
iCloudタブを有効にすると、MacやiPad、iPhoneなどデバイス間でSafariのWebページが同期できます。ワンタッチでアクセスできるほか、他デバイスの電源がオフになっていても表示されます。
ここではデバイスごとのiCloudタブを同期する設定に加え、同期されないときの原因や対策法もまとめてお伝えします。
iCloudタブを同期する基本設定
iCloudタブが各デバイスで同期するための基本設定です。
- 同じApple IDでiCloudにサインイン
- それぞれのデバイスを最新のOSに更新する
- デバイスごとのSafariを最新バージョンに更新する
- インターネットに接続する
以下、デバイスごとに「Safari」をオンにします。
iPhone/iPadの場合
- 「設定」→ユーザ名をタップ
- iCloudをタップ
- 「Safari」をオンにする
Macの場合
- 「システム環境設定」→「Apple ID」をクリック
- 「iCloud」をクリック
- 「Safari」にチェックを入れる
iCloudタブの同期をデバイスごとに設定
iPhone、iPad、MacでiCloudタブが同期できるように設定します。
iPhone / iPadの場合
ここではiPadの画像で説明しています。iPhoneでも使い方は同じです。

- Safariを起動する
- 「+」をタップしてスタートページを開く
- 画面下部にある「編集」をタップ
- 「スタートページをすべてのデバイスで使用」をオン
- 「iCloudの設定を使用」または「この”〇〇”の設定を使用」を選択(下記「同期設定」について参照)
- 「iCloudタブ」をオン
- 「x」または画面をタップ
- スタートページ内の「”デバイス名”から」からアクセスしたいWebページがあるデバイスを選択する(下画像参照)
- 閲覧したいWebページをタップする(長押しするとプレビューで表示可能)

*3の後に6を実行してもOKです。
*iCloudタブは「”デバイス名”から」の項目にあたります。
「同期設定」について

「スタートページをすべてのデバイスで使用」をオンにすると、「同期設定」のウインドウが表示されます。他デバイスの「スタートページをすべてのデバイスで使用」がオンになっていることを基本に「iCloudの設定を使用」を選ぶと、他デバイスで設定したiCloudタブおよび他項目と同期します。すでに他デバイスでiCloudタブが設定されている場合に有効です。
「このiPad(iPhone)の設定を使用」は、使用中のデバイスで設定したiCloudタブおよび他項目を他デバイスと同期します。他デバイスのiCloudタブを一度に設定できるメリットがあります。
「スタートページをすべてのデバイスで使用」がオンになっている場合
「スタートページをすべてのデバイスで使用」がすでにオンになっている場合は、iCloudタブをオンにしてください。
他デバイスで「スタートページをすべてのデバイスで使用」が有効になっている限り、「同期設定」に関わらずオンオフが1つのデバイスから可能です。
Macの場合
Macの場合はスタートページとツールバーからiCloudタブの同期を設定できます。
スタートページでの設定


- Safariを起動する
- メニューバー内「Safari」→「環境設定」、またはコマンドキー +「, 」を実行
- 「一般」→「新規ウインドウを開く場合」または「新規タブを開く場合」から「スタートページ」を選択
- (新規タブの場合)Safariのウインドウ上部「+」、またはコマンドキー+「T」、(新規ウインドウの場合)Safariメニューバー内の「ファイル」→「新規ウインドウ」、またはオプションキー+コマンドキー+「N」でスタートページを開く
- 画面右隅下にある編集アイコンをクリック
- 「iCloudタブ」にチェックを入れる
- 「スタートページをすべてのデバイスで使用」にチェックを入れる
- 「iCloudの環境設定を使用」または「このMacの環境設定を使用」を選択
- スタートページ内の「”デバイス名”から」からデバイスを選択する(下画像参照)
- 閲覧したいWebページをクリック

