iPadでSplit ViewとSlide Overの設定・操作まとめ|複数のアプリでマルチタスキングをしよう

iPadのマルチタスキングに欠かせないSplit ViewとSlide Over。iPadOS 17では、ステージマネージャと並んで同じ画面で設定が可能になりました。

さまざまなジェスチャーでSplit ViewとSlide Overを操作でき、複数のアプリでシームレスな作業をサポートします。

Split ViewとSlide Overの設定をオンにする

  1. 「設定」をタップ
  2. 「マルチタスクとジェスチャ」をタップ
  3. 「マルチタスク」→「Split ViewとSlide Over」をオンにする

Split ViewとSlide Overが有効になると、アプリの画面上部にSplit ViewやSlide Overなどウインドウ表示を設定する「…」が表示されます。マルチタスキング機能のほかにも、引き続きフルスクリーンやアプリを閉じる機能も利用可能です。

設定をオンにすると、Dockからアプリをフルスクリーンへドラッグしたり、アプリ一覧画面でアプリをドラッグするなど、他の方法でSplit ViewやSlide Overにする場合も有効になります。

「設定」や「GarageBand」「カメラ」「iMovie」など非対応のアプリもあります。

Split Viewを設定する

Split Viewでは2つのアプリを画面分割で表示し、テキストやファイル、写真をドラッグ&ドロップしたり、SafariのWebページを見ながらPagesで文書を作成するなど作業の同時進行が可能です。

配置やアプリの切り替え、サイズ調整、解除法もまとめました。

フルスクリーンで設定する

フルスクリーンでは、2つの方法でSplit Viewを設定できます。

ウインドウ表示設定の「…」から操作する

「…」をタップした画面
  1. Split Viewに設定するアプリを起動する
  2. 画面上部にある「…」をタップ
  3. 「Split View」をタップ
  4. Dockまたはホーム画面からSplit Viewに設定する任意のアプリをタップ

途中キャンセルするときは、画面の左端によけたウインドウをタップしてください。

Dockから設定する

Split Viewに使用するアプリをあらかじめDockに保存しておきます。

  1. Split Viewに設定するアプリを起動する
  2. 画面下から上へスワイプしてDockを表示する
  3. Split Viewに設定するアプリを画面左端または右端へドラッグ&ドロップする

画面の端の手前でドロップするとSlide Overになるので、端に入り込むようにドラッグしてください。

アプリ一覧画面で設定する

フルスクリーンの時計アプリにKeynoteをドラッグ
  1. アプリ一覧画面を表示する
  2. Split Viewにするアプリを長押しする
  3. そのままドラッグしてSplit Viewにするもう一つのアプリの左側または右側にドロップする

Split View同士のアプリでも、同じ操作で交互に切り替えられます。

Slide Overから設定する

  1. Split Viewにする任意のアプリを起動する
  2. Slide Overを表示する
  3. Split ViewにするSlide Overのアプリを表示する
  4. 画面上部にある「…」をタップ
  5. 「Split View」をタップ
  6. 「左にSplit」(左にアプリを配置する場合)または「右にSplit」(右にアプリを配置する場合)を選択

アプリ一覧画面にSlide Overがある場合は、Slide Overをフルスクリーンのアプリにドラッグでも可能です。

Slide Overの使い方は、後の項目「Slide Overを設定する」をご覧ください。

アプリの配置を切り替える

アプリの画面上部にある「…」を左右にドラッグします。「…」を少し下へドラッグし、画面が分離したタイミングでそのままアプリを移動することもできます。

「…」をタップ→「Split View」→「左にSplit」または「右にSplit」をタップもOKです。

画面下から上へスワイプしてDockを表示→切り替えるアプリへ任意のアプリをドラッグ&ドロップします。

アプリの画面サイズを調整する

アプリの境目にあるバーを長押し→左右にドラッグしてサイズを調整してください。フルスクリーンにならない程度にドラッグすると認識されやすくなります。

Slide Overも表示したSplit Viewでは、Slide Overの下にあるアプリの「…」が非表示になります(Slide Overを左右にドラッグで表示可能)。アプリを移動するには、もう一方のアプリをドラッグで配置変更をしてください。

Split Viewを解除する

解除後にアプリも終了するか起動したままにするかによって、操作が異なります。

「…」からの解除
  • (アプリも終了する場合) 終了するアプリの画面上部「…」→「閉じる」をタップ
  • (アプリも終了する場合) アプリ一覧画面を開く→解除するSplit Viewで終了するアプリを上へスワイプ
  • (アプリは終了しない場合) 表示するアプリの画面上部「…」→「フルスクリーン」をタップ
  • (アプリは終了しない場合) 非表示にするアプリの画面上部「…」を下へスワイプ→画面端によけられたアプリをタップ
  • (アプリは終了しない場合) アプリの境目にあるバーを長押し→表示するアプリをフルスクリーンになるまで左右いずれかの画面端へドラッグ
  • (アプリは終了しない場合) アプリ一覧表示を開く→Split Viewのいずれかのアプリをアプリの間にドラッグし、フルスクリーンに切り替わったタイミングでドロップ

