iPad ProとiPad miniの併用をおすすめする16のポイント|単独使いの物足りなさを解消!

iPad ProとiPad miniはシリーズの中でももっともサイズの差が大きいモデル。それだけにスペックも異なり、2台持ちで使い分けをすることで互いに持っていない部分を補うことができます。

そこで2つのデバイスの便利な点はどこにあるのか、それぞれ8つのポイントでまとめました。併用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

iPad Proが得意とするポイント

iPad ProはMacのサブデバイスとしてプロの仕事もこなせる性能がポイント。プロセッサとディスプレイのクオリティは、シリーズの中でもトップクラスです。

MacレベルのMチップを搭載

現行のiPad ProにはM2チップが搭載されており、8コアCPU、10コアGPU、16コアニューラルエンジンに、8GB(ストレージ:128GB/256GB/512GB)または16GB(ストレージ:1TB/2TB))のユニファイドメモリで、高いパフォーマンスを発揮。

第2世代の5nmプロセスのM2チップは、M1より10%〜40%パフォーマンスが高くなり、Macとの連携もスムーズに対応します。動画編集に欠かせないメディアエンジンも、iPad Proをパワーアップさせるスペックです。

M2チップは、13.6インチMacBook Airと13インチMacBook Proにも搭載。8コアCPU、8/10コアGPU、16コアニューラルエンジンに結合されるメモリは、8GB/16GB/24GBから選択できます。

M1モデルも優れた性能であるに変わりなく、クリエイティブな作業に特化したM2の性能を除いては快適に使えるマシンです。

最大2TBのストレージが選べる

プロの仕事もお任せできるiPad Proでは、Wi-Fiモデルとセルラーモデルとも128GB、256GB、512GB、1TB、2TBのストレージがラインナップ。5つのバリエーションでユーザーのニーズに応じた選択ができます。

TBレベルでは、複数の重いソフトやファイルを保存に最適な容量を提供。Mチップのモデルでは、iPadOS 16で利用できる仮想メモリスワップにより16GBをフル活用でき、デバイスの機能を快適に維持するメリットもあります。

鮮やかなミニLEDディスプレイ

12.9インチ第5世代以降のモデルには、10,000個以上のミニLEDをディスプレイ直下に搭載。分割されたエリアごとに埋め込まれたミニLEDは、明るい色と暗い色を効率よくバックライトで当てながら映像のコントラストを高めます。

フルスクリーンで最大1,000ニト、HDRコンテンツではピーク時で1,600ニトの明るさは、太陽光の下でも見やすいディスプレイ。

2024年のiPad ProのディスプレイはOLEDになる可能性もあるようで、ミニLEDと比べて黒をより際立たせることができます。OLEDディスプレイは、Apple WatchやiPhone 11 Proシリーズ以降のモデルに採用されており、iPad Proでは初の試みになります。

ProMotionテクノロジーを採用

10.5インチiPad Pro以降に採用されたProMotionテクノロジーにより、最大120Hzのリフレッシュレートが利用できるのも特徴。画面を1秒間に120回更新することで、滑らかな映像を提供します。

とりわけイラストを描いたりゲームなどの動きが強調される作業では、更新回数が半分の60Hzのリフレッシュレートとは違いが顕著です。

ProMotionテクノロジーはiPhone 13 Proシリーズや14/16インチMacBook Proにも採用されており、プロのモバイルデバイスのシンボル的スペックと言えるでしょう。

10MP超広角とLiDARスキャナカメラ

デュアルカメラを搭載したiPad Pro(12.9インチ第4世代以降、11インチ第2世代以降)には、ワイドなアングルで撮影ができる10MP超広角カメラが搭載されています。広角カメラよりも画像に奥行きや立体感を持たせる仕上がりになり、通常のよりも迫力感をプラス。

2020年以降のモデルでは、最大5mまで感知する赤外線が物体に反射して戻る時間で距離間を計測するLiDARを搭載。背景のぼかし効果を高め、被写体を強調した撮影ができます。

後方の物体をレイヤーのように前方の物体で隠す(オクルージョン)、対応アプリでスキャンした3Dデータなどを、現実の環境に重ねて表示するAR機能にも役立っています。

Thunderboltポートで高速データ転送

Mチップのモデルでは、Thunderbolt / USB4により最大40Gbpsで高速なデータ転送が可能です。480MbpsのUSB-Cより大幅な作業の時短ができ、デバイスの性能を高める一つのスペック。

5KのStudio Display(11インチ全モデル、12.9インチ第3世代以降)や、6KのPro Display XDR(11インチ第3世代以降、12.9インチ第5世代以降)にも対応し、ミニLED搭載の12.9インチiPad Pro(第5世代)では高画質なディスプレイのコンビネーションで快適なワークフローを体験できるでしょう。

マルチタスク・イラストに最適な大画面

12.9インチと11インチのiPad Proは、マルチタスクがやりやすいディスプレイサイズです。Split ViewやSlide Overなど、複数のウインドウを重ねた表示はお手のもの。クイックメモやピクチャ・イン・ピクチャも、iPad Proなら窮屈にならないでしょう。

iPadOS 16ではMチップ搭載のiPad(2018/2020バージョンのiPad Proも可)でステージマネージャを使うときも、起動するためのプロセッサだけでなく、画面のスペースも十分あります。

