには、ツールバーの「+」をタップしてください。
描画を削除する場合は、キャンバスをタップして選択→「削除」をタップします。
文書に目次を追加・編集する
長い文章では、目次を追加すると文書全体の内容や構成を把握しやすくなります。表示または非表示にするスタイルの選択も可能です。


- Pagesを起動
- 目次を追加するファイルをタップ
- 「…」をタップ
- 「表示オプション」をタップ
- 「ナビゲータ」をタップしてオンにする
- 「完了」をタップ
- 画面下にある「全○ページ中○ページ目」をタップ
- 右側の目次アイコンをタップ
- 「編集」をタップ
- 表示するスタイルを設定する
- 「完了」をタップ
- 目次の画面を下へスワイプして閉じる
- 目次を追加する場所をタップ
- もう一度同じ場所をタップ
- 表示されたツールから「>」をタップして「挿入」をタップ
- リストの一番下にある「目次」をタップ
目次の編集画面では、チェックを入れたスタイルが目次に表示されます(目次を追加後にも設定可能)。
文書に追加するスタイルの範囲・表示を設定する
スタイルを表示する範囲を選択します。同じ設定画面でスタイルの表示を設定することも可能です。


目次を選択→ツールバー→ブラシアイコン→「書類全体」「このセクション」「次の目次まで」(複数の目次に有効)から選択→「X」をタップします。
表示するスタイルを変更するには、目次を選択→ツールバー→ブラシアイコン→「スタイルをカスタマイズ」→表示/非表示にする見出しを選択→「X」をタップしてください。
目次を削除するには、目次を選択→「削除」をタップします。ページのナビゲーターを非表示にするには、「…」をタップ→「表示オプション」→「ナビゲータ」をタップしてオフにします。
文字の検索/置換・トラッキング修正・文字数を表示
文書の作成中や作成後に、文字の検索や変換、トラッキングによる修正、語数をカウントする方法をまとめました。
文字の検索・置換をする


- Pagesを起動
- 文字検索や置換をするファイルをタップ
- 「…」をタップ
- 「検索」をタップ
- 検索する内容を入力
- 「検索」をタップ
- (文字を置換する場合) 「置き換え」の欄に置換先の文字を入力→「置き換え」をタップ
- 「完了」をタップして閉じる
検索窓には検索された文字の数が表示され、右にある上下矢印をタップすると他の同じ文字を選択できます。
複数の文字を変換する場合は、「置き換え」を繰り返しタップしてください。
テキストをトラッキングして修正
既存のテキストをトラッキングしながら修正をします。



- Pagesを起動
- 修正するファイルをタップ
- 「…」をタップ
- 「変更のトラッキング」をタップ
- 「トラッキング」をオンにする
- 「マークアップ」か「削除部分なしでマークアップ」を選ぶ
- 「完了」をタップ
- テキストを追加したり削除する
- 終了したら追加したテキストをタップ、(マークアップの場合) 削除するテキストをタップ
- 修正した内容がOKの場合「承諾」、やり直す場合「却下」をタップ
- 「完了」をタップ
「マークアップ」は修正前のテキストに色と横線をかけて残すので、確認しながらテキストを入力できます。
「削除部分なしでマークアップ」は修正するテキストを残さず、新しく入力したテキストを色で表示します。修正するテキストを削除する操作はなく、追加のみ可能です。
修正を加えた文頭には縦線のインジケーターが表示され、多数の修正箇所がある場合でも見つけやすくなります。
入力したテキストを取り消しするには、ツールバーの矢印アイコンをタップしてください。
修正した箇所が複数ある場合は、画面右下にある「<」または「>」をタップで移動し、それぞれ「承諾」または「却下」を実行します。
アクションなしで編集画面に戻るときは、バーを下へスワイプまたは画面をタップ→「完了」をタップしてください。修正したテキストをタップすれば、トラッキングを利用できます。
修正後の文書を表示する
トラッキングで修正した後の最新の文書内容を確認します。

- 「…」をタップ
- 「変更のトラッキング」をタップ
- 「最終版」を選択
- 「完了」をタップ
- 内容を確認、必要に応じて修正する
- 「完了」をタップ
変更された最新の内容が通常の文書で表示されるので、修正後の文書を全体的にチェックします。
修正箇所を色で確認したいときは、同じ設定画面内にある「マークアップ」または「削除部分なしでマークアップ」を選択してください。
トラッキングを一時停止する

- 「…」をタップ
- 「変更のトラッキング」をタップ
- 「一時停止」をタップ
- 「完了」をタップ
- 内容を修正する
- 「完了」をタップ
既存のトラッキングを残しながら、一時的に通常のように入力してテキストを修正したいときにおすすめです。
トラッキングをオフにする

- 「…」をタップ
- 「変更のトラッキング」をタップ
- 「トラッキング」をオフにする
- 「完了」をタップ
通常の編集画面に戻ります。
単語数を表示
文書内で使用されている文字数を一目で確認できます。


- Pagesを起動
- 単語数を表示するファイルをタップ
- 「…」をタップ
- 「表示オプション」をタップ
- 「単語数を表示」をタップ
- 「完了」をタップ
単語数を非表示にする場合は、「…」→「表示オプション」→「単語数表示を非表示」→「完了」をタップします。
Pagesの文書を書き出す
iPhoneのPagesで作った文書の拡張子は「.pages」になります。MacやiPad、iPhoneなどではこのまま閲覧できますが、WindowsではPDFやWordなどの変換が必要です。

- Pagesを起動
- 書き出しをするファイルをタップ
- 「…」をタップ
- 「書き出し」をタップ
- 変換先のフォーマットを選ぶ
- (「EPUB」「画像」の場合)必要に応じて操作を進行→「書き出し」をタップ、(「Pagesテンプレート」の場合) 「テンプレートセレクタに追加」をタップ
- 保存先や送信先を選ぶ
- 選択した手段に応じて操作を進行
「Pagesテンプレート」で「テンプレートセレクタに追加」を選択すると、作成した文書がテンプレートの選択画面内の「マイテンプレート」に保存され他のテーマのように繰り返し利用できるようになります。
「テンプレートを送信」をタップすると、他のフォーマットのように保存先や送信先を選択できます。
文書を共同作業する
作成した文書を他の人に閲覧してもらったり、編集してもらうことができます。


- Pagesを起動
- 共同作業をするファイルをタップ
- ツールバー→共有アイコンをタップ
- 文書のタイトル下の欄から「共同作業」を選択
- 「共同作業」の下にある「参加依頼された人のみが編集できます」をタップ
- 対象となる人や編集の許可などを選択
- 必要に応じて「ほかの人による参加依頼を許可」をオン
- 「完了」をタップ
- 共同作業をする相手にリンクを送信する
「他の人による参加依頼を許可」をオンにすると、参加者も他の人を追加できるようになります。多数の人と共同作業をするときは、参加者に協力してもらうことで手際よく呼び集めることができます。
まとめ
iPhoneのPagesには使いやすい実用的な機能が多く、iPhoneでも簡単に理想的な書類が作れます。仕事だけでなくプライベートにもおすすめの文書アプリを、さまざまなシーンで活用しましょう。
コメントを投稿するにはログインしてください。