アプリを終了せずにフルスクリーンや「…」、バーをドラッグでSplit Viewを解除した場合、非表示になったアプリはアプリ一覧画面から表示できます。

Slide Overを設定する

Slide Overは画面の左右いずれかの端に配置でき、フルスクリーンのアプリやSplit Viewに重ねて表示できます。Slide Overの配置変更、表示/非表示、Appスイッチャーの表示、解除もまとめました。

フルスクリーンでは2つの方法でSlide Overを設定できます。

ウインドウ表示設定の「…」から操作する

  1. Slide Overを設定するアプリを起動する
  2. 画面上部にある「…」をタップ
  3. 「Slide Over」をタップ
  4. Slide Overのアプリとフルスクリーンで表示するアプリをDockやホーム画面からタップ

続けてフルスクリーンのアプリをSlide Overにするには、「…」→「Slide Over」→Dockから任意のアプリをタップします。アプリは順番に重ねてSlide Overの同じ場所に配置されます。

Slide Overを表示したまま、いつものようにフルスクリーンのアプリを左右スワイプで切り替え可能です。

フルスクリーンのアプリを変更せず他のアプリをSlide Overにするには、Dockから直接アプリをSlide Overへドラッグします。

Dockから設定する

  1. Slide Overと一緒にフルスクリーンで表示するアプリを起動する
  2. 画面下を上へスワイプしてDockを表示する
  3. アプリを左右いずれかの画面の中心にドラッグ

画面の端へドラッグするとSplit Viewになるので、手前でドロップしてください。

アプリ一覧画面で設定する

Slide Overがすでにある場合に有効です。

  1. アプリ一覧画面を開く
  2. アプリ一覧画面の左側のアプリから、画面右側にあるSlide Overにアプリをドラッグする

Slide Overのアプリの順番を変更するには、アプリを長押し→Slide Overの一番左のアプリの左側へドラッグします。アプリ間にはドラッグ不可です。

アプリ一覧画面でDockのアプリをSlide Overにドラッグした場合は、左側のアプリの一番右上のアプリと一緒に表示されます。

Split Viewから設定する

Split ViewからSlide Overを作る方法は2つあります。

ウインドウ表示設定の「…」から操作する

  1. Split ViewでSlide Overにするアプリの上部「…」をタップ
  2. 「Slide Over」をタップ

切り替えたアプリと同じ側にSlide Overで切り替わります。

いずれかのアプリを下へドラッグで画面を分離し、画面中央でドロップも可能です。

Split Viewに重ねて表示する

  1. Slide Overを表示するSplit Viewを起動する
  2. 画面下を上へスワイプしてDockを表示
  3. Dockから任意のアプリをSplit Viewのアプリの境目にドラッグする

Split Viewの中央やや左、または右にドラッグするとそれぞれの場所に配置することができます(中心に境界線がある場合)。

ドラッグ中にSlide Overの縦長いフォームでアプリが表示されている限り設定が有効です。

幅広く切り替わったタイミングでドロップすると、その場所にあるSplit Viewのアプリが切り替わります。

3画面で表示中も、DockからアプリSplit ViewやSlide Overへドラッグで切り替え可能です。

Slide Overの配置を変更する

Slide Overのアプリ上部にある「…」を左右いずれかにドラッグ、またはSlide Overを左右いずれかへスワイプします。

画面の中央には配置できません。

Slide Overを表示/非表示にする

画面左端に非表示になっているSlide Over

Slide Overを非表示にするときは、画面上部の「…」または画面左右端いずれかにスワイプします。アプリの画面下にあるバーを上へスワイプもOKです。いずれの場合も、画面端に矢印のチップがSlide Overのインジケーターとして表示されます。

表示をするときは、画面端の矢印チップを画面中央に向けてスワイプします。矢印が非表示の場合は、画面端から中央へスワイプしてください。

Appスイッチャーで一覧表示する

  1. Slide Overを表示する
  2. Slide Overのアプリ下にあるバーを上へゆっくりスワイプして画面中央で指を放す
  3. 表示したいアプリをタップ

バーを左右にスワイプすると、Slide Overにあるアプリを一つずつチェックできます。

Slide Overを解除する

Slide Overを解除するアプリの画面上部「…」をタップ→「フルスクリーン」をタップします。

アプリも終了する場合は、Slide Overのアプリ画面上部「…」→「閉じる」をタップ。Appスイッチャーを表示中に、アプリを上へスワイプも可能です。

アプリ一覧画面では、Slide Overのアプリを左側のフルスクリーンやSplit Viewの間へドラッグし、フルスクリーンのフォームになったタイミングでドロップします。

Split ViewとSlide Overの設定をオフにする

「設定」→「マルチタスクとジェスチャ」→「マルチタスク」→「オフ」をタップします。

既存のSplit ViewやSlide Overも、すべてフルスクリーンで表示されます。

まとめ

iPadでSplit ViewとSlide Overを使うときは、いろいろな方法で設定できるのもメリット。作業に応じて使い分けながら、快適なマルチタスキングをしてください。

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