Apple Carの発売は2026年で、M1 Ultraの4倍性能を持つプロセッサを搭載か?

かつてから噂されていたApple Carの発売が、2026年に延期されたようです。Appleが初めて試みる自動車業界でのデビューが1年遅れになる中、完全自動運転システムの開発状況やパワフルなプロセッサの搭載なども注目されています。

Apple Carは具体的にどのようなデザインになるのか、これまでに予想されるスタイルや性能、価格などの情報を元にお伝えします。

完全自動運転になりきれないセダン

Bloombergのレポートで2026年の発売が予想されるApple Carは、5人乗りの高級セダンになるようです。

特許に提出された設計からのレンダリング画像では、ルーフを含むオールシェードガラス、バックミラーなし、フラットでロングスリムなヘッドライトやテールランプを搭載したすっきりデザイン。ヘッドライトの下にはロゴが中央に施された大きいフロントグリルがあり、45度にアンダーカットされたフロントとバック、高いステップや大きなホイールも特徴です。

ドアは車体中央から左右に開くセンターオープン式で、乗り降りはもちろんかさばる荷物もスムーズに出し入れしやすいスタイルです。内装はハンドルやペダル、前方向きのシートがあるのは通常違和感がありませんが、Apple Carに関しては完全自動運転システムから遠ざかっていることが伺えます。

車体サイズについては言及されておらず、画像を見る限りファミリー用として使えるスペースはありそうです。詳しい設計は2024年に決定されると言われています。

M1 Ultraの4倍パワーのプロセッサを搭載

Bloombergは、Apple Carのハードウエアに4個分のM1 Ultraチップに相当するポテンシャルな”Denali”の搭載を取り上げています。M1 Ultraは2つのM1 Maxを融合したチップで、現時点ではMac Studioで利用できるデスクトップで最上レベルのチップです。

長年の目標だった完全自動運転システムのタイタンプロジェクトが技術面で不可能になった今、Appleは高速道路のみに機能を制限することに専念。遺憾が残る開発ですが、強力なプロセッサがベターな自動運転システムに貢献することは変わりないでしょう。

Apple Carに欠かせない次世代のApple CarPlayにも、プロセッサの期待がかかります。2023年後半の利用が予定されている新システム”Sneak peek”により、対応車種のダッシュボードにさまざまなグラフィックパターンでスピードや走行距離、天気などを表示。表示内容は車のパネルのスタイルや配置に関係なく自動調整されるのもメリットです。

Apple Carの価格は1,300万円以上を推定

Apple Carの価格は、過去に12万ドル(約1,634万円)と推定されていましたが、現時点では10万ドル(約1,361万円)に下がるようです。

Apple Carの価格と比較対象になりうる車種は、Jaguar「i-Pace」(約1,005万円)や「Porsche」Tycan(1,226万円*)などがあります。

ブランド自体のネームバリューはすでに高いApple Carですが、将来的に中古車としてどのくらい価値が得られるかによっても、購入価格の見方が変わってくるでしょう。もっとも自動車業界でもトップクラスを維持するためには、より良い自動車メーカーとのコラボは欠かせません。

AppleはApple Carの開発のために、毎年10億ドル以上のコストをかけていると言われていますが、車体価格には今のところ影響を与えていないようです。

*価格は12月9日の為替レートで換算

**メーカー発表価格のため国内で異なる場合あり

まとめ

Apple Carが発売されるときは、Appleが自動車業界でも注目の的になることでしょう。いずれは完全自動運転がどこでも利用できることを期待したいもの。最先端のテクノロジーに満ちた高級セダンに試乗できる日が楽しみです。

ページ先頭へ ↑