
Macの画面やテキストは、さまざまな設定でサイズ変更ができます。小さな文字や画像を拡大したり、全体的な表示をしたいときは縮小もお任せです。
ディスプレイの解像度、ショートカット、ズーム、マウスやトラックパッドなど、Macの表示サイズ調整におすすめの方法を6つご紹介します。
目次
ディスプレイの解像度で拡大/縮小する
Macのディスプレイの解像度を変更して、表示の拡大縮小をします。

- 「システム設定」を起動する
- 「ディスプレイ」をクリック
- サイズを調整するMacをクリック
- 使用形態→サイズ(解像度)を選択する
選択した解像度と同時に表示サイズも変更されます。
デフォルトから左へ行くほど解像度が小さくなると同時に表示内容が大きくなり、右へ行くほど解像度が大きくなり内容が小さく表示されます。
文字が拡大されると見やすくなりますが、メニューバーのアイコンが省略されたり、デスクトップのアイコンの1列の数が少なくなったりします。
文字を縮小するとより多くの情報を表示できるので、Split Viewやステージマネージャなどで複数のウインドウを同じ画面で起動している場合におすすめです。
元のサイズに戻すときは「デフォルト」をクリックしてください。
ショートカットキーで拡大/縮小する
ショートカットキーではキーの組み合わせで表示内容のサイズをすばやく変更でき、メニューバーを非表示にしているときも便利です。キーの組み合わせはアプリによって異なり、一例でご紹介します。
Safari/Chrome/カレンダー/マップ/プレビュー
- SafariやChrome、カレンダー、マップ、プレビューなどを起動する
- コマンドキー+「+」で拡大、またはコマンドキー+ 「-」で縮小する
コマンドキーを押したまま「+」または「-」を押すたびに、それぞれ拡大や縮小ができます。
マップでは画面右下の「ー/+」をクリックでもOKです。メニューバー→「マップ」→「設定」→「一般」→「ズームコントロールを常に表示」にチェックを入れてください。
元のサイズに戻すときは、コマンドキー+「0」をクリックしてください(Safari/Chrome/マップ/プレビュー)。
Pages/Keynote/Numbers
- Pages、Keynote、Numbersのいずれかを起動する
- メニューバー→「ファイル」→「開く」または「最近使った項目を開く」からファイルを選ぶ、または「新規書類」でテーマを選択して作る
- シフトキー+コマンドキー+「 : 」で拡大、シフトキー+コマンドキー+「 ; 」で縮小をする
PagesやNumbersの倍率はメニューバー「Pages」/「Numbers」→「環境設定」→「一般」→「デフォルトの拡大/縮小率」で調整できます。
Keynoteでは同じファイル内のスライドに大きさが同期され、一定した大きさで作業が可能です。
Numbersではシフトキー+コマンドキー+「0」を押すと、選択した表のセルをズーム拡大できます。離れた複数のセルを選択した場合は、倍率が小さくなります。元のサイズに戻すときは(全体と異なる)、表を選択→左上の◎をクリック→コマンドキー+「0」を押してください。
元のサイズに戻すときは、コマンドキー+「0」(Pages/Numbers)、オプションキー+コマンドキー+「0」(Keynote)を押します。
メモ
- メモを起動する
- 任意のメモを開く、またはツールバー→新規作成アイコンをクリックして内容を入力する
- シフトキー+コマンドキー+「 . 」で拡大、シフトキー+コマンドキー+「 , 」で縮小する
元のサイズに戻すときは、シフトキー+コマンドキー+「0」をクリックします。
メニューバーから拡大/縮小する
メニューバーの「表示」から拡大や縮小ができるアプリは、Safari、Chrome、メモ、Keynoteなどさまざまなアプリで可能です。

- 各アプリのメニューバー→「表示」をクリック
- (アプリに応じて)「拡大/縮小」→「拡大」または「縮小」をクリックしてサイズを調整する
元のサイズに戻すときは、メニューバー「表示」→(アプリに応じて)「拡大/縮小」→「実際のサイズ」(Keynoteは「スライドに合わせる」)をクリックしてください。
ズーム機能で拡大/縮小する
アクセシビリティで利用できるズーム機能では、特有のショートカットキーやスクロールで拡大や縮小ができます。
「キーボードショートカットを使ってズーム」で拡大/縮小する

