
Macのメモに保存した内容をさらしたくないときは、パスワードでロックしましょう。デバイスのログインパスワードやお好みのパスワードで、すぐにロックできます。
この記事では「iCloud」と「このMac内」のアカウントで作成したメモをロックする、パスワードの設定、変更、リセット、解除法をまとめてご紹介します。
目次
メモをロックする
メモをロックしてパスワードを設定します。クリック後に内容を非表示にする方法もまとめました。
メモをパスワードでロックする

- メモを起動する
- サイドバーから「iCloud」または「このMac内」を選ぶ
- ツールバー内の新規作成アイコンをクリック
- メモを作成する
- ツールバー→ロックアイコンをクリック、またはメニューバー→「ファイル」→「メモをロック」をクリック
- 「メモをロック」をクリック
- (ログインパスワードの場合)「ログインパスワードを使用」→使用中のMacのログインパスワードを入力→「OK」をクリック
- (カスタムパスワードの場合)「パスワードを作成」→任意のパスワードを入力→「確認」でもう一度パスワードを入力→パスワードのヒントを入力→「パスワードを設定」→「OK」をクリック
「iCloud」は同じApple IDでiCloudにサインインし、iCloud→メモをオンにしているデバイス間で同期されるアカウントです。メモのパスワードは、iCloudキーチェーン(「システム設定」→「Apple ID」→「iCloud」→「パスワードとキーチェーン」)で同期できます。
「このMac内」ではメモを作成したMac内のみで有効で、「iCloud」と同じ条件のデバイスでもメモやパスワードは同期されません。アカウントを有効にするには、メモの設定画面→「”このMac内”アカウントを有効にする」にチェックを入れるとサイドバーに表示されます。
初めてメモをロックする場合、ログインパスワードまたはカスタムパスワードの選択を求められます。それぞれ選んだパスワード方法に従って、ステップを続行してください。
設定後は、必要に応じてログインパスワードの場合Macのログインパスワードを入力→「OK」、カスタムパスワードでは作成したパスワードを入力→「OK」でロックできます。設定変更後やメモの再起動時などで一連の操作が途切れない限り、パスワードの入力は問われません。
MacBookやMチップのデスクトップデバイス(Touch ID搭載Magic Keyboard要)では、Touch ID認証でもロックや解除が可能です。メモの設定→「Touch IDを使用」をオンにしてください。
この時点でロックされたメモは、クリックをすると内容が表示されます。
ログインパスワードについて
「ログインパスワードを使用」では使用中のMacでログインするときのパスワードで設定され、macOS VenturaにアップデートしたMacで利用可能です。
iOS 16やiPadOS 16にアップデートしたiPhoneやiPadでは、ログインパスワードでロックされたMacのメモをパスコード、カスタムパスワード、Touch ID、Face IDなどの認証で表示できるようになります。
カスタムパスワードについて
「カスタムパスワードを使用」では任意のパスワードを作成でき、同じApple IDでiCloudにサインインしているデバイス間で同期されます。アカウント間で同じパスワードを使ってもOKです。
パスワードのヒントは、パスワードを2回入力して認証されなかったときに、パスワードの欄の下に表示されます。パスワードはメモのロックや解除、パスワードの変更、リセットなどに必要なので、アカウントやログイン/カスタムパスワードの入力方法と一緒に書き留めておくことをおすすめします。
ロックしたメモの内容を非表示にする
ロックしたメモの内容をクリックで表示しないようにするには、以下の方法で行います。

- メモを起動する
- 任意のメモをクリック
- ツールバー→ロックアイコンをクリック
- 「ロックされたメモをすべて閉じる」をクリック
ロックアイコンがロックされ、他のアカウントでロックされているメモもすべて非表示になります。
パスワードを入力する方法を変更する
メモをロックしたときに作成したログインパスワードやカスタムパスワードの設定を、アカウントごとに変更します。


- メモを起動する
- メニューバー「メモ」→「設定」をクリック、またはコマンドキー+「,」を押す
- 「ロックされたメモ」→ロックするメモのアカウントを「iCloud」または「このMac内」から選択
- 「ログインパスワードを使用」または「カスタムパスワードを使用」のいずれかを選択
- (「ログインパスワードを使用」の場合)→アカウントのカスタムパスワードを入力→「OK」→使用中のMacのログインパスワードを入力→「OK」→「OK」をクリック
- (「カスタムパスワードを使用」の場合)→使用中のMacのログインパスワードを入力する→「OK」→任意のパスワードを入力→「確認」で同じパスワードを入力→「パスワードのヒント」を入力→「パスワードを設定」→「OK」をクリック
アカウント内でロックされたメモがすべて解除されます。
ログインパスワードへ変更するとき、同じApple IDでiCloudにサインインしているデバイスが非対応のOSである場合、該当デバイスが記載されたウインドウが表示されます。続行する場合は「続ける」→ステップ5を続行してください。
カスタムパスワードを思い出せない場合は、「パスワードをお忘れですか?」→「このまま切り替える」→Macのログインパスワードを入力→「OK」→「OK」をクリックでログインパスワードへ変更できます。

