
macOS VenturaとiPadOS 16の新機能の一つ、ステージマネージャ(Stage Manager)のポイントをまとめてご紹介します。
2つのOSにもう一つマルチタスク機能が追加され、さらに効率良い作業ができそうです。iPadの進化も伺えるステージマネージャに早速迫ってみましょう。
目次
ステージマネージャの特徴
6月のWWDCで紹介されたステージマネージャの主な特徴をまとめました。1画面でウインドウの切り替えができるのがポイントで、iPadでは外部ディスプレイで拡張マルチタスク機能も利用できます。
ウインドウをまとめて表示
ステージマネージャをコントロールセンターから起動すると、起動中のウインドウが画面中央(ステージ)に表示され、他のウインドウは左側のサブステージに自動的に配置されます。iPadでは画面右下隅を画面中央へスワイプしながらサイズを縮小し、起動中のウインドウをステージに表示します。
スクリーンに同じアプリのウインドウが複数ある場合や、いくつかの他アプリのウインドウは自動的にグループ化されスタックのように表示。それぞれのアプリは常にアップデートされ、メインで使用していないときでも最新のメールが受信できます。
Mission Controlと似ていますが、ステージマネージャは常にウインドウを左側に表示しながら、ステージのウインドウで作業できるのが特徴です。
アプリやウインドウの切り替え
他のウインドウやアプリに切り替えるときは、サブステージにあるウインドウ、またはDockからアプリを起動するだけでOK。使用中のウインドウが左側へ戻り、切り替わったウインドウがステージに表示されます。
同じアプリ内の複数のウインドウは、クリック/タップごとに自動的にローテーションされるのも特徴。単にまとめるだけでなく、利便性も高めていることがわかります。
デスクトップをスワイプしてウインドウを探したりAppスイッチャーを使う必要もなく、シームレスな操作が可能です。
アプリとウインドウのグループ化
バックグラウンドで開いているウインドウを起動中のウインドウにドラッグすることで、異なるアプリやウインドウを自動的にグループ化できます。
Mission Controlでウインドウをデスクトップ間で移動する必要がなく、サブステージにあるグループごとの切り替えもワンクリック/ワンタップで完了です。
ウインドウはサイズ調整や移動が可能で、複数のウインドウを一度に表示しながらのマルチタスクにも役立ちます。
デスクトップの表示
Macでステージマネージャを使っているときにデスクトップをクリックすると、起動中のウインドウが左側へ移動しデスクトップが表示されます。
普段使っているファイルやフォルダのみで作業をするだけでなく、サブステージのウインドウにドラッグ&ドロップしながら引き続き作業ができるメリットがあります。
デモでは、Final Cut Pro Xで実装され、時間のロスなく手際良い操作ができそうです。画像や動画の挿入など、他のアプリでも直感的に使えることが期待されます。
iPadと外部ディスプレイで最大8つのアプリを表示(*年内利用可能予定)
iPadを外部ディスプレイ(最大6Kまで可能)と接続すると、iPadと外部ディスプレイそれぞれ4つまでのアプリを表示可能。最大8つのアプリでシームレスな操作ができ、デバイス間の作業もスムーズにこなせるでしょう。
iPadでApple Pencilで作業したファイルを外部ディスプレイにドラッグ&ドロップして連携作業をするなど、iPadの画面を拡張しながら快適なマルチタスク機能を可能にします。
ステージマネージャが利用できるデバイスとモデル
ステージマネージャが利用できるMacとiPadの対応モデルは以下の通りです。それぞれmacOS Ventura、iPadOS 16へのアップデートが必要です。
利用可能なMacのモデル
- Mac Pro (2019以降)
- iMac Pro
- iMac (2017年以降)
- Mac Studio
- Mac mini (2018年以降)
- MacBook Pro (2017年以降)
- MacBook Air (2018年以降)
- MacBook (2017年以降)
2017年以降のモデルならプロセッサに関係なく、macOS Ventruraへアップデートをすればステージマネージャが使えます。
利用可能なiPadのモデル
- iPad Pro 12.9インチ 第6世代、第5世代、第4世代、第3世代
- iPad Pro 11インチ 第4世代、第3世代、第2世代、第1世代
- iPad Air 第5世代
iPadは基本的にMチップのモデルに限定されていますが、iPad Pro 2018年(A12X)と2020年(A12Z)モデルにも対応。11インチでは全機種で利用できます。
Aチップを搭載したProモデルはM1より速度が劣りますが、ステージマネージャが使えるだけでも大きなメリットです。外部モニターとの連携に関してはM1モデルに限定されています。
M2チップのiPad Proも登場し、完全なステージマネージャの機能が期待されるでしょう。
まとめ
ステージマネージャにより、Macのデスクトップでたくさん開いていたウインドウもスッキリ整理ができます。iPadではウインドウサイズの調整をしたり、重ねて表示できるのが醍醐味。ステージマネージャでスピーディーなマルチタスクをしてください。
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