Macでプレビューの色を抽出する方法|オリジナルのトーンで画像編集

Macではプレビューの画像の色を抽出することができます。画像と同じ色で塗りつぶしたり、一部をカットして変形したりなど、手軽な画像編集に役立つでしょう。

抽出したカラーを保存すれば、同じ色を繰り返し使うときもワンクリックで設定可能。デフォルトのカラーパレットがさらに充実します。

プレビューの画像の色を抽出する

画像をプレビューで開き、色を抽出します。マークアップツールの「枠のカラー」「塗りつぶしのカラー」「テキストスタイル」で行います。

  1. Finderを起動する
  2. 色を抽出する画像を開く
  3. マークアップアイコンをタップ
  4. 「枠のカラー」「塗りつぶしのカラー」、または「テキストスタイル」→カラーをクリック
  5. 「カラーパネルを表示」をクリック
  6. カラーパネル内にあるスポイトをクリック
  7. レンズ(ポインタ)をプレビューの画像に移動する
  8. 抽出したいカラーをフォーカスしたらクリックする
  9. 「シェイプ」「スケッチ」「テキスト」のいずれかのツールをクリック
  10. (「シェイプ」と「スケッチ」の場合) 「抽出した色でプレビューの画像を編集する」の項目を参照、(テキストの場合)テキストを変更したり「テキストスタイル」で編集

スポイトをクリックするとポインタがレンズに変化し、画像上でカラーを検出してくれます。レンズ内では混合色であっても、実際に抽出できる色はそれに近い単色です。

カラーパネルを開いたまま、「枠のカラー」「塗りつぶしのカラー」「テキストスタイル」に切り替えながら続けて抽出ができます。

抽出されたカラーは、カラーパネルのスポイト左に表示され、「枠のカラー」や「塗りつぶしのカラー」ツール、「テキストスタイル」のカラーへドラッグすると同色に変化します(カラーパレット内に保存したカラーも有効)。

スポイトのレンズ

スケッチや矢印、ラインなど、線状のマークアップは枠のカラーが適用され、塗りつぶしのカラーはシェイプの内部を塗ります。

枠のカラーまたは塗りつぶしのカラーのいずれかを非表示にするには、それぞれのツールをクリック→カラーパレット2行目の一番左にある「/」をクリックしてください。

マークアップアイコンやツールが表示されない場合

マークアップアイコンやツールが非表示の場合は、それぞれ以下の方法で対処します。

マークアップアイコンを表示する

マークアップアイコンが表示されない場合は、プレビューのツールバー右側「>>」をクリック→「マークアップ」をクリックします。

ウインドウを広げてペンのアイコンをクリックするのもOKです。

マークアップツールを表示する

マークアップツールが表示されない場合は、マークアップアイコンをクリックします。以下の方法でも可能です。

  • メニューバー→「表示」→「マークアップツールバーを表示」をクリック
  • シフトキー+コマンドキー+「A」

抽出した色でプレビューの画像を編集する

プレビューの画像の被写体を、抽出した色で不要な部分を消去したり変形してみましょう。

部分的に消去する

細かな部分を塗りつぶすときは、スケッチツールが便利です。

塗りつぶす部分
「スケッチ」で塗りつぶした被写体
  1. 「枠のカラー」→「カラーパネルを表示」をクリック
  2. スポイトで部分的に塗りつぶす色を抽出する
  3. 「スケッチ」をクリック
  4. クリックしたまま塗りつぶしたい部分をドラッグ

「スケッチ」をクリックするとポインターがペン先のアイコンに変わります。

ここではマンゴーの芯と赤いフルーツの影を塗りつぶしました。クリックしたままペン先のポインターを被写体になぞるようにゆっくりドラッグすると、カーブも塗りつぶしやすくなります。範囲が広い場合は、部分ごとに行うと良いです。

数ミリずれた場合は、クリックで塗りつぶした部分を選択→被写体へ押し込むようにドラッグして調整しましょう。

スケッチを中断すると、その時点までにドラッグしたフォームと、整えられたフォームで表示されます。そのままのスタイルを適用するには、画面をクリック、または一番上の手書きフォームを選択してください。

ツールバーの「+」の虫メガネをクリックして拡大すると作業がしやすいです。

被写体ごとに消去する

消去するオレンジ
消去(塗りつぶし)されたオレンジ
  1. 「塗りつぶしのカラー」→「カラーパネルを表示」をクリック
  2. スポイトで塗りつぶす色を抽出する
  3. 「シェイプ」→塗りつぶしたい被写体に近いシェイプを選択
  4. 被写体が隠れるように四辺の丸をドラッグする

複数の被写体が近くにある場合は、ステップ3と4を繰り返しながら消去していきます。

全面を塗りつぶして、背景色にするのもおすすめです。

微妙に色の違いがあるときは、ドラッグして拡大しながら少しずつ抽出し消去してください。

被写体を変形する

消去や塗りつぶしをすることで、被写体の形を変えることもできます。

変形前の画像
変形後の画像
  1. 「塗りつぶしのカラー」→「カラーパネルを表示」をクリック
  2. スポイトで塗りつぶす色を抽出する
  3. 「シェイプ」→被写体を変形しやすいシェイプを選択
  4. シェイプの四辺をドラッグしながら変形する

画像では、「塗りつぶしのカラー」で四角いシェイプを選び、左から2番目のスイカを縦半分にカットしました。さらに、左側のスイカに「スケッチ」で影をつけ足しています。

一番右側のスイカの頂点は、「スケッチ」でかじった後のように変形しました。

抽出した色を保存する

抽出した色は保存が可能です。次回同じ色を使うとき、抽出の必要がなくなります。

抽出したカラーを、右のカラーパレットへドラッグ&ドロップします。カラーパレットは、カラーパネルを下へドラッグすると多く表示されます。

保存したカラーをクリックするとメインカラーに表示され、カラーパネルを起動したツールで有効になります。

カラーは任意の位置に保存でき、ドラッグで順番の変更も可能です。

保存した色を削除する

選択された色
  1. 「枠のカラー」「塗りつぶしのカラー」、または「テキストスタイル」→カラーをクリック
  2. 「カラーパネルを表示」をクリック
  3. カラーパレット内で削除する色の前にある色を下へドラッグして放す
  4. メニューバー→「編集」→「削除」をクリック

前にある色を下へドラッグすると、削除したい色が選択されます。

上の画像を例に挙げると、黄緑色を削除したい場合は、赤色を下へドラッグします。

抽出したカラーは、一度保存してから削除可能です。

まとめ

Macでプレビューの色を抽出するだけで、さまざまなスタイルの画像をクリエイトできます。抽出した色とツールを使い分けながら、オリジナルの画像に仕上げてください。

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