
フリーボードにはツールだけでなく、アイテムの配置調整やスタイルの再利用など、使いやすさを高める便利な機能がいろいろそろっています。
iPhoneやMacでも利用できるものもありますが、今回はiPadのフリーボードを使って機能や使い方を8つご紹介します。
目次
Apple Pencilで自動的にマークアップをオンにする
主にApple Pencilでボードにデザインをするときは、自動的にマークアップがオンになる設定をすると便利です。

- 「設定」をタップ
- 「フリーボード」をタップ
- 「選択とスクロール」をオフにする
- 「フリーボード」アプリを起動する
- 新規作成アイコン、または任意のボードをタップしてApple Pencilでデザインする
Apple Pencilでボードに描き始めると、ツールバーのマークアップツールが自動的にオンになります。
設定を変更しない限り、他のボードや新規ボードにも適用されます。
アイテムの配置ガイドを設定する
複数のアイテムを中心に揃えたり、同じライン上に並べたり、均一の間隔で配置したいときに便利な機能です。Apple Pencilや指でドラッグするときでも、正確な位置で調整しやすくなります。

- 「設定」をタップ
- 「フリーボード」をタップ
- 「中央ガイド」「エッジガイド」「間隔ガイド」を必要に応じてオンにする
- 「フリーボード」アプリを起動する
- 新規作成アイコンをタップしてツールバーから複数のアイテムを追加、または配置を揃えたいアイテムがあるボードをタップ
- 任意のアイテムをドラッグしながら配置を調整する
アイテムをドラッグすると、オンにしたガイドラインが表示されます。必要なガイドラインに沿って、他のアイテムとそろえて配置してください。
すべてオンにしておくと、配置に応じてガイドが表示されるので手際よく調整できます。
新規ボードで表示される方眼も、1つのガイドとして利用すると良いです。
接続ラインを使ってアイテムを繋げる
関連した複数のアイテムを繋げて網羅したいときは、図形ツールにある接続ラインを使いましょう。ラインで繋がれたアイテムは、どこに移動しても離れず配置できます。


- 「フリーボード」を起動する
- 新規アイコンをタップしてツールバーから任意のアイテムを複数追加、または接続するアイテムがあるボードをタップ
- ツールバー→「図形」アイコンをタップ
- 「基本」→番右上にあるカーブラインをタップ
- カーブラインを選択
- 黒のツールバー→
をタップ
- 接続スタイル(ピンカーブ、アングル、カーブ)から任意のラインを選択
- ラインのいずれかの先端を接続するアイテムへ差し込むようにドラッグして結合する
- もう1つのアイテムをラインの反対側の先端と接続する
- アイテムをドラッグして配置を調整する
- 必要に応じてラインを追加し、他のアイテムを接続して網羅する
アイテムとラインが接続されるときは、アイテムに青い色枠が表示されます。
マークアップは接続できません。
同じまたは異なる複数のラインスタイルを同じアイテムと結合することもできます。
ラインの中心にある丸をドラッグすると、アイテムを動かさずにラインのみの配置の変更が可能です。

接続を解除するときは、ラインを選択→アイテムとの結合部分を外側へドラッグしながらラインを離してください。
スタイルをコピー&ペーストする
カスタマイズしたアイテムのスタイルをコピーし、同じツールのアイテムにペーストします。アイテムによっては非対応の場合もあります。


- フリーボードを起動する
- 新規作成アイコンをタップ
- ツールバー→付箋、図形(図形を選択)、テキスト、メディア (「写真またはビデオ」、「カメラ」、「挿入元」<画像ファイルのみ>)のいずれかからアイテムを追加する
- 選択したツールのアイテムをタップ
- 表示された黒のツールバー→色、テキスト、(メディアの場合) その他の機能リスト「…」をタップ→「シャドウ」や「角の丸み」などをカスタマイズする
- 黒のツールバー→「…」をタップ
- 「スタイル」をタップ
- 「スタイルをコピー」をタップ
- ツールバーから3と同じ要領で、同じツール(必要に応じて任意のアイテム)を追加する
- アイテムをタップ
- 黒のツールバー→「…」をタップ
- 「スタイル」をタップ
- 「スタイルをペースト」をタップ
既存のボードのアイテム同士でも同じ要領でコピー&ペーストしてください。
図形の「基本」にあるラインと図形間でコピーやペーストをした場合は、ライン自体のスタイル(ドットなど)、太さ、カラーが適用されます。「テキストを自動調整」と「縦横比を固定」はコピーされません。接続ラインのスタイル (ピンカーブ、アングル、カーブ)も非対応です。
テキストスタイルにあるリストは非対応で、設定に関わらず「なし」になります。
ビデオのスタイルのコピーやペーストは、ビデオ同士のみ有効です。写真、カメラ、画像ファイル間では、それぞれのスタイルをコピー&ペーストできますが、「縦横比を固定」は不可です。
アイテムそのものをコピー&ペーストしたいときは、アイテムをタップ→「…」→「コピー」をタップ。ペーストをするときは、画面をタップ→「ペースト」をタップします。
コピーやペーストは、他のボード間で有効です。
カスタマイズしたスタイルを保存する
色やテキストのサイズ、カラーなど、同じツールで同じスタイルを頻繁に繰り返し使うときにおすすめの機能です。アイテムの中には、非対応のものもあります。

