【iPadOS 16】M1チップのiPadで使える新機能3つ|2018/2020 iPad Pro対応モデルもあり

M1チップを搭載したiPad ProやiPad Air第5世代では、iPadOS 16でより多くの機能が利用できるようになります。一部の機能は、2018年や2020年のiPad Proでも可能になり限定の枠が広がってきました。

iPadOS 16でM1チップのモデルで利用できる新機能を、仮想メモリスワップ、ステージマネージャーを、サイズ調整モードの3つでお伝えします。

*M2チップモデルのiPad Proはすべての機能に対応しています。

仮想メモリスワップで最大16GBが可能

256GBストレージのiPad Air第5世代(最低128GB必要なため)、12.9インチiPad Pro第5世代以降、11インチiPad Pro第3世代以降のモデルは仮想メモリスワップが利用できます。仮想メモリスワップとは、デバイスのメインメモリが足りなくなったときに、ストレージの一部を仮のメモリとして増やす機能です。

iPad Proのメモリはストレージによって決められ、8GB(128GB、256GB、512GB)、16GB(1TB、2TB)です。iPad Air第5世代は、ストレージに関わらず8GBが利用できます。

16GBメモリのiPad Proはアプリケーションごとに12GB程度が限度ですが、仮想メモリスワップにより最大16GBまで拡張できます。メモリを増設するような感覚で負荷の高いアプリをスムーズに作動できるメリットがあり、複数のアプリやウインドウを取り扱うステージマネージャーの機能向上にも貢献するでしょう。

仮想メモリスワップだけでなく、M1のユニファイドメモリも根本的な高速化のポイントであることは言うまでもありません。CPUやGPU、ニューラルエンジンなどのモジュールが、並行してメモリを使用できてこそより良い作業に繋がります。

マルチタスキング機能「ステージマネージャー」

iPadOS 16で利用できるステージマネージャーは、基本的にM1チップのiPadで利用できます。1画面で最大4つのアプリやウインドウを切り替えられるマルチタスキング機能で、iPadで初めて複数のウインドウを個別に表示したり、移動やサイズ変更ができるようになります。

iPad単独でステージマネージャーを使う場合、2018年(A12X Bionic)と2020年(A12Z Bionic)のiPad Proにも対応することをAppleは発表。メモリはそれぞれ4GB/6GBと6GBでM1よりメモリが少ないですが、ステージマネージャーのために買い替えをする必要がなくなります。

もっともユニファイドメモリで高速に作動するMチップに対し、Aチップは遅めであるのは否めません。外部ディスプレイとの連携で8つのアプリを操作するなど、本格的にステージマネージャーを活用したい場合はM1が必須です。

拡大表示モードで画面スペースを広げる

ディスプレイの拡大表示モードでは、1インチ(PPI)のピクセル数を増やすことで内容を多く表示できます。Split Viewやステージマネージャーなどで複数のウインドウを使っているときもウインドウの大きさに妥協せず、効率良い作業をサポートしてくれるでしょう。

拡大表示モードは、「設定」→「画面表示と明るさ」→「表示」→「スペースを拡大」をオンにします。外部モニター接続の場合は各デバイスから設定が可能です。

最近では、2018年と2020年の11インチiPad Proでも利用できるようになり、12.9インチはM1モデルで有効です。

まとめ

M1モデルのiPadで利用できるiPadOS 16の機能は、それぞれを同時に使うことで最善の機能を発揮します。機能により条件や利用できるモデルが異なる場合があるので、自分のニーズに合わせて適切なiPadを選びながら、新OSの機能を使いこなしてください。

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