
ケーブルの差し込みや取り外しを必要としないワイヤレス充電。iPhone、AirPods、Apple Watchを適切な充電器に置くだけで給電が自動的にスタートします。
MagSafeやQi、スタンドやドックなどワイヤレス充電器はそれぞれ特性があり、選び方のポイントを5つまとめました。初めて購入するときや買い替えをするときの参考にしてください。
充電中のデバイスの置き方で選ぶ
ワイヤレス充電器にはスタンドタイプ、水平に置くタイプ、兼用タイプがあり、使用しているデバイスや設置するスペースに合わせて選べます。
スタンドタイプはスクリーンを立てかけられ動画や通知、メッセージも見やすく、充電器からのはみ出しや占有スペースも抑えられます。傾きが調整できるものは利便性が高くなり、環境光のあたり具合によって配置を変更する必要もなくなるでしょう。デメリットとしては高さが壁となってぶつかりやすく、背後にある物を取りづらくなることもあります。
水平に置く充電器の特徴は、スタンドタイプと逆です。加えて機内や電車などのミニテーブルに置いてMagSafeで充電する場合は、より安定感が得られるでしょう。
兼用タイプでは使用目的などに合わせて手軽に切り替えられ、MagSafeとQi対応デバイスを使っているときも制限されません。Apple Watchのバンドがループやベルトタイプでも、置き方を気にせずに充電できます。
ワイヤレス充電に対応しているか
ワイヤレス充電器を選択するときは、使用中のデバイスが対応しているか確認しましょう。
さらにMagSafe(最大15W)またはQi(最大7.5W)対応なのか、ピーク時のワット数も調べておくと充電スピードに大きな期待外れがありません。
MagSafe充電をするには、Apple純正20W以上のUSB-C 電源アダプタまたはMacのUSB-Cポートへの接続も必要です。MagSafe非対応デバイスでもMagSafeは使えますが、充電器にマグネット装着できないほか本来可能な最大速度で充電できない場合があります。
iPhone 12以降のモデル(iPhone 12 mini/iPhone 13 miniは12W)はMagSafeとQiに対応。iPhone 8以降のモデルや、AirPodsのMagSafe対応充電ケース(AirPods 第3世代/Pro)とワイヤレス充電ケース(AirPods 第1世代/第2世代)は、Qiおよび互換性のあるMagSafe充電器も利用できます。
AirPodsのMagSafe対応充電ケースでは、マグネットの恩恵でずれのない正確な位置で充電可能。AirPods Pro 第2世代のMagSafe対応充電ケースは、対応するApple Watchの充電器も使用できます。
Apple Watchの場合は付属の磁気充電ケーブルも活用できます。高速充電対応のApple Watch Series 7、Series8、Apple Watch Ultraは、磁気高速充電ケーブルにより最大7.5W(アップル純正20W以上(18Wも可)のUSB-C 電源アダプタ推奨)で充電。その他のモデルでは5Wで給電する通常の磁気充電ケーブルを利用でき、別途磁気高速充電ケーブルを使った場合もワット数は同じです。
使用中のデバイスの種類や数で選ぶ
使用しているデバイスの種類や台数によって、単体または複数対応のワイヤレス充電器を選択できます。
単体はシンプルで取り扱いやすく、掃除をするときや配置を変えるときもお手軽。iPhone用のワイヤレス充電器では、iPhoneのモデルとAirPodsのケースのタイプ、水平置きやスタンドの組み合わせによって兼用もできます。
iPhone、AirPods、Apple Watchを使っている場合は、1本のケーブルで同時に充電できるドックも選択できます。横並びや縦型、コンビネーション型もあり、AirPodsのケースをベースのパッドに置いたりアーム部分にApple Watchを引っ掛けて充電するなどスタイルはさまざま。
Macで充電している場合はポートが空き、拡張性がベターになります。デスクの上に何本もクロスするケーブルも解放できるでしょう。もっとも一体化されているので個々に移動できず、そのままのスタイルで使うことになります。
単体のワイヤレス充電器の価格はおよそ2,000円〜9,000円で、ドックは2,000円〜20,000円と価格幅があります。
充電する場所に合わせて選択する
ワイヤレス充電器を購入するときは、使う場所によって選択することもポイントです。屋内なら据え置きタイプ、屋外ではポータブルタイプ、iPhoneでは車載用も利用可能です。
据え置きタイプは重いものもあり折りたたみもできませんが、安定感のあるベースを求めやすいです。スタイリッシュなデザインでは、充電をしていないときでも違和感はほとんど気にならないでしょう。
屋内外で使えるポータブルタイプは折りたたみ式も多く、コンパクトサイズでバッグやポケットに入れて手軽に持ち運べるのがメリット。据え置きタイプでもMagSafe充電器やApple Watchの磁気充電ケーブルをはめ込んで使っている場合は、ケースから取り外すことでポータブルとしても使えます。ケーブルも短めのものを選ぶと荷物がかさばりません。
複数のデバイス対応の充電器は同時充電ができ、持参するケーブルの本数も少なくなるでしょう。長時間の外出時や電源のない場所で使うときは、モバイルバッテリーを兼ねたものがおすすめです。
車載用のワイヤレス充電器は最大15Wで充電きるものが多く、アーム付き自動開閉、回転式など充電性能以外の機能も選択できます。
ワイヤレス充電に対応しているケースか
iPhoneのケースをつけたままワイヤレス充電をする場合は、基本的に薄いものを選びましょう。シリコンやポリウレタン(TPU)、レザーなど一般的な素材で利用できます。
Apple公式オンラインで利用できるワイヤレス充電器は、主に3mm以下の厚さのケースに対応。ケースの厚さの基準はメーカーによって異なるので、購入前に確認しましょう。薄いケースを使うときは、保護力もチェックして置くと安心です。
リング付きのケースや着脱式のリングではワイヤレス充電が可能なものもあり、MagSafeまたはQiに対応しているかもチェックポイント。マグネット着脱式リング(iPhone 12以降のモデルに対応)は、万が一充電できない場合でも手軽に外せるメリットがあります。
磁気を遮断するアルミバンパーは、ワイヤレス充電に向いていません。耐久性がありますが、基本的に金属を含むケースは避けた方が良いでしょう。
まとめ
ワイヤレス充電器を1つ持っていると、片手でも手軽に充電できます。快適に利用するためにも、さまざまな視点から選び方をチェックしてベストな一品を見つけてください。
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