iPad ProとiPad miniはシリーズの中でももっともサイズの差が大きいモデル。それだけにスペックも異なり、2台持ちで使い分けをすることで互いに持っていない部分を補うことができます。
そこで2つのデバイスのメリットはどこにあるのか、それぞれ8つのポイントでまとめました。併用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
iPad Proにあるメリット
iPad ProはMacのサブデバイスとしてプロの仕事もこなせる性能がポイント。プロセッサとディスプレイのクオリティは、シリーズの中でもトップクラスです。
第2世代 3nmプロセスM4チップを搭載
現行のiPad Proには第2世代 3nmプロセスのM4チップが搭載されています。
9コア(高性能コア3つ/高効率コア6つ)CPU、10コアGPU、Apple Intelligenceにも対応する16コアニューラルエンジンに、8GB(ストレージ:256GB/512GB)または16GB(ストレージ:1TB/2TB))のユニファイドメモリで、高いパフォーマンスを発揮。120Gbpsのメモリ帯域幅で高速なデータ転送を実現します。
M2からM4へとアップデートしたProモデルは、CPUは最大1.5倍高速になり、レイトレーシングにも対応するGPUの向上もポイント。レンダリングも最大4倍速くなり、3D映像も滑らかに表現できます。
M1チップとM2チップはiPad Airでも利用でき、現時点でM4チップはiPad Proのみ搭載されています。
最大2TBのストレージが選べる
プロの仕事もお任せできるiPad Proでは、第4世代以降ではモデルによって128GB、256GB、512GB、1TB、2TBのストレージを選択できます。5つのバリエーションでユーザーのニーズに応じた選択ができます。
Mチップの1TB/2TBではメモリが16GB搭載され、複数の重いソフトやファイルを保存に最適な容量を提供。
さらにiPadOS 16で可能になった仮想メモリスワップにより16GBをフル活用でき、パフォーマンスを快適に維持するメリットもあります。
ミニLEDディスプレイとタンデムOLEDディスプレイ
12.9インチ第5世代と第6世代には、10,000個以上のミニLEDディスプレイを搭載。ディスプレイ直下に分割されたエリアごとにミニLEDを埋め込み、明るい色と暗い色を効率よくバックライトで当てながら映像のコントラストを高めます。
フルスクリーンで最大1,000ニト、HDRコンテンツではピーク時で1,600ニトの明るさは、太陽光の下でも見やすいディスプレイ。
M4 iPad Proでは両モデルともタンデムOLEDディスプレイになり、消費電力を抑えたり黒をより際立たせることができます。バックライトを必要としないのでディスプレイはその分薄くなり、デバイスの厚さは5.1mmになりました。6.4mm(12.9インチ第6世代)/5.9mm(11インチ第4世代)と比べるとそれぞれ1.3mm/0.8mm薄いです。
ProMotionテクノロジーを採用
10.5インチiPad Pro以降に採用されたProMotionテクノロジーにより、最大120Hzのリフレッシュレートが利用できるのも特徴。画面を1秒間に120回更新することで、滑らかな映像を提供します。
とりわけイラストを描いたりゲームなどの動きが強調される作業では、更新回数が半分の60Hzのリフレッシュレートとは違いが顕著です。
ProMotionテクノロジーはiPhone 13 Proシリーズ以降や14/16インチMacBook Proにも採用されており、プロのモバイルデバイスのシンボル的スペックと言えるでしょう。
10MP超広角とLiDARスキャナカメラ
デュアルカメラを搭載したiPad Pro(12.9インチ第4世代〜第6世代、11インチ第2世代〜第4世代)には、ワイドなアングルで撮影ができる10MP超広角カメラが搭載されています。広角カメラよりも画像に奥行きや立体感を持たせる仕上がりになり、通常のよりも迫力感をプラス。
2020年以降のモデルでは、最大5mまで感知する赤外線が物体に反射して戻る時間で距離間を計測するLiDARを搭載。背景のぼかし効果を高め、被写体を強調した撮影ができます。
後方の物体をレイヤーのように前方の物体で隠す(オクルージョン)、対応アプリでスキャンした3Dデータなどを、現実の環境に重ねて表示するAR機能にも役立っています。
Thunderboltポートで高速データ転送
Mチップのモデルでは、Thunderbolt / USB4により最大40Gbpsで高速なデータ転送が可能です。480MbpsのUSB-Cより大幅な作業の時短ができ、デバイスの性能を高める一つのスペック。
5KのStudio Display(Mチップモデル、11インチ全モデル、12.9インチ第3世代〜第6世代)や、6KのPro Display XDR(Mチップモデル、11インチ第3世代/第4世代、12.9インチ第5世代/第6世代)の外部モニターにも対応しています。
マルチタスク・イラストに最適な大画面
とりわけ13インチ(12.9インチ)iPad Proは、マルチタスクがやりやすいディスプレイサイズです。Split ViewやSlide Overなど、複数のウインドウを重ねた表示はお手のもの。クイックメモやピクチャ・イン・ピクチャも、iPad Proなら窮屈にならないでしょう。
最近使ったアプリと使用中のアプリを同じ画面で表示できるステージマネージャを使うときも、13インチMacBookのように、個々のアプリを無理なく操作できます。
