
iOS 17の新機能スタンバイでは、横向きにした充電中のiPhoneでウィジェットや写真、時計を表示できます。アプリやお気に入りの写真、時計のスタイルを切り替えたりカスタマイズでき、iPhoneを横向きに使う機会が多くなりそうです。
MagSafeごとに設定を保持したり、対応モデルでは常時表示をオンにしてディスプイをハンズフリーで見ることができます。
目次
スタンバイを設定する
iPhoneでスタンバイの初期設定をします。横向きに立て充電するのがポイントです。


- 「設定」をタップ
- 「スタンバイ」をタップ
- 「スタンバイ」をオン
- 「夜間モード」「通知を表示」「タップしたときのみプレビューを表示」→次項を参照
- iPhoneをMagSafe充電器に横向きに置きスタンドを起こして充電する、またはiPhoneに充電ケーブルを差し込んで横向きにしスタンドなどに立てて置く
- (常時表示機能を使用していない場合) ロック画面の場合→画面をタップ、アプリを使用中の場合→スリープになるまで待つ→画面をタップする
- 「続ける」をタップ(初回のみ)
iPhone 14 Pro/iPhone 15 Proでは、スタンバイをオフにするタイミングを設定することができます。「スタンバイ」設定画面→「ディスプレイ」→「自動「20秒後」「しない」から選択してください。「自動」の場合は、周辺が暗くなると自動的に画面がオフになります。同じ画面で、「夜間モード」と夜間にiPhoneを動かした場合スタンバイが起動する「動かすとスリープ解除」の設定も可能です。
スタンダードモデルの場合は、画面を触っていないと20秒ほどでスリープするので都度タップして表示する必要があります。充電中のiPhoneに振動を与えることでも(充電中のケーブルやスタンドに触れる、デスクを適度に叩くなど)表示可能です。
iPhoneでアプリやウィジェット、ホーム画面を表示中の場合は、設定したスリープになるタイミングに応じて自動的にスタンバイに切り替わります。スタンダードモデルで画面の表示時間を「なし」に設定しているとスタンバイが起動しないので、「設定」→「画面表示と明るさ」→「自動ロック→表示時間を選択してください。
MagSafe充電では、充電器ごとに設定した表示をスタンバイが保持します。デスクの充電器では時計とカレンダーのウィジェット、ベッドルームの充電器では時計またはお気に入りの写真などロケーションごとに使い分けられます。
夜間モード
スタンバイをオンにすると、デフォルトで「夜間モード」もオンになります。有効中は暗がりの場所や日没時に表示が自動的に赤くなり、通常より明るさが抑えられます。

作業に集中したい時、就寝時、部屋を暗くして映画を見るときなどに役立つでしょう。
夜間モードはすべてのスタンバイ機能に適用されます。写真やマップは見えづらくなり、時計で設定したカラーも無効になりますが、表示をカスタマイズする画面では通常の明るさに戻ります。
環境光に反応するので、室内の照明をつけたり明るい場所に移動すれば通常のディスプレイの輝度で表示できます。
夜間モードが必要ない場合は、設定をオフにしてください。
通知をオン/オフする
「通知を表示」はデフォルトでオンになります。有効中は、スタンバイ中にメールやメッセージなどアプリやその他の通知を着信できます。

プレビューを非表示または控えめに表示したいときは、「タップしたときのみプレビューを表示」をオンにします。
アプリのアイコンと送信者などの文字が強調されるほか、メールの場合は件名なしで小さく内容が1文で表示されます。タップをするとプレビューで大きく表示され、もう一度タップするとアプリへアクセス。スタンバイ画面を表示するには、通知を上へスワイプします。
通知を完全にオフにする場合は、「通知を表示」をオフにしてください。
また着信があった場合も、プロフィール写真と名前、そして留守番電話、拒否、応答などのボタンがフルスクリーンで表示されます。
Siriの返事も、アイコンと一緒にフルスクリーンでやり取り可能です。
スタンバイの表示をカスタマイズする
スタンバイには、ウィジェット、写真、時計の3つのカテゴリーがあり、左右スワイプで切り替えられます。各カテゴリーの表示はカスタマイズ可能です。
ウィジェットを追加/削除する
ウィジェットは2つのセクションからなっており、いずれも上下スワイプで表示を切り替えられます。

ウィジェットはお好みで追加することができ、同じ編集画面で削除も可能です。
ウィジェットを追加/削除する

- 必要に応じて画面をタップしてスタンバイを表示する
- 一番左にあるウィジェットを表示する
- 任意のウィジェットを長押しする
- iPhoneをロック解除する
- 画面左上にある「+」をタップ
- 追加するウィジェットを左サイドバーの「提案」やアプリから選択
- ウィジェットに応じてスタイルやカテゴリーなどを選択する
- 「ウィジェットを追加」をタップ
- 「完了」をタップ
ウィジェットを編集しないままでいるとタイムアウトになり、自動的にウィジェットの画面へ戻ります。
ウィジェットのアプリへアクセスするには、ウィジェットをタップ→右上の矢印をタップします。アプリまたはアプリを閉じ、ホーム画面を表示中にスリープする時間がくるとスタンバイに戻ります。

