【Mac テキスト認識表示】写真やプレビューから情報収集する7つの方法

Macの写真やプレビューでテキスト認識表示機能を使ってみましょう。マップを表示したり、リンク検索、iPhoneから電話をかけるなど、さまざまな方法で情報収集ができます。

さらにテキストのコピーや翻訳も利用でき、情報をまとめたり外国語もチェックできるのも特徴。ここにご紹介する7つの方法で、テキスト認識表示機能を試してみましょう。

Macのテキスト認識表示に対応している言語

テキスト認識表示に対応している言語は、現時点11つです。

  • 英語
  • フランス語
  • イタリア語
  • ドイツ語
  • スペイン語
  • ポルトガル語
  • ウクライナ語
  • 広東語
  • 中国語
  • 韓国語
  • 日本語

macOS Venturaでは、日本語、韓国語、ウクライナ語が利用可能になりました。

Macのテキスト認識表示の設定

テキスト認識表示の設定を、OS別に説明します。

macOS Ventura以降の場合

  1. 「システム設定」→「一般」をクリック
  2. 「言語と地域」をクリック
  3. 「テキスト認識表示」をオンにする

macOS Venturaでは「一般」から「言語と地域」にアクセスできます。

macOS Montereyの場合

  1. 「システム環境設定」→「言語と地域」をクリック
  2. 「テキスト認識表示」→「画像内のテキストを選択」にチェックを入れる

続いてテキスト認識表示で可能な7つの使い方のほか、macOS Venturaで利用できる新機能も試してみましょう。

テキストは手書きでもOKです。

1. 住所をマップで確認する

写真やプレビュー内の住所がどこにあるか、マップで位置を確認することができます。

住所にカーソルをあてる画像
マップを表示するステップ
マップが表示された画像
  1. 住所を含む画像を開く
  2. (写真の場合)住所をドラッグで範囲指定する→「住所を表示」をクリック、(プレビューの場合)住所にカーソルをあてる点枠内の矢印をクリック「住所を表示」をクリック

*画像はプレビューの場合です。

マップ上でクリックすると手のアイコンが表示され、そのままマップを動かすと周辺をチェックできます。

2. 電話やメッセージを送信する

テキスト認識表示では数字をすばやく認識します。iPhoneで画像内の電話番号にアクセスしたり、FaceTimeやメッセージを送信できます。

カーソルをあて点枠が表示された画面
連絡手段を選ぶ画面

*画像はプレビューの場合です。

  1. 電話番号を含む画像を用意する
  2. (写真の場合)電話番号をドラッグで範囲指定する→連絡方法を選ぶ、(プレビューの場合)電話番号にカーソルをあてる点枠内の矢印をクリック連絡方法を選ぶ

FaceTimeでビデオ通話をしたり、メッセージ送信もできます。

3. 日付や時間をリマインダーやカレンダーに記録

撮影された日程や時間は、リマインダーやカレンダーなどに記録できます。

日時全体を認識した画像
予定を記録する方法を選ぶ画像

*画像はプレビューの場合です。

  1. 曜日や月、時間などが記載された画像を開く
  2. (写真の場合)日時をドラッグで範囲指定する→スケジュールの記録先を選ぶ、(プレビューの場合)→日時にカーソルをあてる点枠内の矢印をクリックスケジュールの記録先を選ぶ

「イベントを作成」ではカレンダーに追加され、タイトルを入力したり目的などを選択したら、「”カレンダー”に追加」をクリックして完了です。「この日付を”カレンダー”で表示」を選択するとカレンダーアプリが起動します。

いずれの場合もAppleデバイス間でも同期されるので、管理しやすいです。

4. メールアドレスからメールを作成する

メールアドレスを連絡先に追加したり、直接メールを作成できます。

写真からメールを作成する画面
  1. メールアドレスを含む画像を開く
  2. (写真の場合)メールアドレスをドラッグで範囲指定する→右クリック→「”連絡先”に追加」または「メールを作成」をクリック、(プレビューの場合)メールアドレスにカーソルをあてる→点枠内の矢印をクリック→「”連絡先”に追加」または「メールを作成」をクリック

連絡先への追加は、メール作成画面内の「宛先」をクリック→「 “連絡先”に追加」をクリックでも可能です。

5. 検索やURLから詳しい情報を得る

画像のみでは情報が物足りないときは、Webサイトでの検索やURLをクリックして詳しい情報をキャッチしましょう。

Webサイトで検索する場合

  1. テキストが写っている画像を開く
  2. テキストをドラッグで範囲指定する
  3. テキストを右クリック
  4. 「”〇〇”を調べる」または「Googleで検索」をクリック

「”〇〇”を調べる」ではポップアップウインドウでテキストの概要が表示されます。Webサイト全体をチェックするときは、「〇〇で詳しい情報を確認」をクリックしてください。

