
macOS Monterey以降のメモアプリでは、タグをつけて閲覧したいメモを素早く表示できるようになりました。iPhoneやiPadとタグが同期でき、使っているデバイスで引き続き作業が可能です。
Macのメモアプリでタグをつける方法、名前変更、スマートフォルダの作成、削除、できないときの対処法をまとめてお伝えします。
新規メモにタグをつける
メモにタグをつけてみます。

- メモを起動する
- 新規メモアイコンをクリック
- 任意のタイトルや文章を入力
- 任意のタグを挿入
作成したタグは「フォルダ」リスト内の「タグ」に表示され、タグをクリックすれば関連するメモがすべてリストやギャラリーで表示されます。
1つのタグでメモがたくさん表示される場合は、さらに共通するタグを選択して絞り込んでください。有効中のタグを2回クリックすると選択が解除されます。
新規メモに既存のタグを追加する
新規メモにタググループ内にあるタグを追加できます。同じタグを使いたいときにおすすめです。
- 新規メモ作成アイコンをクリック
- タググループから追加するタグを選択
タグが自動的にメモ内に追加されます。
メモに他のタグを追加する
メモに他のタグも関連させたいときは、メモをドラッグ&ドロップをすることでタグを追加できます。個別と複数のメモにタグを追加する方法を説明します。
個別でメモにタグを追加する

- メモを追加したいタグへドラッグ
- タグが選択されたらドロップ
表示されているメモから新規メモを作ると、同じタグが自動的に付加されます、関連する内容のメモを作りたいときはこちらがおすすめです。
複数のメモにタグを追加する

- シフトキーを押さえて一番上のメモをクリック→シフトキーを押さえたまま範囲の最後のメモをクリック、またはコマンドキー+Aで全選択
- 選択したメモを追加したいタグへドラッグ&ドロップ
複数のメモを個別に選択をするときは、コマンドキーを押さえながらメモを個別にクリックします。その後いずれかのメモをドラッグして、追加したいタグへドロップしましょう。
タグはメモに直接挿入できますが、追加するタグが多かったり複数のメモに同じタグを一度に追加したいときはドラッグ&ドロップの方が効率が良いです。
タグの名前を変更する

- タググループ内で名前を変更したいタグを右クリック
- 「タグの名前を変更」をクリック
- 名前を変更する
- 「名称変更」をクリック
タグの名前は各メモ内から変更できますが、複数のメモ内に同じタグがある場合はタググループのタグから行った方が手早くできます。
タグをスマートフォルダでまとめる
同じタグを使ったメモがたくさんあるときは、スマートフォルダを作ってタグを整理しましょう。編集や削除の方法もまとめました。


- 任意のタグをクリック→メニューバー内の「ファイル」→「新規スマートフォルダ」をクリック→名前の変更やタグの条件を選択→空欄をクリックして少なくとも1つのタグを選択→「OK」をクリック
- タグを右クリック→「スマートフォルダを作成」→必要に応じて名前を変更する
- フォルダリスト内一番下にある「新規フォルダ」→名前を変更する→「スマートフォルダに変換」にチェックを入れる→名前を変更→タグの条件を選択→空欄をクリックし少なくとも1つ以上のタグを選択→「OK」をクリック
- タグをクリック→メニューバー内の「ファイル」→「選択したタグから新規スマートフォルダ」をクリック→必要に応じて名前を変更する
「すべてのタグ」以外のタグからスマートフォルダを作る場合は、編集画面内の空欄に少なくとも1つのタグを選択する必要があります。複数のタグを選択した場合、すべてのタグが合致しているメモがフォルダの中に追加されます。
スマートフォルダは「フォルダ」リスト内にあるそれぞれのアカウント内に、歯車のアイコンで表示されます。作業がしやすいように、上下ドラッグをして順番の並び替えが可能です。
新規メモが追加先のスマートフォルダ内にあるタグをすべて含んでいる場合、自動的に挿入されるのも便利なポイントです。
スマートフォルダを編集する
作成後のスマートフォルダは、名前やタグの条件などの変更が可能です。


- 「フォルダ」リストから編集したいスマートフォルダを右クリック(右側にある「…」は左右クリックOK)
- 「スマートフォルダを編集」をクリック
- 名前を変更したり、タグの条件を変更する
- 「OK」をクリック
画像では隠れていますが、「観光都市」のスマートフォルダの右側に「…」があります。ここからも編集が可能です。
スマートフォルダを削除する
必要がなくなったスマートフォルダは、以下3つの方法のいずれかで削除しましょう。
- スマートフォルダを右クリック→「フォルダを削除」をクリック
- スマートフォルダ内にある白丸の「…」をクリック→「フォルダを削除」をクリック
- メニューバー内の「編集」→「削除」をクリック
スマートフォルダを削除しても、メモやタグは維持されます。
メモにつけたタグを削除する
メモにつけたタグを削除する方法は3つあります。
タグから直接削除する