大きなディスプレイはイラスト用紙やデザインのキャンバスの代用にも。ProMotionテクノロジーを効かせながら、Apple Pencilでスラスラとカーブやラインを描くのはとても快適です。M2チップのiPad Proでは、Apple Pencilの位置を3Dで感知しながらリアルな書き心地を提供します。

Apple純正キーボードが使える

iPad Proには、3種類のApple純正のキーボードを接続することができます。

  • Magic Keyboard…11インチ(第1世代〜第4世代)、12.9インチ(第3世代〜第6世代)
  • Smart Keyboard Foglio…11インチ(第1世代〜第4世代)、12.9インチ(第3世代〜第6世代)
  • Smart Keyboard…10.5インチ

Magic Keyboardにはトラックパッドやバックライトが付いているほか、フレキシブルな角度調整でMacBookのような使用ができます。

iPad miniが得意とするポイント

iPad miniの魅力は小ぶりなボディ。インドアでもアウトドアでも手軽に取り扱えるほか、2台目のデバイスとして比較的アクセスしやすい価格も魅力です。

持ち運び・設置がしやすい

iPad mini第6世代の重量は293g(Wi-Fiモデル) / 297g(セルラーモデル)で、サイズは高さ195.4mmx幅134.8mmx厚さ6.3mmです。iPhoneのようにサッと出し入れができるハンディサイズが魅力です。

iPad Proのようにキーボードをつけて使う頻度は少ないため、重さがプラスされてもカバーやApple Pencil程度でしょう。

置き場所に関してもデスクスペースを取らず、ちょっとした隙間に設置できるのもメリットです。外部ディスプレイの前においても画面をカバーせず、デスクトップの前に置いて作業ができます。

片手で持ちながら操作できる

本を持つように、デバイスを片手で持ちながら画面を操作できます。メッセージやメール、Pages、リマインダーなどへの文字入力もオンスクリーンキーボードで簡単に完了。

Apple Pencilのスクリブルで手書きのテキストを変換するのもおすすめ。思いついたことをサッとメモにとどめたいときは、クイックメモに手書き入力もおすすめです。

マークアップなど小さなUIの操作や、スクリーンショットも簡単に使いこなせます。

気軽な写真・ビデオ撮影

気軽なショットを撮りたいときにiPad miniは大活躍。コンパクトサイズなので、縦横いずれの持ち方でも写真・ビデオ撮影がしやすいです。デバイスを持ったときの安定感があり、パノラマ撮影でも手が疲れにくく手ぶれも抑えられるでしょう。

iPad mini第6世代に搭載されているクアッドLEDフラッシュを使えば、短距離の暗がりにある被写体を効果的に明るく写し出します。

コンパクトで手が疲れにくいためデバイスを安定して持ちやすく、カーレースなど動きのある被写体や長いビデオ撮影も手軽に取り扱えます。

縦向きでも使いやすい

iPad miniは、縦向きで持って使うときもおすすめのデバイス。Webサイトの検索やメール、メモ、プレイリストなどのリストを広範囲でチェックできます。

iTunes StoreやApp Store、ショッピングサイトなど、iPhoneのように片手でスクロールしながらの閲覧に最適。

余暇の時間では電子ブックの使用や、マリオカートツアーを縦向きで遊ぶときは両手で無理なく操作できるなどの使い道があります。

“しながら”使いに最適

ソファーやフロアなどで寝そべりながら手軽に使えるのもiPad miniのメリット。間近に置いても画面全体が見やすく、お腹の上に置いても重さを感じにくいでしょう。

スペースを取らないので、食事中にテーブルの脇に置いてビデオ通話をしたり、調理をしながら動画を見るときにも役に立つでしょう。

Webサイトの閲覧をしたり音楽を聴きながら洗面所で髪を乾かすなど、iPad miniのサイズはどこでも重宝します。

電車・機内のテーブルに置きやすい

新幹線や飛行機の座席のミニテーブルに、左右ゆとりを持って置けるサイズです。両脇にモバイルバッテリーやiPhoneを無理なく並べられます。

キーボードなしで使うことも多いため、前方のスペースも確保しやすいでしょう。テーブルを広く使えるほど、デバイスの落下防止にもなります。

画面が隣の人の視界に入りにくいほか、ディスプレイの照明範囲も抑えることができます。

トップボタンのTouch IDでロック解除

Face ID搭載のiPad Proに対し、iPad mini第6世代ではTouch IDを内蔵したトップボタンに触れるだけでホーム画面が表示されます。指紋認証のセンサーも素早く反応し、スリープ後も素早く作業に取り掛かれます。

複数の指紋を登録できるので、絆創膏を使っているときでも安心。トップボタンは1.5cmほどあるので、男性の指でもタッチしやすいです。

2台持ちとしてアクセスしやすい価格

iPad miniはコストの面でも強みを発揮します。

Wi-Fiモデルの場合iPad mini第6世代は78,800円〜で、12.9インチiPad Pro(172,800円〜)より94,000円、11インチiPad Pro(124,800円〜)では46,000円安いです。

差額でカバーやApple Pencilなどを揃えたり、新型購入の一部にもあてられるでしょう。iPadを2台持ちするときに、予算を抑えられるデバイスです。

まとめ

iPad ProとiPad miniは、それぞれ使いやすさのポイントを備えています。さまざまな状況でメリットを活用でき、2台持ちでiPad ProとiPad miniの利便性が向上するでしょう。目的に応じた使い分けで、それぞれの魅力を体験してください。

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