スマートスタックのウィジェットを自動的に切り替えたい場合は、ウィジェットの編集画面右にある「スマートローテーション」をオンにします。常に同じウィジェットを表示したい場合は、オフにしてください。
「スマートローテーション」の下にある「ウィジェットの提案」をオンにすると、ユーザーが最近使用したアプリを基に、システムが適切なウィジェットを提案してくれます。
ウィジェットを削除するには、削除するウィジェットを長押し→iPhoneをロック解除→ウィジェットの左上にある「ー」をタップ→「削除」→「完了」をタップします。
写真をカスタマイズする
写真には、「おすすめ」「自然」「都市」「ピープル」「ペット」などのカテゴリーがあります。タップをするたびに表示中のカテゴリー内で写真が切り替わり、わずかにズームインながら表示されます。
編集画面ではやや小さくなりますが、写真を常時表示できます。
写真ギャラリーへのアルバムの追加、写真の表示/非表示、時刻の配置変更も可能です。
アルバムを追加する

- 必要に応じて画面をタップしてスタンバイを表示する
- 左から2番目にある写真を表示する
- 既存のいずれかの写真を長押しする
- iPhoneをロック解除する
- 画面左上にある「+」をタップ
- 「マイアルバム」→追加するアルバムをタップ
- 「完了」をタップ
アルバムは写真カテゴリーの下に追加されます。サムネイルの下にアルバムのタイトルと、写真ごとに撮影した場所が表示されます。
アルバムを削除するには、削除するアルバムを長押しする→iPhoneをロック解除する→アルバムの左上にある「ー」をタップ→「完了」をタップします。
写真を表示/非表示にする
写真はデフォルトですべて表示されていますが、非表示にすることもできます。

- 非表示にする写真を長押しする
- iPhoneをロック解除する
- 写真左上にある目のアイコンをタップ
- 「完了」をタップ
非表示にすると目のアイコンに斜め線が入り、写真が薄暗くなります。
写真ギャラリーでは非表示になり、スワイプしても表示されません。
目のアイコンをもう一度タップすれば、写真が表示されます。
時刻の配置を変更する
写真に表示される時刻の位置を変更します。


iPhoneのポートを右に横向けて置くと右上に、左に横向けて置くと時刻が左上に配置されます。
時刻で被写体が見づらい、逆に時計が見づらくなってしまうなど、iPhoneの左右の向きを変えることで調整可能です。
時計をカスタマイズする
時計には「アナログ」(日付/曜日付き)、「デジタル」(日付/曜日/気温付き)、「世界」「太陽」「フローティング」の5種類があります。

- 必要に応じて画面をタップしてスタンバイを表示する
- 左から3番目にある時計を表示する
- 上下にスワイプしてお好みのスタイルを表示する
編集画面ではスリープしないので、時刻は小さめになりますが常に表示できます。
時計によってカラーをカスタマイズしたり、世界時計では都市の追加や削除ができます。
カラーをカスタマイズする
アナログ、デジタル、太陽、フローティングでは、カラーを変更できます。

- カラーを変更する時計を長押しする
- iPhoneをロック解除する
- 時計の右下にある
をタップ
- カラーを選択
- 「X」をタップ
- 「完了」をタップ
時計によって変更できる部分や利用できるカラーが異なります。

- 「アナログ」…秒針と曜日
- 「デジタル」…時刻と曜日
- 「太陽」…時刻と背景
- 「フローティング」…時刻
カラーをデフォルトに戻すには、一番左のカラーをタップしてください。
世界時計の都市をカスタマイズする
世界時計で表示されているカラーボタンをタップすると、それぞれの都市と時刻をチェックできます。都市はiPhoneの時計アプリで設定した都市が表示され、ここから追加や削除ができます。

- iPhoneを縦向きにしてホーム画面を開く
- 「時計」をタップ
- 「世界時計」をタップ
- 「+」をタップ
- 追加したい都市を検索し候補から都市をタップ、またはリストから都市をタップ
スタンバイの時計カテゴリーで世界時計を表示すると、設定した都市が表示されます。
都市を削除するには、「世界時計」のリストから削除する都市を左へスワイプ(または「編集」→「ー」をタップ)→「削除」をタップします。
スタンバイを終了する
スタンバイを終了するときは、iPhoneをMagSafe充電器または充電ケーブルから外します。
充電を続ける場合、MagSafe充電器ではスタンドを水平にしたり、iPhoneを縦向きにします。充電ケーブルを使っている場合は、iPhoneをデスクに置けばOKです。
まとめ
iPhoneのスタンバイは誰にでも手軽に使える新機能として、日常生活のさまざまなシーンで役立つでしょう。カスタマイズをしながら、ステキなスタンバイ表示を設定してください。
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