
M2 Ultraを搭載するMac StudioとMac Proは、Macのトップマシンです。同じチップを搭載しているので、2つのマシン選びは他に異なるスペックを検討する必要があります。
性能以外にどのような違いがあるか、どちらのデバイスが自分に合っているか、拡張スロット、ポート、付属品、価格でチェックしましょう。
拡張スロットの有無
Mac Pro | Mac Studio |
---|---|
7基のPCIe拡張スロット(1つのx4 gen 3スロット、6つのgen 4スロット(4つのx8、2つのx16) | ー |
M2 Ultraを搭載したMac Proでは、GPU、Afterburner、メモリなど、これまで可能だったいくつかの拡張機能を1つのチップで担っています。
7基を完備したPCIe拡張スロットではgen 3より倍速のgen 4スロットを構え、ストレージカードでは26Gb/sの帯域幅でスピードを強化。
チップから独立しているストレージはAppleシリコンのMac Proでも引き続き拡張可能。Apple公式オンラインストアでは2TB、4TB、8TBのSSDアップグレードキットを利用でき、価格はそれぞれ140,000円、224,000円、392,000円です。
M2 Ultraで選択できるストレージは1TB、2TB、4TB、8TBの4種類で、内部拡張できないMac Studioは基本的にいずれかのストレージをそのまま使うことになります。
ポートのタイプと数量
ポート | Mac Pro | Mac Studio |
---|---|---|
USB-A | 3つ | 2つ |
Thunderbolt 4 | 8つ(背面6つ、上部または前面2つ) | 6つ(背面4つ、前面2つ) |
HDMI | 2つ | 1つ |
10GB Ethernet | 2つ | 1つ |
SATA(シリアルATA) | 1つ | ー |
SDXCカードスロット | ー | 1つ |
拡張を専門とするMac Proでは、すべてのポートにおいてMac Studioを上回っています。多くのポートが必要なときでも、すぐにドックやアダプタに頼らずに直接ケーブルを差し込める利便性はMac Proならではです。
外部ディスプレイの接続では、いずれのデバイスもThunderbolt 4とHDMIポートで最大8台の外部ディスプレイを接続。48Gb/sの帯域幅を持つ高速なHDMI2.1では、最大8K(60Hz)または4K(240Hz)にも対応します。
内部ハードドライブを接続できるSATAポートは、最大6Gb/sで高速なデータ転送をするSATAIIIを採用。容量の大きいデータを保存することでSSDへの負担を軽減でき、Mac Proのパフォーマンスを向上させます。公式オンラインストアでは、Promise Pegasus J2i 8TB ハードドライブモジュールを利用できます。
USB-Aは最大5Gb/sで、USB 2.0の10倍速でデータ転送が可能です。
アクセサリ・ケーブルの付属
Mac Pro | Mac Studio |
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・Touch ID搭載Magic Keyboard-テンキー(ブラック) ・マウス(ブラック) ・USB-C-Lightningケーブル | ー |
Mac ProにはTouch ID付きのテンキーMagic Keyboardとマウス、充電用のUSB-C-Lightningケーブルが付属されています。追加料金(6,000円)でトラックパッドに変更でき、いずれもカラーはブラックです。
単品で購入すると、同じブラックのMagic Keyboardは25,800円、ホワイトでは23,800円。マウスのブラックは13,800円、ホワイトでは10,800円です。いずれのカラーもシルバーとのバイカラーで、ブラックは高めに設定されています。
初めてデスクトップのMacを購入するときや新しくそろえたいときに、デバイスと一緒に入手できるメリットがあります。
キーボードとマウスは、Mac Pro本体価格の約2.2%〜3.8%を占めています。
ベース・フルスペック価格
Mac Pro | Mac Studio |
---|---|
・ベース…1,048,800円(タワー)、1,098,800円(ラック) ・フルスペック…1,720,800円(タワー)、1,770,800円(ラック) | ・ベース…598,800円 ・フルスペック…1,270,800円 |
同じチップを使用していますが、Mac ProはMac Studioと同じ構成で少なくとも45万円高い価格です。
差額は主に拡張スロットやポートの数によるもので、Mac Proの拡張性を駆使することによりそれなりの価値が得られるかはユーザー次第です。
Mac Proのベース価格(タワー)に対しMac Studioのフルスペックでは22.2万円高く、最上構成の性能ではMac Proを上回る場合もあります。
まとめ
Mac ProとMac Studioは同じM2 Ultraを搭載していますが、とりわけ拡張性に大きな違いがあります。性能または拡張のどちらを重視するかによって、理想的なデバイスを選べるでしょう。価格も照らし合わせながらベストなマシンで作業をしてください。
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