
iPhone SE 第4世代(iPhone SE 4)が2024年に発売されるという噂がある中、次期モデルはiPhone XRをベースにしたデザインでアップデートされるようです。
ホームボタンが廃止になりノッチが搭載され、ディスプレイもワイドになると言われています。新型iPhone SEはどのようなスペックで登場するのか、これまでのリークをまとめてお伝えします。
目次
iPhone SE 第4世代の発売日
2023年2月に更新したAppleのアナリスト、ミンチー・クオ氏の情報によると、キャンセルされたと噂にあったiPhone SE 第4世代が再び発売の兆候を示しています。明確な発売時期は言及されていませんが、Appleは新型の開発を再スタートしたようで新型の復活が明るみになりました。
以前アナリスト自身が抱いていた発売の懸念は無くなったようで、遅延や廃止の要因と考えられたPhone 12 miniやiPhone 13 mini、そしてiPhone 14 Plusの低い需要による問題は、もはや関与していないことが伺われます。
当初ディスプレイアナリストのロス・ヤング氏は2024年の発売を予想しており、これまでの歴代iPhone SEから具体的な発売時期を予測してみました。
- iPhone SE 第3世代…2022年3月18日
- iPhone SE 第2世代…2020年4月24日
- iPhone SE 第1世代…2016年3月31日
3つのモデルはすべて春に発売されたことから判断すると、新型は春のイベントで発表されるかもしれません。これまで通りスタンダードのiPhoneの発売日と約半年間隔を空けることで、iPhone SEのアップデートを強調できます。
これまでiPhone SEは2年または4年の間隔で発売され、以前に噂されていた2023年の発売は早めのアップデートのように思われたかもしれません。
iPhone SE 第4世代が春に発表される場合、第2世代以降は2年ごとの発売が定着するでしょう。
もっともキャンセルとも言われた状況を踏まえると、今後も発売の変動があるかもしれません。
iPhone SE 第4世代の価格
iPhone SE 第4世代が発売される場合、価格は現行モデルより上昇し、おおよそ500ユーロ(約73,350円)になると言われています。現行モデル(62,800円)と比べると約10,550円高めです。
第2世代(49,280円)と第3世代では13,520円の差額があり、初代の64,800円(64GB)を除いてはコンスタントな価格上昇が見込まれます。
iPhoneの中でエントリーモデルのiPhone SEは、お手頃な価格で誰にでもおすすめのスペックが特徴。第3世代ではフルスペックでも84,800円で購入できますが、新型は10万円を超えることも予想されます。
次期モデルのスペックはディスプレイの顕著なアップデートが予想されており、第2世代から第3世代への買い替えと比べてお得に購入できる可能性があります。
*価格は2023年4月14日現在の為替レートで換算
iPhone SE 第4世代のディスプレイ
iPhone SE 第4世代のディスプレイは、スタンダードのiPhoneのようなサイズや性能が予想されています。
ディスプレイのサイズ
iPhone SE 第4世代の噂が浮上した当時、ディスプレイアナリストのロス・ヤング氏は5.7または6.1インチを予想。リーカーのジョン・プロッサー氏は、6.1インチのiPhone XRをベースにしたデザインで新型のイメージを展開していました。
Appleアナリストのミンチー・クオ氏の最新情報では、iPhone 14やiPhone 14 Proのように6.1インチサイズを主張。新型が発売される頃はiPhone 15やiPhone 15 Proと同じサイズが推測でき、現行モデルの4.7インチより1インチ〜1.4インチ大きくなります。
iPhone XRやiPhone 14をベースにすると、ホームボタンのないスリムなベゼルとノッチも期待できるでしょう。認証についてミンチー・クオ氏は、iPad AirやiPad miniのようなトップボタン埋め込み式Touch IDを予想していましたが、Face IDに切り替わる可能性も考えられます。
OLEDディスプレイを搭載
ミンチー・クオ氏によると、iPhone SE 第4世代のディスプレイにOLEDを採用することをレポート。ロス・ヤング氏が以前予想していた、LCDからOLEDディスプレイへのアップデート情報と一致しています。OLEDディスプレイのサプライヤーは中国メーカーのBOEになるようです。
OLEDディスプレイは、漆黒よる高いコントラストや応答の高速化で、メリハリのある滑らかな表示を提供。黒には発光せずバックライトも不必要とするため、低電力消費やディスプレイを薄く製造できるのもメリットです。