- 「システム設定」を起動する
- 「アクセシビリティ」をクリック
- 「ズーム機能」をクリック
- 「キーボードショートカットを使ってズーム」をオンにする
- ショートカットキーで、画面を拡大縮小する
「システム設定」→「キーボードショートカット」→「アクセシビリティ」→「ズーム機能」でもオンにできます。
「キーボードショートカットを使ってズーム」では、下記のショートカットキーで操作が可能です。
- 「ズーム機能のオン/オフ」…オプションキー+コマンドキー+「8」
- 「拡大」…オプションキー+コマンドキー+「=」
- 「縮小」…オプションキー+コマンドキー+「-」
「拡大」や「縮小」では、「ズーム機能のオン/オフ」より、細かい段階でサイズ変更ができます。
「スクロールジェスチャと修飾キーを使ってズーム」で拡大/縮小する
修飾キーを押しながらスクロールで拡大縮小します。

- 「システム設定」を起動する
- 「アクセシビリティ」をクリック
- 「ズーム機能」をクリック
- 「スクロールジェスチャと修飾キーを使ってズーム」をオンにする
- 「スクロールジェスチャの修飾キー」→「Control」「Option」「Command」から使いたいキーを選ぶ
- 5で選んだキーを押しながら画面をスクロールをする
前方へスクロールをすると画面が拡大し、手前にスクロールすると縮小します。元のサイズに戻すときは、最大限に手前にスクロールしてください。
「ズーム方法」を設定する
「ズーム方法」ではフルスクリーンのほか、分割画面やピクチャ・イン・ピクチャでテキストの拡大や縮小ができます。
*「キーボードショートカットを使ってズーム」と「スクロールジェスチャと修飾キーを使ってズーム」をオンにしてください。それぞれのショートカットキーや、設定したスクロールジェスチャで操作します。



- 「フルスクリーン」…「キーボードショートカットを使ってズーム」のショートカットキーで拡大縮小
- 「分割した画面に表示」…設定した修飾キーを押しながら、上へスクロール、または「キーボードショートカットを使ってズーム」のショートカットキーで起動
- 「ピクチャ・イン・ピクチャ」…設定した修飾キーを押しながら、上へスクロール、または「キーボードショートカットを使ってズーム」のショートカットキーで起動
「分割した画面に表示」では画面が上下に2分割され、画面下部でポインタをあてた部分を画面上部でショートカットキーやスクロールで拡大縮小できます。上下の画面スペースを調整するには、「サイズと場所」→中央ラインを上下にドラッグ→「OK」をクリックしてください。
「ピクチャ・イン・ピクチャ」は、小さな四角いウインドウを虫眼鏡のように使う方法です。ポインタで移動でき、ショートカットキーやスクロールで部分的に拡大ができます。ウインドウの大きさを変更するには、「サイズと場所」→四辺を外側へドラッグしてサイズを調整→「OK」をクリックしてください。
いずれの方法もすべてのデスクトップで表示され、サイズを変更しない限りキーを放しても大丈夫です。
解除をするときは、最大限まで手前にスクロール、または「キーボードショートカットを使ってズーム」のショートカットキーを押してください。どのデスクトップからも解除できます。
ポインタの位置をカスタマイズ
ポインタの位置により、拡大する部分を調整できます。

「ズーム方法」→「詳細」→「拡大したイメージを移動」→ポインタの配置を選択してください↓
- 「ポインタと一緒に連続的に移動」…ポインタの動きに合わせて内容を表示
- 「ポインタが画面の端に到達したとき」…ポインタが分割した上部画面やピクチャ・イン・ピクチャの四辺に触れたときに表示が移動
- 「ポインタを中央に固定」…ポインタが常に画面の中央に配置
設定後は「完了」をクリックします。
「ポイントしたテキストの拡大」について
コマンドキーを押しながら、ポインタをテキストにあて拡大します。


