
MacのSafariでは、Webページなど開いているコンテンツを翻訳することができます。対応している言語ならその場で外国語や日本語を翻訳できるのがメリット。
設定方法や使い方は簡単なので、Macユーザーの方はSafariの翻訳機能をぜひマスターしましょう。
Safariで翻訳する言語を設定する
MacのSafariでWebページなどを翻訳するには、以下の設定をします。
翻訳する言語を追加する


- 「システム環境設定」→「言語と地域」→「一般」をクリック、 (macOS Venturaの場合)「システム設定」→「一般」→「言語と地域」をクリック
- 「優先する言語」内の「+」をクリック
- 翻訳に使う言語を選択
- 「追加」をクリック
- 「最優先の言語を〇〇語に変更しますか?」と聞かれるので、変更なしの場合「日本語を使用」をクリック
- キーボードを選択する「追加する入力ソースを選択」が表示された場合は必要に応じて選ぶ→「入力ソースを追加」、選択しない場合は「今はしない」をクリック
言語を順序通りに複数選択するときは、最初の言語を選択後シフトキーを押さえながら最後の言語をクリックします。シフトキーを先に押してから言語を1つ選択すると、それ以上の言語がすべて選択されます。
個別に複数選択したいときは、コマンドキーを押しながら追加したい言語をクリックしましょう(言語をクリックしてからコマンドキーを押しても可)。
言語は設定後も翻訳ボタンから上記と同じ方法で追加できますが、いずれの場合もMac間で同期されません。
最優先の言語に変更する
最優先の言語はMacのシステム上の言語で、メニューバーやDock、アプリの項目など設定した言語で表示されます。変更する場合は、Macの再起動が必要です。
言語の順番を変える
言語の順番を変えたいときは、言語を選択し上下にドラッグして移動します。
翻訳できる言語とできない言語

選択できる言語はたくさんあり、主に利用できる言語はフランス語やイタリア語などヨーロッパ主要国の言語、英語、中国語、韓国語などです。
英語やフランス語など国ごとで異なる言語、アラビア語、東南アジア諸国、一部の地域で話される言語などは、アプリやWebページなどによって翻訳の制限がある場合があります。
macOS Venturaでは、新しく6言語が追加されました。可能な場合によりますが、東南アジアではインドネシア語、タイ語、ベトナム語が追加され、ヨーロッパではオランダ語、ポーランド語、トルコ語で翻訳できます。
制限される言語は「言語と地域」内で追加ができますが、アドレスバー内の翻訳リスト内には表示されません。
SafariでWebページなどを翻訳する

設定の準備ができたらMacのSafariを起動して、Webページやそのほかのコンテンツを先ほど追加した言語で翻訳しましょう。
翻訳が可能なWebページではアドレスバー右側に翻訳ボタンが表示され、ポインターを置くと「翻訳を利用できます」というテキストが確認できます。メニューバー内「表示」→「翻訳」からも同じ言語と機能が使えますが、翻訳ボタンの方が手早くできます。
以下、Webページをはじめとする4つのパターンで翻訳を試してみました。基本的なやり方はすべて同じです。
Webページ
- Safariで任意のWebページを開く
- アドレスバー内の翻訳ボタンをクリック
- 翻訳先の言語をクリック
翻訳先の言語はタブ内のタイトルにも反映し、ほぼ全体が翻訳されます。同じサイト内で同じ言語で翻訳する限り、ページの移動やツールバーの矢印で画面を前後しても再設定の必要はありません。
スプレッドシート / ドキュメント
- Googleアプリ(ホームページ右上)からスプレッドシート、またはドキュメントを開く
- 翻訳ボタンをクリック
- 翻訳先の言語をクリック
Googleスプレッドシートやドキュメントはタイトル名やメニューバー、ツールバーなどが翻訳されます。内容は、ほぼ原文を維持します。
YouTube
- You TubeをSafariで開く
- 翻訳ボタンをクリック
- 翻訳先の言語をクリック
タイトルやコメントが翻訳され、ツールバーの矢印で画面を前後しても選んだ言語が維持されます。
視聴回数やアップロードした時期、返信、検索などはYouTube内画面右上にあるGoogleアカウントで設定した言語(プロフィール写真→言語→選んだ言語)で表示。
YouTubeでの言語変更は、逆にタイトルやコメントが翻訳されないのがSafariの翻訳と異なるポイントです。
- SafariでTwitterを開く
- 翻訳ボタンをクリック
- 翻訳先の言語をクリック
コメントやアイコン名、外国語名の名前、設定などが翻訳されます。
英語以外の外国語は、日本語および外国語から外国語へ完全に翻訳ができないことがあります。
- SafariでInstagramを開く
- 翻訳ボタンをクリック
- 翻訳先の言語をクリック
投稿者名やカテゴリーは翻訳が不十分ですが、コメントは翻訳されます。
プレビューごとに閲覧すると最初に設定した言語が維持されますが、プレビュー内の矢印を前後をすると原文に戻ります。しかし翻訳アイコンをクリックすると翻訳状態になったままなので、「原文を表示」をクリック→再び翻訳の言語を選びます。以降はツールバーから画面を前後しても同じ言語が維持されます。
途中で他の言語に切り替えると、これまでに閲覧したコメントがすべて変更した言語で翻訳されます。
元の言語に戻す
翻訳した内容を元の言語に戻すときは以下の方法で行います。

