【AirPods】空間オーディオのサラウンドを体験!使い方・豆知識まとめ

AirPods Max、AirPods Pro、AirPods 第3世代では空間オーディオが利用でき、サラウンドな視聴が体験できます。ダイナミックヘッドトラッキングやステレオを空間化する機能も搭載し、よりリアルな音声が再生できるのもメリット。

ここではAirPodsを使って、Mac、iPhone、iPad、Apple TVで空間オーディオを使う方法をお伝えします。使い方のほか、快適なリスニングのための豆知識もまとめました。

空間オーディオ対応モデル・アプリ

空間オーディオ対応のデバイスのモデルやシステムバージョン、アプリなどをまとめました。

対応機種・システムバージョン

  • Mac…M1チップ搭載モデル、macOS Monterey
  • iPhone…iOS 15以降、iPhone7以降
  • iPad…iPadOS 15以降、iPad Pro 12.9(第3世代)/11インチ以降、iPad Air 第3世代以降、iPad 第6世代以降、iPad mini 第5世代以降
  • Apple TV…tvOS 15.1以降、Apple TV 4K
  • HomePod (最新バージョン)
  • Android (ドルビーアトモス対応モデル)
  • そのほか対応している音楽・映像コンテンツ

iOS 14やiPad 14、tvOS 15でも使えますが、最新のシステムバージョンで使い方を説明しています。

対応アプリ

  • Apple Music (サブスクリプション要)
  • Apple TV
  • iTune Store
  • Netflix
  • Amazon Prime Video
  • HBO Go
  • Vudu

などのDolby Atmos対応コンテンツで使えます。

Dolby Atmos (Apple Music)の設定と探し方

Apple Musicのドルビーアトモス対応コンテンツを再生する設定と、見つける方法をまとめました。

Apple Musicのドルビーアトモスを有効にする

Apple Musicで空間オーディオ対応のコンテンツを再生するために、デバイスごとにドルビーアトモスを設定します。

  • Mac…「ミュージック」→「環境設定」→「再生」→「ドルビーアトモス」→「自動」または「常にオン」をクリック
  • iPhone・iPad…「設定」→「ミュージック」→「ドルビーアトモス」→「自動」または「常にオン」をタップ
  • Apple TV…「設定」→「App」→「ミュージック」→「ドルビーアトモス」→「自動」に切り替える

「自動」再生はAirPods、Beatsシリーズ、MacBook ProとMacBook Air (いずれも2018以降)、iMac (2021年)に有効です。

他のタイプのイヤホンやヘッドホン、デバイスのスピーカーからもドルビーアトモスで聞きたいときは、「常にオン」を選択しましょう。

Dolby Atmos対応のコンテンツを探す方法

Apple MusicなどにあるコンテンツからDolby Atmos対応しているコンテンツを以下の方法で探すことができます。

Dolby Atmos対応コンテンツ
  • Apple Music (Mac)→「iTunes Store」→右サイドバー「ミュージック」→「空間オーディオ」
  • Apple Music (iPhone / iPad)→「検索」→「空間オーディオ」
  • コンテンツを再生してDolby Atomosが表示されるかチェック
  • 楽曲や動画のジャケット周辺に記載があるかチェック

コンテンツや再生画面によってデザインが若干異なりますが、”DOLBY ATMOS”や”ドルビーアトモス”が記載してあればOKです。

空間オーディオの設定・使い方

空間オーディオを使うときはBluetoothをオンにし、耳に装着してからデバイスに接続されたことを確認します。

空間オーディオのデモを試す

空間オーディオはどのように聞こえるのか、デバイスごとにデモを試すことができます。ステレオとの違いをチェックしたいときにおすすめです。

  • Mac…メニューバー→コントロールセンター→サウンド→AirPodsを選択→「空間オーディオ」と「ステレオを空間化」を交互に切り替えてみる
  • iPhone・iPad…「設定」→「Bluetooth」→インフォアイコン→「空間オーディオ」→ステレオオーディオと空間オーディオを聴き比べる→「完了」をタップ
  • Apple TV…Siri RemoteリモコンのTVアイコンを押したままコントロールセンターを開くAirPodsを選択「機能を試してみる」「空間オーディオ」と「ステレオを空間化」を交互に切り替える