- フリーボードを起動する
- 新規作成アイコンをタップ
- ツールバー→付箋、図形(図形を選択)、テキスト、メディア (「写真またはビデオ」「カメラ」「挿入元」<画像ファイルのみ>)のいずれかからアイテムを追加する
- 選択したツールのアイテムをタップ
- 黒のツールバー→色、テキスト、(メディアの場合) 「…」をタップ→「シャドウ」や「角の丸み」などをカスタマイズする
- 黒のツールバー→「…」をタップ
- 「スタイル」をタップ
- 「挿入スタイルとして保存」をタップ
図形の「基本」にある3種類のライン間では太さ、カラー、ライン自体のスタイル(ドットなど)が保存され、矢印や○などラインの先端はデフォルトです。接続ラインスタイル (ストレート、ピンカーブ、アングル、カーブ)は対応していません。
保存した図形のスタイルは、「テキストを自動調整」と「縦横比を固定」以外のものに有効で、図形の枠は図形内またはラインのいずれかで最近保存したものが反映されます。
テキストスタイル内のリストは保存不可です。
ビデオで保存したスタイルは、ビデオ間で反映されます。写真、カメラ、画像ファイル間では、保存したスタイルを利用できますが、「縦横比を固定」は常に固定されます。
保存したスタイルは、ボードごとに有効です。
複数のアイテムをグループ化する
複数のアイテムの位置を保持しながら他の部分を作業したいときは、グループ化をすると配置のずれを防止できます。

- フリーボードを起動する
- 新規作成アイコンをタップ
- ツールバーからアイテムを追加する
- ステップ3を繰り返して少なくとも2つ以上のアイテムをボードに追加する
- 画面をタップ→「オブジェクトを選択」をタップ
- 「すべてを選択」をタップ
- 「完了」をタップ
- 黒のツールバーからグループ化アイコン
をタップ
- 「グループ化」をタップ
- 画面を2回タップして黒のツールバーを閉じる
グループ化したアイテムは1つのアイテムとして固定され、常に同じ位置を保持できます。
数個のアイテムを選択するときは、1つのアイテムを押さえながら他のアイテムをタップ→グループ化アイコンをタップ→「グループ化」をタップもOKです。


グループを解除するには、グループ化したアイテムをタップ→黒いツールバー内のグループ化アイコンをタップ→「グループ解除」をタップしてください。
グループ化は、複数のアイテムを一括削除するときにも役立ち、個別またはすべてのアイテムを削除するかによって操作を使い分けられます。
ワンクリックでその他の機能リストを直接表示
iPadにマウスやトラックパッドを接続すると、2回のタップでアクセスするその他の機能リストをワンクリックで直接表示できます。

- iPadに接続するマウスまたはトラックパッドをオンにする
- 「設定」をタップ
- 「Bluetooth」をタップ
- 「Bluetooth」をオンにする
- 「その他のデバイス」→接続するマウスまたはトラックパッドをタップ
- フリーボードを起動する
- 任意のボードをタップ
- 任意のアイテムをマウスで右クリック、またはトラックパッドを2本指でクリック
- その他の機能リストから必要に応じて項目を設定する
マウスとトラックパッドの設定は、「設定」→「一般」→「トラックパッドとマウス」→(マウスの場合) 副ボタンのクリック→「右」または「左」を選択、(トラックパッドの場合) 「2本で副ボタンのクリック」をオンにします。
ユニバーサルコントロールでも有効です。
写真/ビデオ/画像ファイルをSlide Overから追加する
ボードに写真やビデオ、画像ファイルを追加するときは、ツールバーのメディア以外にもSlide Overからドラッグできます。

- 「写真」または「ファイル」を起動する
- 画面上部中央にある「…」をタップ
- 「Slide Over」をタップ
- 「写真」または「ファイル」をホーム画面やDockなどからタップ
- 画面上部中央にある「…」をタップ
- 「Slide Over」をタップ
- 「フリーボード」をホーム画面やDockなどからタップ
- Slide Overから「写真」または「ファイル」を表示する
- 任意の写真やビデオ、画像ファイルをボードへドラッグ&ドロップする
ボード上に「写真」と「ファイル」のSlide Overが、iPadの画面右側に作成されます。
Slide Over内のアプリを選択するときは、Slide Overウインドウ下のバーを少し上へスワイプして指を放します。
Slide Overを閉じるには、iPadの画面左右端いずれかへスワイプ、またはウインドウ下のバーを上方向へスワイプ。表示をするときは、閉じた側から画面中央へスワイプして引き出します。
Slide Overの配置を変更するには、ウインドウ上「…」を左右にドラッグ。作業しやすい位置に移動してください。
Split Viewでもウインドウ間でアイテムをドラッグできます。画面間にある中央のバーを左右にスワイプして画面を広げられますが、ウインドウを非表示にできるSlide Overよりもボードのスペースは狭くなります。
Macを併用している場合、ユニバーサルコントロールを使うとMacのデスクトップからiPadのボードへドラッグ&ドロップできます。Macでダウンロードした画像やスクリーンショットなど、iPadでiCloudの同期に時間がかかる場合にも役立ちます。
まとめ
iPadのフリーボードに便利な機能を取り入れると、作業がやりやすくなるほか、ボードもおしゃれに仕上がります。可能な場合はマウスやトラックパッド、Macも併用しながら、快適なボード作りをしてください。
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