- 翻訳ボタンをクリック
- 「原文を表示」をクリック
続けて他の言語で翻訳をするときも、一度原文にリセットしてから行いましょう。
翻訳ボタンから言語を追加する
アドレスバーにある翻訳ボタンからも言語を追加できます。

- 翻訳ボタンをクリック
- 「優先する言語」をクリック
- 「優先する言語」内の「+」をクリック
- 翻訳に使う言語を選択
- 「追加」をクリック
- 「最優先の言語を〇〇語に変更しますか?」と聞かれるので、変更なしの場合「日本語を使用」をクリック
- キーボードを選択する「追加する入力ソースを選択」が表示された場合は必要に応じて選ぶ→「入力ソースを追加」、選択しない場合は「今はしない」をクリック
システム環境設定がすでに起動していて画面上に表示されないときは、Appスイッチャーやアプリケーションウインドウなどで探しましょう。
- Appスイッチャー…コマンドキーを押しながらタブキーでアプリを前進、コマンドキー+シフトキーを押しながらタブキーで後退
- アプリケーションウインドウ…「システム環境設定」→「デスクトップとスクリーンセーバ」または「Mission Control」、(macOS Venturaでは「システム設定」→「デスクトップとDock」)→「ホットコーナー」→4つの隅ごとの選択リストから「アプリケーションウインドウ」を設定(複数の隅内設定も可)
アプリケーションウインドウは、設定した隅にポインターを置き、左右にマウス(2本指)などでスワイプしながらアプリを表示することができます。
言語を削除する
追加した言語を削除するときは、以下の方法で行います。

- 「システム環境設定」→「言語と地域」→「一般」をクリック、(macOS Ventruraの場合)「システム設定」→「一般」→「言語と地域」をクリック
- 「優先する言語」内で削除したい言語をクリック
- 「ー」をクリック
追加したときのように、複数同時に選択できます。
「翻訳の問題を報告」について
アドレスバーの翻訳ボタンのリスト内一番下にある「翻訳の問題を報告」は、コンテンツの内容に合わせて言葉が適切に翻訳されていない場合など、今後の改善リクエストをAppleに送信できます。

- SafariでWebページなどを開く
- 翻訳ボタンをクリック
- 「翻訳問題を報告」をクリック
- 表示されたウインドウ内の「報告」をクリック
問題箇所を入力する必要はなく、報告ボタンを押すだけでOKです。
まとめ
MacのSafariの翻訳機能はシンプルで使いやすく、翻訳もクオリティが高いと言えます。ニュアンスがうまく捉えられないときは、自主的に調整することも大切。外国語の勉強にもなるSafariの翻訳機能を、仕事やプライベートで役立ててください。
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