M2 Pro/M2 Max:14/16インチMacBook Proに買い替えるポイント3つ

新型14/16インチMacBook Proが、M2 ProとM2 Maxを搭載して登場しました。次世代の5nmプロセスチップにより、M1 ProとM1 Maxのパフォーマンスを更新しています。

新型モデルに買い替えをするべきか、M1 ProとM1 Maxとの比較を交えながら買い替えの主なポイントを3つまとめました。

GPUのパフォーマンスを強化

次世代の5nmプロセスで製造されたM2 ProとM2 Maxは、GPUの性能が従来モデルより最大30%向上しました。映像や画像編集だけでなく、並列処理を得意とするGPUは機械学習にも欠かせないユニットです。

16コア/19コアGPUでアップデートしたM2 Proは、最大毎秒6.8兆回の演算スピードを可能にするチップ。M1 ProのGPUにそれぞれ2コア/3コア増加し、画像編集やアニメーションレンダリング、コードのコンパイルに強みを発揮します。

M1 Proと比べると、Photoshopの画像処理では40%以上、アニメーションレンダリングで20%、Xcodeのコンパイルでは約25%パフォーマンスが向上しています。

Appleの性能実証データから判断する限り、ビデオのトランスコードや動画編集ではM1 Maxより控えめなのもチェックポイントです。

M2 Proより270億個多い670億個のトランジスタを詰め込んだM2 Maxは、30コアと38コアGPUを提供。従来モデルと比べてそれぞれ6コア増え、38コアではM2 Proの2倍である毎秒13.6兆回の演算を可能にしました。ビデオのトランスコードや動画編集にパワーを発揮し、M1 Maxより1つ多い最大10ストリームの8K ProResビデオを同時再生できます。

M2 Maxでメモリを増量する

M1 Maxの32GBと64GBのメモリに、M2 Maxで新しく追加された96GBのメモリ。M1 Ultraの中間に値するメモリ容量は、38コアのGPUで選択でカスタマイズ可能です。

M2 Proの2倍、M1 Maxと同じ400GB/秒のメモリ帯域幅でサポートし、チップ上のFabricを通してメモリとモジュール間のデータ転送を高速に処理。ユニファイドメモリはメモリ領域のコピーが必要なく、モジュールのメモリを共有できるメリットがあります。

メモリとGPUは密接な関係があり、最大コアGPUを必要とする作業や、増加した高解像度ストリームの数にも対応できる容量は理にかなっています。

ベーシックモデルの16インチMacBook ProでメモリやGPUを最大値でカスタマイズすると582,800円、14インチでは560,800円です。

ニューラルエンジンを高速化

M2 ProとM2 Maxでは従来と同じ16コアのニューラルエンジンが搭載されています。次世代のチップによりM1 ProとM1 Maxの毎秒11兆回より40%高速化し、毎秒15.8兆回の演算を可能にしました。

機械学習のデータを速やかに実行するほか、機械翻訳、画像の情報提供、Siriなど、作業の効率を上げてくれるでしょう。スピーディーなTouch ID認証によるロック解除や購入にも欠かせません。

クリエイティブな作業にもニューラルエンジンは大きな役割をします。映像の分類や検出、色彩の調整や背景削除などの画像処理などスムーズな進行をサポート。

次世代のニューラルエンジンは、カメラのクオリティの向上も期待できるでしょう。画像信号プロセッサ(ISP)とパワーアップし、より自然な明るさと色合いを提供します。

並列処理を高速化するGPUと相乗することで、さらなる処理効果が期待できそうです。

まとめ

新型14/16インチMacBook Proでは、中でもGPU、M2 Maxのメモリ、ニューラルエンジンの性能向上が特徴。すべての要素を最大に発揮することで、ベターなパフォーマンスが体験できそうです。作業によって実感できる違いはありますが、買い替えの参考にしてみてください。

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