iPhone 15はノッチ廃止!?フルスクリーンデザイン到来か

iPhoneのノッチが、2023年発売予定のiPhone 15の全モデルで廃止されると噂されています。iPhone 14 Proのピル型かフルスクリーンか、いずれにせよ表示範囲が広くなるでしょう。

ノッチの特徴をはじめ、カメラの機能やノッチの廃止が遅れた理由など、これまで噂される予想を交えながらお伝えします。

iPhoneのノッチとは

ノッチとはどんなものなのか、主な特徴を3つまとめました。

カメラを格納する場所

2017年に発売されたiPhone X以来、iPhoneのシンボルにもなっているノッチ。ノッチとは”切れ込み”という意味で、iPhoneの上部にある黒い切り込んだような部分に、Face IDに使うTrueDepthカメラシステムやスピーカー、フロントカメラなどが配置されています。

長い間ノッチはカメラの居所として定着してきましたが、カメラはノッチ内にとどまらず、ゆくゆくは画面下への埋め込みが期待されています。

ノッチにはさまざまなデザインがある

ノッチのデザインはメーカーによって異なり、「水滴型」や「パンチホール」など小ぶりのノッチがあります。Appleが現状の長細いノッチに固守しているのに対し、Androidの小さなノッチは大きなイノベーションでした。

iPhoneのノッチも徐々に縮小されつつあり、Appleはいずれ廃止することをすでに考えていたかもしれません。現時点ではiPhone 14 Proでピル型を実現し、これはフルスクリーンへの初期段階とも言える進化です。

ベゼルが一部残った状態

ノッチが誕生したのは、ベゼルを削除してできるだけ広い画面で使うという目的がありました。しかしベゼルは消えたものの、カメラなどを置く場所が必要に。

そこでノッチを作り、その中にひとまとめにすることでTrueDepthカメラやインカメラの配置は解決しましたが、結局はベゼルの一部が残ったようなデザインになってしまいました。

iPhoneユーザーは妥協しながらもノッチに次第になじみながらも、新型が登場するたびにノッチが消えるのを期待した方は多かれ少なかれいたことでしょう。

iPhone15のノッチが消える噂が浮上

ディスプレイアナリストのロス・ヤング氏によると、パンチホールと横楕円形のピル型の2つのホールがiPhone 15の全モデルに搭載されることを伝えていました。

iPhone 14 Proではノッチがベゼルから隔離したピル型になり、アナリストの予想が実現すればDynamic Island機能を兼ねた同スタイルがiPhone 15シリーズに適用されそうです。

iPhone X以来Appleはノッチを継続していますが、iPhone 14 Proでようやくスタイルを更新。iPhone 15のスタンダードがピル型、Proはフルスクリーンになるか、予想はさらに展開を続けるでしょう。

iPhone 15に予想されるカメラの機能

ノッチだけでなく、iPhone 15にはカメラ機能も注目されています。3つのポイントに触れてみました。

iPhone 15のスペックに関するさらなる情報はiPhone 15がこのスペックで発売されるなら2023年まで待つ価値あり?をご覧ください。

ペリスコープカメラレンズで高倍率ズームアップ

最大5倍の光学ズームで被写体を拡大できるペリスコープカメラが、iPhone 15 Proシリーズに採用されることをミンチー・クオ氏は予想しています。

ペリスコープカメラレンズのメリットはズームだけでなく、カメラレンズの厚みを抑えることが可能。横から見てもあまり出っ張りが目立たないフラットなスタイルに近づけるでしょう。

48MPのメインカメラで8Kのビデオ撮影にも対応

メインカメラは48MPになり、8Kのビデオ撮影にも対応するようです。より鮮明でリアルな画像や動画が画面に映し出され、プロ並みのメディアの編集がiPhoneだけでできるようになるでしょう。

光感度も向上するので、暗がりやモヤなど視界が良くない場所でもクリアな仕上がりが期待できます。

48MPのメインカメラはすでにiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxで実現されており、iPhone 15ではスタンダードモデルに引き継がれるか見どころです。

iPhone 15 Proでは、スタンダードモデルのスペックとさらなる差別化をするというミンチー・クオ氏の予想から判断すると、8Kのビデオ撮影は頼もしいスペックです。

画面可動式でカメラを表示/非表示

Appleは画面の可動調整により、カメラを表示/非表示するデバイス(iPhone)という特許を米特許商標庁から得ました。

可動式というのは画面を動かすことで、画面下のカメラを表示させ、使わないときは非表示にするシステムです。フレキシブル画面で折り曲げられるタイプ、またはガラケーのような開閉タイプ、画面全体を下にスライドするアイデアも。

最近のリークによると、パンチポールとピル型のホールの中にカメラを配置するアイデアが有力で、可動式の可能性は低くなっています。現時点ではiPhone 14 Proのピル型に値することになるでしょう。

Appleがすぐにノッチを廃止しなかった理由

Androidと比べてiPhoneはノッチの廃止に時間がかかっています。なぜAppleはすぐにノッチを廃止しないのか、いくつかの理由をまとめました。

60%の完成度で販売する戦略

iPhoneが新登場するたびに完璧なiPhoneが期待されますが、Appleは常に60%の完成度で発売するというビジネス販売戦略があるようです。iPhoneのノッチだけでなく、MacやiPadに関しても妥協する点があるのはこのことも背景にあると考えられます。

100%完璧にするよりも、あえて次回に改善する部分をいくつか残すことで、毎年新機能やデザインを発表しやすくなります。加えて購買意欲を掻き立てるという好循環が生まれるでしょう。

最近のiPhoneは前年のモデルと大きなスペックの差がなく、iPhone 15でどの程度パーセンテージを上げてくれるか見どころです。

Androidとの競争を避けるため

Appleがノッチの廃止に時間をかけている理由は、フルスクリーンや小型のノッチを搭載したAndroidとの競争を避けたいことも考えられます。もちろん対抗意識は失うことなく、iPhone 14 ProのDynamic Islandのように機能面を改良しながら、水面下でノッチを徐々に変更しているのはAppleらしい戦略です。

Androidではすでにフルスクリーンや雫型のノッチ、パンチホールが主流ですが、iPhoneがいずれフルスクリーンになれば、世界中に新たなインパクトを与えるでしょう。

もっともAppleは傍らでノッチのiPhoneを販売続けている中、常にスマホの第一線を走ってきたことは変わりないです。

TrueDepthカメラを画面下に配置するのに時間が必要

Androidのスマホにはすでにフルスクリーンのモデルがありますが、Face IDのTrueDepthカメラを画面下に搭載したスマホを開発するのは容易なことではありません。

画面下にTrueDepthカメラを配置するには高い技術が必要で、Appleにとって長い時間がかかることが想像できます。

iPhone 14 Proのピル型がiPhone 15シリーズに搭載される噂を考慮すると、実現はiPhone 16以降と長い目で見る必要がありそうです。

まとめ

iPhone 15でノッチが全シリーズで廃止されるなら、さらにiPhoneが使いやすくなるはず。スクリーンのデザインはこれからも変動する可能性がありますが、iPhone 15ではノッチありなしの選択がなくなりそうです。

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