「Googleで検索」では多彩なサイトから情報を得ることができます。

URLで検索する場合

画像内にあるURLから、Webサイトへ直接アクセスできます。

iPadで手書きをしたURLのスクショにカーソルをあて右クリックした画面
  1. URLが表示された画像を開く
  2. (写真の場合)URLをドラッグで範囲指定する→右クリック→「クイックルックリンク」または「リンクを開く」を選択、(プレビューの場合)URLにカーソルをあてる点枠内の矢印をクリック「クイックルックリンク」または「リンクを開く」を選択

写真では「Googleで検索」もでき、さまざまなサイトで内容をチェックしたいときにおすすめです。

クイックルックリンクではWebサイトのトップページが表示されます。ナビゲーションはできませんが、おおよその雰囲気をキャッチできます。

全体の内容をチェックしたいときは、「リンクを開く」または「クイックルックリンク」のウインドウ内にある「”Safari”で開く」をクリックしてください。

6. テキストをコピー&ペーストする

写真やプレビュー内のテキストを、メモやメールなどにコピペをしてまとめることができます。

  1. テキストが写っている画像を開く
  2. テキストをドラッグで範囲指定する
  3. テキスト上を右クリック
  4. 「コピー」をクリック
  5. メモなどのアプリに右クリック→「ペースト」、またはコマンドキー+「V」を押す

テキストがドラッグできるタイミングは、カーソルが「|」のようになるときで、「+」の場合は切り取りのアクションになります↓

Split Viewなど2画面での作業や、ユニバーサルコントロールを使っているときは、テキストを範囲指定後、ドラッグ&ドロップがおすすめです。

他デバイスへのコピペはHandoffがオンになっているか確かめましょう。

  • Mac…「システム環境設定」→「一般」→「このMacとiCloudデバイス間でのHandoffを許可」にチェックを入れる
  • iPhone / iPad…「設定」→「一般」→「AirPlayとHandoff」→「Handoff」をオンにする

デバイス間でコピペが可能になるユニバーサルクリップボードが有効になります。

7. テキストを翻訳する

Safariで利用できる言語に基づいて、外国語で書かれた内容を翻訳できます。

テキストを翻訳するステップ
外国語が翻訳された画面
  1. 外国語のテキストがある画像を開く
  2. テキストをドラッグで範囲指定をする
  3. テキスト上を右クリック
  4. 「”〇〇”を翻訳」をクリック

翻訳元と翻訳先の言語は変更ができ、再生アイコンをクリックすると原文と翻訳後のテキストを読み上げてくれます。

「翻訳をコピー」をクリックすると、翻訳された言語をメモなどにペーストできます。別にコピーしたテキストと一緒にまとるときにもおすすめです。

言語のダウンロードをすると、オフラインでも利用できるようになります。Safariで翻訳をする言語の設定については【Mac】Safariで翻訳するときの設定と使い方|Webページなどでチェック!をご覧ください。

macOS Venturaではビデオ内のテキストも認識可能

macOS Venturaでは、ビデオ内のテキストも認識できるようになりました。

  1. 写真アプリなどからビデオを再生
  2. 調べたいテキストが表示されたら一時停止をする
  3. テキストをドラッグして範囲指定する
  4. ハイライトにしたテキストを右クリック→「”◯◯”を調べる」「”◯◯”を翻訳」「コピー」などを選択する

テキストを認識するとポインターの矢印がカッコのようになるので、そのままテキスト上をドラッグしてハイライトにしてください。

プレビューのテキストが認識されないケース

プレビューのテキストは、場合によって認識されないことがあります。いくつか原因をまとめました。

画像内の光のバランスが不規則

文字が明るすぎる暗すぎるなど、見えにくいときは認識されにくいです。同じ部分で明暗が異なるときも囲ってくれない可能性があります。

一定した明るさの画像は、文字や数字がくっきり表示されるのでやりやすいです。

色合いが薄い

背景の色とテキストの色が同じようだったり、テキストが強調されていないのも原因の一つです。これは微妙なのでMac次第とも言えるのですが、スムーズに認識されるためにもくっきりとわかる色合いのテキストを選びましょう。

文字や数字がデザイン化している

文字を二重にしたり膨らましたりなどデザイン化されていると、認識してもらえません。文字をイラストにして表現した場合もわかりづらくなるので、通常のフォントのテキストで試してください。

普通の文体で書いてある手書きは認識します。

テキストが小さい・ぼやけている

小さいテキストは、Macでも認識しづらくなります。拡大しないとわからない大きさは苦手なので、パッと見て読める程度のテキストがおすすめです。

何が書いてあるかわかるけれど、ぼやけているテキストも囲んでもらいにくくなります。

カーソルのあたり具合が良くない

最初は反応がなくても、後から認識される場合があります。カーソルのあたり具合にもよるので、時間が少し経ってからもう一度試してみてください。

まとめ

Macのテキスト認識表示機能は、写真やプレビュー、ビデオ内の情報をもっと詳しく知りたいときに役立ちます。さまざまな方法を使い合わせることで、関連内容をしっかり把握できるでしょう。外出先でも活用しながら、隅々まで情報をキャッチしてください。

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