大きなディスプレイはイラスト用紙やデザインのキャンバスの代用にも。ProMotionテクノロジーを活かしながら、Apple Pencilでスラスラとカーブやラインを描くのはとても快適です。M2チップ以降のモデルでは、Apple Pencilのペン先が画面に置かれる位置を事前に3Dで感知します。
Apple純正キーボードが使える
iPad Proには、2種類のApple純正のキーボードを接続することができます。
- iPad Pro用Magic Keyboard…M4 iPad Pro
- Magic Keyboard…11インチ(第1世代〜第4世代)、12.9インチ(第3世代〜第6世代)
M4 iPad Proには、専用のMagic Keyboardを利用できます。Macのようにファンクションキーも搭載されました。
Magic Keyboardのいずれのモデルにはトラックパッドやバックライトが付いているほか、フレキシブルな角度調整でMacBookのような使用ができます。
iPad miniにあるメリット
iPad miniのメリットは小ぶりなボディ。インドアでもアウトドアでも手軽に取り扱えるほか、2台目のデバイスとしてアクセスしやすい価格も魅力です。
持ち運び・設置がしやすい
iPad mini第6世代の重量は293g(Wi-Fiモデル) / 297g(セルラーモデル)で、サイズは高さ195.4mmx幅134.8mmx厚さ6.3mmです。iPhoneのようにサッと出し入れができるハンディサイズが魅力です。
iPad Proのようにキーボードをつけて使う頻度は少ないため、重さがプラスされてもカバーやApple Pencil程度でしょう。
置き場所に関してもデスクスペースを取らず、ちょっとした隙間に設置できるのもメリットです。外部ディスプレイの前においても画面をカバーせず、デスクトップの前に置いて作業ができます。
片手で持ちながら操作できる
本を持つように、デバイスを片手で持ちながら画面を操作できます。メッセージやメール、Pages、リマインダーなどへの文字入力もオンスクリーンキーボードで簡単に完了。
Apple Pencilのスクリブルで手書きのテキストを変換するのもおすすめ。思いついたことをサッとメモにとどめたいときは、クイックメモに手書き入力もおすすめです。
マークアップなど小さなUIの操作や、スクリーンショットも簡単に使いこなせます。
気軽な写真・ビデオ撮影
気軽なショットを撮りたいときにiPad miniは大活躍。コンパクトサイズなので、縦横いずれの持ち方でも写真・ビデオ撮影がしやすいです。デバイスを持ったときの安定感があり、パノラマ撮影でも手が疲れにくく手ぶれも抑えられるでしょう。
iPad mini第6世代に搭載されているクアッドLEDフラッシュを使えば、短距離の暗がりにある被写体を効果的に明るく写し出します。
コンパクトで手が疲れにくいためデバイスを安定して持ちやすく、カーレースなど動きのある被写体や長いビデオ撮影も手軽に取り扱えます。
縦向きでも使いやすい
iPad miniは、縦向きで持って使うときもおすすめのデバイス。Webサイトの検索やメール、メモ、プレイリストなどのリストを広範囲でチェックできます。
iTunes StoreやApp Store、ショッピングサイトなど、iPhoneのように片手でスクロールしながらの閲覧に最適。
余暇の時間では電子ブックの使用や、マリオカートツアーを縦向きで遊ぶときは両手で無理なく操作できるなどの使い道があります。
どこでも置きやすく省スペースで使える
ソファーやフロアなどで寝そべりながら手軽に使えるのもiPad miniのメリット。間近に置いても画面全体が見やすく、お腹の上に置いても重さを感じにくいでしょう。
スペースを取らないので、食事中にテーブルの脇に置いてビデオ通話をしたり、調理をしながら動画を見るときにも役に立つでしょう。
Webサイトの閲覧をしたり音楽を聴きながら洗面所で髪を乾かすなど、iPad miniのサイズはどこでも重宝します。
電車・機内のテーブルに置きやすい
新幹線や飛行機の座席のミニテーブルに、左右ゆとりを持って置けるサイズです。両脇にモバイルバッテリーやiPhoneを無理なく並べられます。
キーボードなしで使うことも多いため、前方のスペースも確保しやすいでしょう。テーブルを広く使えるほど、デバイスの落下防止にもなります。
画面が隣の人の視界に入りにくいほか、ディスプレイの照明範囲も抑えることができます。
トップボタンのTouch IDでロック解除
Face ID搭載のiPad Proに対し、iPad mini第6世代ではTouch IDを内蔵した電源のトップボタンに触れるだけでホーム画面が表示されます。
指紋認証のセンサーも素早く反応し、スリープ後も素早く作業に取り掛かれます。
複数の指紋を登録できるので、絆創膏を使っているときでも安心。トップボタンは1.5cmほどあるので、男性の指でもタッチしやすいです。
2台持ちにお手軽な価格
iPad miniはコストの面でも強みを発揮します。
Wi-Fiモデルの場合iPad mini第6世代は84,800円〜から購入できます。
M4 iPad Pro13インチ(218,800円〜)より134,000円、11インチ(168,800円〜)では84,000円安いです。
差額でカバーやApple Pencilなどを揃えたり、新型購入の一部にもあてられるでしょう。iPadを2台持ちするときに、予算を抑えられるデバイスです。
*価格は2024年9月現在
まとめ
iPad ProとiPad miniは、それぞれ多くのメリットを備えています。さまざまな状況で活用でき、2台持ちでiPad ProとiPad miniの利便性が向上するでしょう。目的に応じて使い分け、各デバイスの魅力を体験してください。
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