液晶と比べると明るさが強い場所ではディスプレイが見づらくなったり、焼き付きが起こるデメリットも。寿命が短いとも言われますが、毎日過度に長時間使わない限り8年〜10年程度は支障がないようです。
120Hzのリフレッシュレートを可能にするProMotionテクノロジーは、新型SEには採用されない見込み。スタンダードのiPhoneでもProシリーズに限定されています。
OLED(XDR)ディスプレイはiPhone 12以降に搭載。iPhone SEではこれまでにRetina(第1世代)、HD(第2世代/第3世代)を採用しており、iPhone SE 第4世代で初のSuper Retina XDRディスプレイになります。
iPhone SE 第4世代の性能
iPhone SEは前年に発表されたチップを搭載する傾向があり、第2世代はiPhone 11のA13 Bionicチップ、現行モデルはiPhone 13のA15 Bionicチップを搭載しています。
iPhone 14では、スタンダードモデルとプロモデルの性能の違いを異なるチップで区別しています。iPhone 15も同じような差別化が見込まれ、iPhone SE 第4世代が2024年に発売される場合、iPhone 15に予想されるA16またはA17を搭載する可能性があります。
A16チップは6コアCPUと5コアGPU、16コアニューラルエンジンの構成で、A15チップよりGPU性能が高めです。もっともA17チップ下に置かれたA16チップは、新型に搭載されても性能の魅力が半減することになります。
メモリは第3世代と同じ4GBになると言われており、iPhone XSシリーズ以降のスタンダードモデルに相当する容量。iPhone 14の全モデルは6GBを搭載していますが、下位モデルにはメモリを制限するかもしれません。
第2世代以降で利用できる64GBのストレージは、エントリーモデルとして区別できるもう一つのスペックになるでしょう。現行モデルでは256GBが追加され、64GB、128GB、256GBの3つのストレージから選択できます。
性能の向上に伴いバッテリー容量の増量も望まれ、iPhone XRのスペックを用いるなら2942mAhも期待できるかもしれません。2018mAhの第3世代より924mAh増量し、一新したiPhone SEをより長く使用できるでしょう。
iPhone SE 第4世代のカメラ
iPhone SE 第4世代のカメラは大きな変化がないようで、第3世代から多少のアップデートが期待できそうです。もっとも2024年以降の発売になれば、新機能が搭載される可能性もあります。
第3世代には絞り値f/1.8の12MPシングルカメラ、7MPのフロントカメラなどに加え、Deep Fusionや6つのポートレートのエフェクト、ナイトモードのタイムラプス、フォトグラフスタイルなどiPhone 14と同じ機能も搭載されています。
デザインに関しては、iPhone XRではカメラ機能が縦に並んでおり、iPhone SE 第3世代は横並び。新型は性能よりも、カメラのデザインに変化を感じられるかもしれません。
Apple製の5Gモデムチップは2025年?
ミンチー・クオ氏は、iPhone SE 第4世代に自社製の5Gモデムチップを搭載することを言及。Qualcommも2024年の発売に向けて、サプライヤーとして準備をしていたようです。
のちにアナリストのJeff Pu氏は、独自のモデムチップの搭載は早くて2025年以降を推測しています。仮に延期される場合、iPhone SE 第4世代の発売日も影響を及ぼす可能性があるようです。
TSMCとパートナーシップによる自社製のモデムチップは、現行モデルやiPhone 12以降のように帯域は6GHz未満になると言われ、広範囲でスムーズな通信が期待できるでしょう。そのほか第3世代では、4G LTE-Advancedも利用できます。
新型がキャンセルされたという噂以前には、AppleはiPhone SEで試験的にモデムチップを搭載し、開発の進行次第でiPhone 16への搭載も検討していたようです。Pu氏が述べた内容が真実であれば、Apple製モデムチップ内蔵のiPhone SE 第4世代はスタンダードiPhoneの後に登場することになります。
Appleはモデムチップ以外にも、将来的にマイクロLEDディスプレイやWi-Fiなどの開発も計画しているようです。
まとめ
iPhone SE 第4世代の発売日はモデムチップによって変動が見込まれます。エントリーモデルとしての性能を保ちながら、スタンダードなiPhoneのデザインが予想される新型の待機は今後も続きそうです。
コメントを投稿するにはログインしてください。