Macで「スタートページをすべてのデバイスで使用」にチェックを入れると、「iCloudの環境設定を使用」と「このMacの環境設定を使用」のように表示されます。機能については、「iPhone / iPadの場合」を参考にしてください。
設定後はスタートページを右クリック→「iCloudタブを表示」からもオンオフが可能です↓

ツールバーのカスタマイズ内にある「スタートページ」 アイコンからも表示が可能ですが、新規でなくすでにあるタブの上に重ねて表示されます。お好みで利用してみてください↓
ツールバーでの設定


- Safariメニューバー内の「表示」→「ツールバーをカスタマイズ」、またはツールバーを右クリック→「ツールバーをカスタマイズ」をクリック
- 「iCloudタブ」をツールバーの任意の位置へドラッグ&ドロップ
- 「完了」をクリック
- ツールバーのiCloudタブアイコンをクリック
- デバイスを選択し、タブリストから閲覧したいWebページをクリック
ツールバーのiCloudタブは、Safariの新規ウインドウやタブをホームページなど他の方法で開始する場合に便利です。
ツールバーが表示されない場合
MacでSafariのツールバーが表示されないときは、フルスクリーンが原因になっています。以下の方法で表示をしましょう。
- ポインターを画面上部へ置く
- Safariのメニューバー内の「表示」→「フルスクリーンで常にツールバーを表示」をクリック
デフォルトでは表示されますが、一度非表示にしたときにチェックしてみると良いです。
iCloudタブが同期されない原因と対策法
Safariの同期がオンになっているに関わらず、システムの更新などで突然iCloudタブが表示されないことがあります。iCloudタブが同期しないときは以下の方法で対策を取りましょう。
Safariの同期がフリーズしている
iCloudタブを設定しても更新されないときは、Safariの同期をリセットします。
- iPhone / iPad…「設定」→一番上(iPad:一番左上)のユーザ名をタップ→「iCloud」をタップ→「Safari」のチェックをオフにする→数分してからオンにする→再起動する
- Mac…「システム環境設定」→「Apple ID」→「iCloud」→「Safari」のチェックを外す→数分してからオンにする→再起動する
デバイスによっては、再起動なしでも機能する場合があります。
Macのツールバー内のiCloudタブで同期されないときも同じ操作をしてください。
「スタートページをすべてのデバイスで使用」がオフになっている
各デバイスのスタートページの編集内にある、「スタートページをすべてのデバイスで使用」がオフになっているとiCloudタブを共有しない意味になります。
iCloudタブを他のデバイスから、また他デバイスへ同期できないので、すべてのデバイスがオンになっているかチェックしましょう。
一度オンにした後で、設定を変更した場合に起こりやすいパターンです。
プライベート検索モードになっている
プライベートモードで検索をしていると、検索履歴が残らずタブが表示されません。デバイスごとに、プライベートモードから通常モードへ戻しましょう。
- iPhone…Safariを起動→タブアイコンをタップ→「プライベート」→「プライベート」以外のグループタブをタップ、またはタブアイコンを長押し→「プライベート」以外のグループタブをタップ
- iPad…Safariを起動→サイドバー内の「プライベート」以外のグループタブをタップする
- Mac(方法1)…Safariのメニューバー内「表示」→「新規ウインドウ」をクリック、またはオプションキー+コマンドキー+「N」を実行
- Mac(方法2)…メニューバー内の「Safari」→「環境設定」をクリックまたはコマンドキー+「, 」→「一般」→「Safariの起動時」→「新規プライベートウインドウ」以外を選択
Macの方法2は、Safariを次回起動したときに選択した方法で表示する設定です。「最後のセッションの全ウインドウ」を選ぶと、終了したときに開いていたプライベートウインドウも表示されます。通常モードのウインドウを選んで、iCloudタブを同期しましょう。
まとめ
SafariのiCloudタブを同期すれば、他デバイスで検索内容やURL検索を再度入力する必要がありません。複数のデバイスで頻繁に検索するときに役立つ機能になるでしょう。同期ができない場合も参考に、iCloudタブをデバイス間で共有してください。
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