MacBook AirとMacBook Proの性能の違いをチェック!モデルとチップから中身を分析

どこでも持ち運べる便利なMacBook AirとMacBook Pro。外観は似ているようでも、中身をチェックすると性能に大きな違いがあります。

そこで現行モデルのMacBook AirとMacBook Proのチップ、メモリ、ストレージ、ディスプレイ、ポート、オーディオにフォーカスし、性能の違いをチェックしました。

チップパフォーマンスの違い

モデルCPUGPU
M1 MacBook Air8コア7コア
M2 MacBook Air8コア8/10コア
13インチMacBook Pro8コア10コア
M2 Pro 14/16インチMacBook Pro10/12コア16/19コア
M2 Max 14/16インチMacBook Pro12コア30/38コア

M2 MacBook Airと13インチMacBook Proでは、10コアGPUにより高解像度の動画編集もM1より最大35%高速に。メディアエンジン搭載も大きな進歩で、スタンダードチップ以上の性能を提供。8コアCPUは同じですが、第2世代の5nmプロセスチップの恩恵によりトランジスタの密度が高まり、最大18%パフォーマンスが向上しています。

M2チップと同じプロセスのM2 ProとM2 Maxチップで、最大12コアCPUや最大38コアGPUの性能を持つ14/16インチMacBook Pro。M2 Maxはメディアエンジンも強化しており、チップ全体に最強のパワーを要求できます。GPU性能は、いずれのチップも従来モデルより30%高速です。

M2シリーズチップにおける16コアのニューラルエンジンは、15.8兆回/秒を可能にします。

ユニファイドメモリの容量の違い

モデルメモリ帯域幅
M1 MacBook Air8/16GBM2より50%↓
M2 MacBook Air、13インチMacBook Pro8/16/24GB100GB/秒
M2 Pro 14/16インチMacBook Pro16/32GB200GB/秒
M2 Max 14/16インチMacBook Pro32/64/96GB400GB/秒

最大24GBのメモリを利用できるM2 MacBook Airや13インチMacBook Proでは、チップ性能の向上とともにメモリ容量の選択幅がM1より1つ増えました。16GBでは物足りない、32GBでは余ってしまうという状況を解消してくれる容量です。

38コアGPUとペアで選択可能になる、96GBを追加したM2 Max 14/16インチMacBook Pro。MacBook Airや13インチMacBook Proの4倍以上になる400GB/秒のメモリ帯域幅も含め、負荷の高い作業をシームレスに行うに欠かせない要素が整っています。

最大32GBのメモリと200GB/秒の帯域幅を持つM2 Proは、従来モデルと変わっていません。96GBとは対照的に14/16インチMacBook Proで最小の16GBを提供しています。

ストレージの違い

モデルストレージ
MacBook Air、13インチMacBook Pro256GB/512GB/1TB/2TB
M2 Pro/M2 Max 14/16インチMacBook Pro512GB/1TB/2TB/4TB/8TB

MacBook Airと13インチMacBook Proのストレージは最大2TB、14/16インチMacBook Proでは最大8TBです。最大ストレージの差は、モデル間で6TBになります。

14/16インチMacBook Proのストレージは512GBから選択でき、TBストレージはスタンダードモデルの1TB/2TBに加え4TB/8TBの選択も可能。ハイエンドのプロモデルでは、長期間外部ストレージに頼らない容量を確保できるでしょう。

MacBook Airと13インチMacBook Proでは、最小ストレージの256GBが選べます。ハイエンドプロモデルが提供する4TBや8TBのように、スタンダードチップモデル特有の容量です。

ディスプレイの違い

モデルディスプレイ輝度
M1 MacBook AirRetina/2,560×1,600400ニト
M2 MacBook AirLiquid Retina/2,560×1,664500ニト
13インチMacBook ProRetina/2,560×1,600500ニト
M2 Pro/M2 Max 14/16インチMacBook ProLiquid Retina XDR(ミニLED)/3,024×1,964(14″)、3,456×2,234(16″)最大1,600ニト

14/16インチMacBook Proのディスプレイは、高いコントラストを可能とするミニLEDを搭載。ディスプレイ直下に埋め込まれた無数のミニLEDがコントラストを高め、鮮やかさを強調します。

輝度は1,000ニト(ピーク:1,600)に到達し、MacBook Airや13インチMacBook Proより2倍以上の明るさを提供。高速な表示でも、最大120Hzのリフレッシュレートの恩恵でシームレスに映し出すのも特徴です。

ミニLEDは価格上昇にも関わるスペックで、ディスプレイ性能の向上というよりも、特別なPro限定機能という意味合いが大きいでしょう。通常の作業をする限り、MacBook Airや13インチMacBook Proのディスプレイは総合的に取り扱いやすいディスプレイと言えます。

ミニLEDは2021年5月発売のiPad Proシリーズに最初に搭載されたディスプレイで、Appleは将来的にマイクロLEDディスプレイを採用する計画があると言われています。

M2 MacBook Airと14/16インチMacBook Proは、ノッチ付きのスリムなベゼルも特徴です。

ポートの違い

モデルポート
M1 MacBook Air、13インチMacBook Pro2つのThunderbolt 3/USB4
M2 MacBook AirThunderbolt 3/USB4、MagSafe 3
M2 Pro/M2 Max 14/16インチMacBook Pro3つのThunderbolt 4/USB4ポート、HDMI、MagSafe 3

2つのThunderbolt 3/USB4ポートを搭載したMacBook Airと13インチMacBook Pro。13インチMacBook Proは性能が向上しましたが、ポート数や種類はM1と同じです。M2 MacBook AirにはMagSafe 3ポートを搭載し、充電時でも2つのThunderboltポートをフリーにしてくれます。いずれのモデルも、最大6Kの外部ディスプレイ1台を接続可能です。

ハイエンドのMacBook Proには、3つのThunderbolt 4ポート、MagSafe 3充電ポートに加え、8K外部ディスプレイを接続するHDMIもあり。SDXCカードスロットも加え、ハブを必要としない充実したポートが搭載されています。M2 Proでは最大2台、M2 Maxでは最大4台に対応するなど拡張性が高いです。

ポートは直接性能に関係しませんが、作業の効率化を決めるスペックです。

オーディオの違い

モデルオーディオ
M1 MacBook Airステレオスピーカー
M2 MacBook Air4つのスピーカー
13インチMacBook Proハイダイナミックレンジステレオスピーカー
M2 Pro/M2 Max 14/16インチMacBook Pro6つのスピーカー (フォースキャンセリングウーファー完備)

MacBook AirとMacBook Proのオーディオは、M1モデルからハイエンドのMacBook Proへとスピーカーのクオリティが向上しています。

モデルの中で唯一ヒンジの部分に搭載されたM2 MacBook Airのスピーカーは、2つのツイーターと2つのウーファーによりクリアなサウンドを提供。

MacBook Proのスピーカーは、低音やサラウンド効果をもたらします。13インチMacBook Proにはハイダイナミックレンジステレオスピーカー、14/16インチMacBook Proには6つのスピーカーを搭載。

ハイエンドのMacBook Proでは、余計なバイブレーションを抑えながら細部の音色まで透き通るように奏でる4つのフォースキャンセリングウーファーや、より低音の効いた温かみあるサウンドで周囲を包み込むのも特徴です。

まとめ

MacBook AirとMacBook Proはそれぞれ性能に違いがあり、同じモデルでもチップによってさらに個性があります。いずれのモデルも使いやすさは変わりないので、自分の作業に適切な性能を見極めながらベストなMacBookを使ってください。

ページ先頭へ ↑