このステップはスキップしても、機能に問題ないので大丈夫です。

Macで使う場合

  1. メニューバー→AirPodsを選択
  2. Dolby Atmos対応のコンテンツを再生
  3. 「空間オーディオ」にチェックを入れる

iPhone・iPadで使う場合

  1. Dolby Atmos対応の楽曲や映画などを再生
  2. コントロールセンター→AirPodsアイコンのある音量バーを長押しする
  3. 「空間オーディオ」のボタンをタップ

iPhoneとiPadでは、音量バーの下にある「空間オーディオ」ボタンを押すと「オフ」「固定」と「ヘッドトラッキング」が表示されます。

空間オーディオでは「固定」または「ヘッドトラッキング」で再生可能です。

  • オフ…空間オーディオとヘッドトラッキングをオフ
  • 固定…空間オーディオのみ機能
  • ヘッドトラッキング…空間オーディオとヘッドトラッキングをオン

表示されない場合は、以下の設定をしてください。

「設定」→「アクセシビリティ」→AirPods→「iPhoneに従う」または「iPadに従う」をオン

音量バー下の「空間オーディオ」のボタンをタップして、選択しましょう。

Apple TVで使う場合

  1. コントロールセンターを開く
  2. AirPodsを選択
  3. 「空間オーディオ」をオン

iPhoneやiPadのように、次回同じアプリで空間オーディオを使うときは自動的に機能します。

AirPodsで音声を共有すると空間オーディオが使えないので、事前にオフにしましょう。

ダイナミックヘッドトラッキングでリアル感をアップ

空間オーディオに付随するヘッドトラッキングは、まるで目の前で人と話したり音楽を聴いているかのように、頭の向きに合わせてサウンドが追いついてくる機能です。左右どちらかを向いたときに5秒くらいすると、その位置でバランスよく音が聞こえてきます。

空間オーディオ対応アプリのほか、Apple Musicのプレイリストやミュージックビデオ、YouTubeなど幅広いコンテンツに対応しています。

ヘッドトラッキングの対応機種とシステムバージョンは空間オーディオと同じで、空間オーディオと同時に自動的に機能します。

仮に機能しない場合は、「オフ」か「固定」になっているので、音量バーの下のボタンをタップして、「ヘッドトラッキング」を選択してください。

空間オーディオ / ヘッドトラッキングをオフにする方法

空間オーディオとヘッドトラッキングは、デバイスや必要に応じていずれか一方または両方をオン/オフにできます。

Macの場合

  • (空間オーディオをオフ)メニューバー→AirPodsアイコン→「空間オーディオ」をクリックしてチェックを外す
  • (ヘッドトラッキングのみオフ)「システム環境設定」→「アクセシビリティ」→「オーディオ」→「空間オーディオを頭の動きに合わせる」のチェックを外す

iPhone・iPadの場合

  • (空間オーディオとヘッドトラッキングをオフ)コントロールセンター→音量バーを長押し→「空間オーディオ」ボタン→「オフ」または「空間オーディオ」をタップしてオフ
  • (ヘッドトラッキングのみオフ)コントロールセンター→音量バー→「固定」、または「設定」→「アクセシビリティ」→「AirPods」→「iPhoneに従う」または「iPadに従う」をオフ

「iPhoneに従う」または「iPadに従う」をオフにすると、自動的に固定に設定されます。音量バーからはヘッドトラッキングが設定できなくなります。

Apple TVの場合

  • (空間オーディオをオフ)コントロールセンターを開く→AirPods→「空間オーディオ」をオフ
  • (ヘッドトラッキングのみオフ) Siri RemoteリモコンのTVアイコンをダブルクリック→「設定」→「アクセシビリティ」→AirPods→「テレビでオーディオをセンタリング」をオン

いずれのデバイスでも、オンオフを切り替えることでお好みのサウンド環境を調整できます。

「ステレオを空間化」で代用する

「ステレオを空間化」は、空間オーディオに対応していないステレオ音源コンテンツを、似たようなサウンド環境で提供する機能です。Apple Musicのサブスクリプションをしていない、You Tube、Dolby Atmos対応コンテンツでない楽曲や映画でも、空間オーディオのように楽しめるのがメリットです。