再びカスタムパスワードに変更するとき、作成画面で新しいパスワードやヒントを設定した場合、以前作成したカスタムパスワードでロック解除を試みると、アカウント内のすべてのメモを最新のパスワードでアップデートをするか問われます。

「パスワードをアップデート」をクリックするとパスワードが更新され、アカウント内で非表示になっていたすべてのメモを解除できます。
パスワードを変更する
ログインやカスタムで設定したパスワードを変更します。変更後は非表示になっているアカウント内のメモの閲覧が可能になり、新しいパスワードで以前のパスワードでロックしたメモの表示が可能です。


ログインパスワードを変更する
- メモを起動する
- メニューバー「メモ」→「設定」をクリック、またはコマンドキー+「,」を押す
- 「ロックされたメモ」→ログインパスワードを変更するアカウントを選択
- 「パスワードを変更」をクリック
- 「このユーザのログインパスワードが設定されています。」→「変更」をクリック
- 「古いパスワード」と「新しいパスワード」にそれぞれパスワードを入力
- 新しいパスワードを「確認」に入力
- 新しいパスワードのヒントを「パスワードのヒント」に入力
- 「パスワードを変更」をクリック
パスワードを変更をクリックすると、「ログインパスワード」の設定画面が表示されます。
メモだけでなく、デバイスのログインやOSのアップデートなどMacのシステム全体に適用されます。
変更後の新しいパスワードは書き留めておきましょう。
カスタムパスワードを変更する


- メモを起動する
- メニューバー「メモ」→「設定」をクリック、またはコマンドキー+「,」を押す
- 「ロックされたメモ」→カスタムパスワードを変更するアカウントを選択
- 「パスワードを変更」をクリック
- 「古いパスワード」と「新しいパスワード」にそれぞれパスワードを入力
- 新しいパスワードを「確認」に入力
- 新しいパスワードのヒントを「パスワードのヒント」に入力
- 「パスワードを変更」をクリック
メモの設定画面内で完了できます。
カスタムパスワードをリセットする
カスタムパスワードはリセットすることができます。リセットしたパスワードで、以前のカスタムパスワードをアップデートできます。

- メモを起動
- メニューバー「メモ」→「設定」をクリック、またはコマンドキー+「,」を押す
- 「ロックされたメモ」→カスタムパスワードを設定したアカウントを選択
- 「パスワードをリセット」をクリック
- 「OK」をクリック
- 使用中のMacのログインパスワードを入力
- 「OK」をクリック
- 「パスワードをリセット」をクリック
- ポップアップウインドウが表示→ログインパスワードに変更したい場合は「ログインパスワードを使用」をクリック、カスタムパスワードを続行するときは「今はしない」をクリック
- 新しいパスワードを入力
- 「確認」でもう一度新しいパスワードを入力
- パスワードのヒントを入力
- 「パスワードを設定」をクリック
リセットしたパスワードでロックしたメモを解除するとき、以前のパスワードを入力するとアップデートをするか問われます。
「パスワードをアップデート」をクリックで、新しいパスワードをアカウント内で有効にでき、非表示にロックされたすべてのメモが自動的に表示されます。
ロックしたメモを解除する
ロックしたメモを解除します。内容を非表示にしたメモにも有効です。


- メモを起動
- メニューバー「メモ」→「設定」をクリック、またはコマンドキー+「,」を押す
- 「ロックされたメモ」→ロック解除をするメモがあるアカウントを選択
- 解除するロックしたメモを選択、または右クリック
- (「解除するロックしたメモを選択の場合」)ツールバー→ロックアイコンをクリック
- 「ロックを取り除く」をクリック
- アカウントのログインパスワードまたはカスタムパスワードを入力
- 「OK」をクリック
以下の方法でも解除できます。
- ロックしたメモを選択→メニューバー→「ファイル」→「ロックを取り除く」→パスワードを入力→「OK」をクリック
- 任意のロックされたメモをクリックして表示→パスワードを入力、またはメニューバー→「ファイル」→「ロックを取り除く」→パスワードを入力→「OK」をクリック
- 任意のロックされたメモをクリックして表示→ツールバーのロックアイコン→「ロックを取り除く」→パスワードを入力→「OK」をクリック
- ステップ1〜6→キーボードのTouch IDで認証する
メモの内容が表示されます。
まとめ
Macでメモをパスワードでロックすれば、内容をしっかり保護できます。とりわけカスタムパスワードは用紙に書き留めておくと安心です。アカウントやパスワードの入力方法を使い分けながら、大切なメモをロックしてください。
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