- 「システム設定」を起動する
- 「アクセシビリティ」をクリック
- 「ズーム機能」をクリック
- 「ポイントしてテキストの拡大」をオンにする
- コマンドキーを押しながら拡大したいテキストにポインタをあてる
キーを放すと解除されます。
ボタンの右にある詳細アイコン「i」をクリックすると、サイズやフォント、カラー、キーなどのカスタマイズができます。設定の変更後は「完了」をクリックしてください。
マウス・トラックパッドで拡大/縮小する
マウスやトラックパッドで拡大や縮小ができるアプリは、SafariやChrome、写真(個別)、プレビュー、フリーボードなどがあります。トラックパッドではいくつかの方法が選択できます。
マウス

- 「システム設定」を起動する
- 「マウス」をクリック
- 「ポイントとクリック」をクリック
- 「スマートズーム」をオンにする
- 画面を1本指でダブルタップをして拡大や縮小をする
マウスでは拡大や縮小範囲が制限されます。
トラックパッド

- 「システム設定」を起動する
- 「トラックパッド」をクリック
- 「スクロールとズーム」をクリック
- 「スマートズーム」をオンにする
- 画面を2本指でダブルタップをして拡大や縮小をする
アクセシビリティの「ズーム機能」では3本指のダブルタップで設定できます。「システム設定」→「アクセシビリティ」→「ズーム機能」→「トラックパッドのジェスチャを使って拡大縮小」をオン→3本指でダブルタップしてサイズを調整してください。
2本指ピンチのジェスチャーでは、サイズを広く調整できます。「システム設定」→「トラックパッド」→「スクロールとズーム」→「拡大/縮小」をオンにしてください。
Safari/Chrome/メモ/プレビューの設定で拡大/縮小する
Safari、Chrome、メモ、プレビューでは、特有の設定でテキストや画像の拡大縮小が可能です。
Safari

- Safariを起動する
- メニューバー→「Safari」をクリック
- 「設定」をクリック
- 「Webサイト」をクリック
- 「ページの拡大/縮小」をクリック
- 「現在開いているWebサイト」のリスト内から拡大や縮小をしたいWebサイトの倍率を調整する
Webサイトが指定した倍率でサイズ調整されます。ショートカットキーやメニューバーなどからも引き続き変更が可能です。
リスト以外のWebサイトの拡大縮小倍率は、「これ以外のWebサイトでのデフォルト設定」で変更してください。
Chrome

- Chromeを起動する
- ツールバーの右にある「︙」をクリック
- 「ズーム」→「-」または「+」をクリックして拡大や縮小をする
大幅に倍率を変更した後に戻のサイズに戻すには、メニューバー→「表示」→コマンドキー+「0」を押すと早いです。
メモ

- メモアプリを起動する
- メニューバー→「メモ」をクリック
- 「設定」をクリック、またはコマンドキー+「 , 」
- 「デフォルトのテキストサイズ」のスライダーをドラッグしたり、目盛りをクリックしながらテキストの大きさを調整する
5段階でテキストの拡大と縮小の調整ができます。
変更したサイズはメモ全体に有効で、一定したサイズでメモの閲覧が可能です。
プレビュー
プレビューでは、虫眼鏡アイコンと選択ツールで拡大や縮小ができます。
虫眼鏡アイコンで拡大/縮小する

- プレビューを起動する
- 表示の拡大や縮小をするファイルを選択
- 「開く」をクリック
- ツールバー→3つの虫眼鏡アイコン内で「+」または「-」をクリックして表示の拡大や縮小をする
ツールが非表示の場合は、ツールバーを右クリック→「ツールバーをカスタマイズ」→画像のアイコンをツールバーへドラッグ→「完了」をクリックします。拡大と縮小のみのツールもありますが、元のサイズに戻す機能(中央の虫眼鏡)もセットになっているので利便性が高いです。
選択ツールで拡大する

- プレビューを起動する
- 表示の拡大や縮小をするファイルを選択
- 「開く」をクリック
- ツールバー→一番左の「選択ツール」をクリック
- ツールを選択
- 拡大する部分を囲む
- メニューバー→「表示」をクリック
- 「選択部分に合わせて拡大」をクリック
拡大後は、ツールバーの拡大/縮小アイコンから調整が可能です。
まとめ
Macの画面表示を拡大や縮小で調整すれば、テキストが一段と見やすくなります。作業に合わせて方法を使い分けながら、ベストなサイズ表示をしてください。
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