- タグを右クリック
- 「タグを削除」をクリック
「削除」または「タグとフォルダを削除」をクリックすると、タグを含む全てのメモとスマートフォルダが削除されます。
複数のメモにタグがある場合は、数が表示されます。
1つのメモからタグを削除する

- 削除したいタグをクリック
- 表示されたメモをクリック
- メモ内にあるタグを削除
同じメモ内で、2つ以上のタグを削除する時も同じ方法で行います。
複数のメモからタグを削除する

- 削除したいタグをクリック
- リストまたはギャラリー内にある削除したいメモを「コマンドキー」+クリックで選択(すべて選択する場合は「シフトキー」+一番上のメモをクリック→シフトキーを押さえたまま一番下のメモをクリック、またはメモをクリック→「コマンドキー+A)
- 選択したメモを右クリック→タグ→削除したいチェックされているタグを選択
Macで2つ以上のタグを複数のメモから削除したいときは、タグリスト内でチェックされているタグをControlキーを押しながらクリックします。メモリストが選択されたまま維持されるので、引き続きステップ3を繰り返しましょう。
ダッシュマークのあるタグは、選択したメモ内のいずれかに含まれていることを意味します。このタグをクリックすると、選択したすべてのメモ内に追加されます。共通のタグを後から複数のメモに追加したいときに便利です。
*macOS Monterey 12.0の場合:タグが削除できないときの対処法
タグを削除したはずなのに、空タグが残っていることがあります。これは、そのメモ内のタグが削除されていても、他のメモ内に残っているため消去できない状況です。
この場合は、「フォルダ」リスト内にある「最近削除した項目」をそれぞれのアカウントからクリック、または検索窓(虫眼鏡脇にある「↓」をクリック→「すべてのアカウントを選択」)からタグ名を検索し、該当するメモ内のタグを削除します。
削除されたメモ内のタグを削除しようとすると、ポップウインドウが表示されます。この場合はポップウインドウ内にある「復元」をクリックすればタグを削除できます。
削除したいタグで作ったスマートフォルダがある場合は、こちらも削除します。スマートフォルダの名前を変更した場合は、あらかじめメモしておくと後でわかりやすいです。
メモにタグが付かない原因と対策法

タグをつけても機能しなかったり、タグ自体が付かないことがあります。ここに原因と対策法をまとめました。
ハッシュタグと文字の間にスペースがある
ハッシュタグをつけるとき、タグと文字の間にスペースがあるとタグとして認識されません。表示されないメモ内にあるタグの挿入状態をチェックして、隙間がないように詰めて入力しましょう。
カンマ・句読点を挿入している
タグは数字も可能ですが、1,000円などカンマは入れずに1000円と入力します。
テキスト内の句読点も無効です。
タグを挿入後リターンキーを押していない
タグを作ったらリターンキーを押して有効にする必要があります。
グレーのままになっていないかチェックしてみてください。
メモがロックされている
ロックされたメモにはタグの追加ができません。
ツールバー→ロックアイコン→「ロックを取り除く」をクリックして、ロックされたメモを解除してからタグを挿入します。
タグが同期しない
複数のAppleデバイス間でメモのタグが同期しない場合は、同じApple IDでiCloudにサインインし、メモが同期されているかチェックしましょう。
- Mac…「システム設定」→アカウント(Apple ID)→「iCloud」→「メモ」をオン
- iPad…「設定」→アカウント(Apple ID)→「iCloud」→「iCloudを使用しているAPP」→「すべてを表示」→「メモ」→「このiPadを同期」をオン
- iPhone…「設定」→アカウント(Apple ID)→「iCloud」→「iCloudを使用しているAPP」→「すべてを表示」→「メモ」→「このiPhoneを同期」をオン
フォルダリスト内のクイックメモや「iCloud」内のメモで作成したタグが同期されます。
まとめ
Macでメモにタグを追加すれば検索の必要がなくなり、大幅に作業のペースが速くなります。iCloudのアカウントなら、iPhoneやiPadからのアクセスも可能。スマートフォルダも利用しながら、タグを使いこなしてください。
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