ヘッドトラッキングも同時に機能し、まさに空間オーディオに近づいたリスニング体験ができるおすすめの機能です。

対応機種・システムバージョン

  • Mac…M1チップ搭載モデル、macOS Monterey
  • iPhone…iOS 15iPhone 7以降
  • iPad…iPadOS 15、iPad Pro 12.9(第3世代)/11インチ以降、iPad Air 第3世代以降、iPad 第6世代以降、iPad mini 第5世代以降
  • Apple TV 4K…tvOS 15以降

設定方法

AirPodsを装着し、対象デバイスへの接続が完了したか確認します。

Macの設定方法

  1. 任意のコンテンツを再生
  2. メニューバー→AirPodsを選択
  3. 「ステレオを空間化」にチェックを入れる

Macではデフォルトで「ステレオを空間化」が設定されていますが、空間オーディオも利用できるコンテンツである場合は、空間オーディオが優先されるので、必要に応じて切り替えをしましょう。

MacではSafariやApple Musicなど、Appleのアプリで再生しているコンテンツに有効です

iPhone・iPadの設定方法

  1. 任意のコンテンツを再生
  2. コントロールセンター→音量バーを長押し
  3. (自動に再生しない場合)「ステレオを空間化」をオンにする

自動的に再生し「固定」と「ヘッドトラッキング」などのリスニングモードを選択する場合は、iPad/iPhoneに従うをオンにします。

Apple TVの設定方法

  1. コントロールセンター→AirPodsを選択
  2. 任意のコンテンツを再生
  3. 「ステレオを空間化」をオン

オフにする方法

  • Mac…メニューバー→AirPodsアイコン→ステレオを空間化のチェックを外す
  • iPhone・iPad…コントロールセンター→音量バーを長押し→「ステレオを空間化」をタップしてオフ
  • Apple TV…コントロールセンター→AirPods→「ステレオを空間化」をオフ

iPhoneとiPadでステレオを空間化を自動再生している場合は、コントロールセンター→音量バーを長押し→「ステレオを空間化」ボタン→「オフ」をタップします。

空間オーディオやAirPodsを使うときの豆知識

空間オーディオやAirPodsをより快適に使うためのポイントをまとめました。

空間オーディオができない

空間オーディオに対応しているコンテンツを再生していても、「空間オーディオ再生停止中」と表示されたり、機能しないことがあります。

原因としてモノラルオーディオがオンになっている可能性があるので、下記の方法で対処しましょう。

iPhone・iPadの場合

  1. 再生中のコンテンツを停止する
  2. 「設定」→「アクセシビリティ」→「オーディオ/ビジュアル」「モノラルオーディオ」をオフ
  3. コンテンツを再生する
  4. コントロールセンター→音量バーを長押し→「空間オーディオ」をオン

もう一つの方法では、「設定」→「アクセシビリティ」→「AirPods」「オーディオアクセシビリティ設定」→「モノラルオーディオ」をオフにします。

Macの場合

  1. 「システム環境設定」→「アクセシビリティ」→「オーディオ」をクリック
  2. 「ステレオ・オーディオをモノラルとして再生」のチェックを外す

これで空間オーディオが機能します。

データ通信量に注意

空間オーディオを聞き込んでしまうとあっという間に時間が過ぎてしまい、気づくとデータ通信量を通常よりも消費することがあります。

データ通信量を使い切ってしまわないように、Wi-Fi接続ができる環境で使ったり空間オーディオを使う時間をコントロールしましょう。

YouTubeの広告を事前にスキップ

YouTube Musicアプリの広告は、「広告をスキップ」バナーが表示される前でもAirPodsで先送りできます。しかし同時に広告の次に再生されるコンテンツもスキップしてしまうので、ランダムでもOKというときにおすすめです。

コンテンツの途中で先送りする場合は、順番に試聴できます。

まとめ

AirPodsで空間オーディオを使うと、360度流れるようなサラウンドを体験できます。隅々までリアルなサウンドが飛び交い、音楽や映画の中にいる気分になれるでしょう。ヘッドトラッキングやステレオを空間化も併せて、AirPodsで新しいサウンドを発見してください。

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