iPhone 15/iPhone 15 Plusの特徴5つ|申し分なしの性能を詰め込んだスタンダードモデルを追跡

画像:Apple

iPhone 15とiPhone 15 Plusは、A16 Bionicチップ、ダイナミックアイランド、48MPメインカメラなどiPhone 14 Proの機能と新スペックを搭載してパワフルにアップデート。

性能が大幅に向上した新型スタンダードモデルにはどのような魅力があるのか、主な特徴を5つまとめました。

少ない電力で高速処理するA16チップ

iPhone 15とiPhone 15 Plusでは、iPhone 14 Proの4nmプロセスA16チップを搭載。5nmプロセスのA15より10億増えた160億個のトランジスタで、高度なパワーをスタンダードモデルに吹き込みます。

電力の効率化を追求した6コアCPU(高性能コアx2、高効率コアx4)は、A15チップより20%少ない電力で高速なパフォーマンスを提供。17兆回/秒の演算を可能にする16コアニューラルエンジンも1.2兆回/秒向上し、機械学習や人工知能の性能も高まりました。

iPhone 14から2GBアップした6GBのメモリは、50%向上した帯域幅で速やかにデータを転送。据え置きの5コアGPUもサポートし、より滑らかなグラフィックスでゲームやビデオを表示できます。

48MPクアッドピクセルセンサーを操る進化した画像処理プロセッサ(ISP)も加え、さまざまな分野においてパワフルな性能を提供します。

Proのディスプレイへ大幅に急接近

iPhone 15とiPhone 15 Plusのディスプレイ機能は、ダイナミックアイランドのほか、解像度や輝度もiPhone 14 ProだけでなくiPhone 15 Proと同等のレベルに到達しました。

ダイナミックアイランド両モデルに搭載
解像度2,796×1,290(iPhone 15 Plus)
2,556×1,179(iPhone 15)
ppi(pixel per inch)460
輝度標準:最大1,000ニト
HDR:最大1,600ニト
屋外:最大2,000ニト

iPhone 15 Plusのppiは、iPhone 14 Plusよりわずかながら2ppi増加しています。

iPhone 14では利用できなかった屋外での輝度は、最大2,000ニトを搭載。標準やHDRでもそれぞれ200ニト、400ニト明るさが高まりました。

1Hzのリフレッシュレートを可能にするLTPOディスプレイはProに限定され、常時表示機能には非対応です。ProMotionテクノロジーによる120Hzにも及ばず、60Hzとなっています。

高度なカメラ機能でプロ並みのショット

iPhone 15とiPhone 15 Plusには、コンピュテーショナルフォトグラフィの精度を高める48MPメインカメラを搭載。iPhone 14 Proにはなかった24MPの撮影も可能になり、光のバランスを最善に調整するPhotonic Engineによる高解像度の写真でも、ストレージを多く費やさないファイルサイズで保存できます。

ポートレートモードの進化も注目のポイント。被写体にカメラを向けると自動的にポートレートモードが起動し、被写体を瞬時にショットできます。光の乏しい場所でも被写体をはっきりと映し出し、背景のボケ効果も抜群。フォーカスした被写体を撮影後に切り替えられるのもポイントで、強調したい被写体を手軽に変更できるのも特徴です。

アップデートしたスマートHDR 5では、豊かな色彩と光の調和によりさらに鮮やかでリアルな撮影が可能になりました。追加された光学2倍ズームで被写体をクローズアップすれば、表情のディティールがより伝わる魅力的な写真を撮影できます。

柔軟にデバイスを接続できるUSB-C

iPhone 15とiPhone 15 Plusのコネクタは、iPhone 5(2012年)以来採用してきたLightningからUSB-Cにアップデートしました。すでにiPadやAirPods Pro 第2世代のケースも切り替わっているように、iPhoneで初の導入になります。

USB 2.0規格に対応するUSB-Cの速度はLightningと同じ480Mbpsですが、iPhone 8以降に対応する高速充電を利用すれば30分程度で最大50%を給電可能。iPhone 12以降のモデルとなるiPhone 15では、20W以上の電源アダプタを別途用意する必要があります。

USB-CならMacやiPad、iPhone、多くの周辺機器に接続でき、デスク上のケーブルの絡みも少なくなるでしょう。マジックマウスやマジックトラックパッドもUSB-Cに切り替われば、作業の効率がさらに高まります。

USB-Cポートでは充電やデータ転送のほか、DisplayPortも利用できます。DisplayPort Alternate Modeに対応するUSB 3.2以降のケーブルでDisplayPortを装備した外部ディスプレイやテレビと接続すれば、iPhoneのビデオを最大4K HDRで出力可能です。

マット仕上げのカラーインフューズドガラス

アルミニウムシャーシのiPhone 15とiPhone 15 Plusの背面には、カラーを浸み込ませたカラーインフューズドガラスを採用しました。ナノクリスタル粒子で耐久性を強化し、サラサラと滑らかなテクスチャードマットの手触りをプラスしたおしゃれな外観です。

スクエアカットからラウンドカットに変更したエッジは、iPhone 14よりもエッジとディスプレイの境目に柔らかさをもたらします。

カラーバリエーションは、ピンク、イエロー、グリーン、ブルー、ブラックの5色で、iPhone 14より1つ減りました。唯一ブルーは同じ名前で継続されていますが、独特なカラーインフューズドガラスによりライトな透明感をアピールしています。

背面のAppleのロゴは、ボディカラーを基調としたやや濃いめのトーンでコーディネートしているのも特徴です。

まとめ

iPhone 15とiPhone 15 Plusは、高性能なプロセッサやディスプレイ、カメラなどのアップデートにより、スタンダードレベルを超えるクオリティになりました。これまで以上にハイスペックを搭載したモデルとして、さまざまなシーンでパワフルに活用できるでしょう。

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