
macOS Venturaで利用できる、ステージマネージャの使い方をご紹介します。画面上で起動しているウインドウを左側にまとめ、ワンクリックで切り替えながらシームレスな作業ができます。
直感的に操作できるステージマネージャは、スムーズな作動で複数のアプリを使うときも快適。ステージマネージャの設定、操作、解除など主な使い方をまとめてお伝えします。
目次
ステージマネージャの設定と起動
ステージマネージャは、コントロールセンター、メニューバー、システム設定から起動できます。
コントロールセンターからの起動


- メニューバー→「コントロールセンター」をクリック
- 「ステージマネージャ」をクリック
- 「ステージマネージャをオンにする」をクリック
macOS Venturaにアップデートすると、自動的にステージマネージャの項目がコントロールセンターに追加されます。
ステップ3は、OSのアップデート後に初めてステージマネージャを起動するときに表示されるので、2回目以降はパスしてOKです。
メニューバーからの起動


- 「システム設定」をクリック
- 「コントロールセンター」をクリック
- 「ステージマネージャ」→「メニューバーに表示」を選択する
- メニューバー→ステージマネージャのアイコンをクリック
- 「ステージマネージャ」をオンにする
メニューバーにステージマネージャのアイコンが表示され、どの画面からも起動が可能です。
「ステージマネージャ設定」をクリックすると、表示のカスタマイズ画面(下記「ステージマネージャの表示を変更する」を参照)に移動できます。
システム設定からの起動


- 「システム設定」をクリック
- 「デスクトップとDock」をクリック
- 「ステージマネージャ」をオンにする
ステージマネージャを起動すると、使用中のウインドウがメインステージに表示され、バックグラウンドで開いているウインドウは左側へ移動します。
デスクトップ全体でステージマネージャが有効になり(Split View、およびフルスクリーンでは利用不可)、それぞれの画面で操作が可能です。
ステージマネージャの表示を変更する
「ステージマネージャ」の右側にある「カスタマイズ」から表示法をカスタマイズできます。
- 「最近使ったアプリケーション」…オンにすると画面左側にバックグラウンドのウインドウが常時表示(メインステージのウインドウを左側へドラッグした場合は自動的に非表示)。オフにすると非表示になり、画面左側にポインターを合わせると表示可能
- 「デスクトップ項目」…ファイルやフォルダなどアイコンをデスクトップに表示
- 「アプリケーションウインドウの表示方法」…(「ウインドウを一度にすべて表示」の場合)グループ化したウインドウをクリックしたときにメインステージにすべて表示、(「ウインドウを1つずつ表示」の場合)グループ化したウインドウをクリックしたときにウインドウを重ねて1つずつ表示
「最近使ったアプリケーション」と「デスクトップ項目」をオフにすると、デスクトップを広く使ったり、アプリに集中しやすくなります。
設定後は、それぞれ「完了」をクリックして閉じます。
ステージマネージャの操作法
ステージマネージャの主な操作を、ウインドウの切り替え、移動、デスクトップの表示でまとめました。
ウインドウを切り替える


左側にラインナップされたアプリやグループウインドウをクリックすると、メインステージのウインドウと切り替わります。Dockから左側のアプリを起動しても、同じように機能します。
グループの場合、異なるアプリのウインドウとすべて切り替わりますが、同じアプリの場合は一番上のウインドウのみ可能です。
メインステージと同じアプリが左側にある場合は、他のアプリと切り替えても同じアプリの場所にウインドウが戻ります(メインステージへドラッグ移動した場合は他のアプリと一緒に移動)。
同じアプリ内のウインドウを切り替える


左側の同じアプリ内のウインドウをクリックするごとに、メインステージのウインドウとローテーションしながら切り替わり、最後に起動したものが一番上に表示されます。
アプリのアイコンをクリックすると、格納されているすべてのウインドウが一覧表示されクリックするとウインドウを直接開くことができます。ステージマネージャの画面に戻るときは、画面をクリックしてください。
ウインドウを移動する
メインステージへ移動
左側のウインドウをメインステージへドラッグ&ドロップします。グループになっている場合は、1つずつメインステージへ移動してください。
ウインドウを左ヘドラッグするとアプリが非表示になり、さらにドラッグを続けるとウインドウの前面にアプリが移動します。この状態からもメインステージへウインドウの移動が可能です。
通常通り、ウインドウの四辺にポインターをあて外側へドラッグすると拡大、内側へドラッグすると縮小します。変更したサイズは左側のアプリへ移動後も維持されます。
左側のアプリへ移動

左側のグループやアプリはDockを下に設定した場合最大5つ配列でき、4つ以下の場合メインステージから移動したウインドウは一番下に追加されます。
同じアプリのウインドウがある場合は、メインステージからウインドウをドラッグすると自動的にそのアプリへ移動が可能です(メインステージへドラッグ移動した後の場合)。切り替えと同様、アプリのアイコンをクリックをするとウインドウが個別に表示されます。
グループ化したウインドウは、ドラッグや緑のボタンにポインターをあてる→「ウインドウをセットから削除」をクリックすることで、左側のアプリ内に個別に移動ができます(グループ内最後のウインドウは不可)。1つのグループに最大3つのアプリのアイコンの表示が可能です。
左側にないアプリをDockから起動した場合、メインステージ上のウインドウが自動的に左側に移動します。
デスクトップのアイコンを表示する
ステージマネージャのカスタマイズで「デスクトップ項目」をオフにしている場合、画面をクリックするとデスクトップのアイコンが表示されます。表示されていたウインドウは、左側のアプリ内に戻ります。
Dockを左側に配置した場合のアプリのスペースを確保しながら、左寄りに表示されます。「デスクトップ項目」をオンにしている場合も同様です。
常にデスクトップのアイコンを表示するには、「システム設定」→「デスクトップとDock」→「ステージマネージャ」→「カスタマイズ」→「デスクトップ項目」をオン→「完了」をクリックしてください。
左側のアプリを右側へ配置する
Dockの位置を変更することで、左側のアプリを右側へ移動することができます。

- 「システム設定」→「デスクトップとDock」をクリック
- 「Dock」→「画面上の位置」→「左」を選択
デスクトップ上のアイコンやアプリが常に表示されている場合、アイコンの上部にアプリが表示されます。アプリと重なり見づらくなるため、必要でない限りどちらかの表示をオフにしておくと良いでしょう。
下に配置していたDock分のスペースが増えるため、グループや個別のアプリを最大6個表示できるメリットもあります。Dockを右に配置した場合も同じ数で表示でき、デスクトップのアイコンと重ならずに表示されます。
ステージマネージャを解除する
ステージマネージャは以下の方法で解除できます。有効にした方法と異なってもOKです。
- アイコンから解除…メニューバー→ステージマネージャのアイコンをクリック→「ステージマネージャ」をオフにする
- コントロールセンターから解除…メニューバー→コントロールセンター→「ステージマネージャ」をクリック
- システム設定から解除…「システム設定」→「デスクトップとDock」→「ステージマネージャ」をオフ
いずれかをオフにすると、すべて連動して解除されます。
解除した後でも、設定したカスタマイズは維持されます。
まとめ
ステージマネージャは必要なアプリのウインドウを同じ画面内で切り替えられるのがメリット。必要に応じてカスタマイズをしながら、Macのデスクトップで快適なマルチタスキング作業をしてください。
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