新型Studio Displayが2023年に発売の可能性|ミニLED搭載Proモデルを待つべき?

延期を繰り返した新型Studio Display (Studio Display Pro)が、2023年に発売されるのかこれまでのリークをまとめました。

ミニLEDやProMotionテクノロジーを搭載するという次期モデルは、プロのスペックをアピールしたディスプレイになりそうです。

新型Studio Displayは2023年に登場するか

Studio Display Pro(仮)の噂は、2022年3月に現行モデルが発売されて否や浮上したものです。当時は6月発売だったのが、10月へと延期されました。

今年第1四半期を予想していたディスプレイアナリストのロス・ヤング氏によると、Appleは新型Studio Displayの計画を4月の時点で破壊したようです。

一方Appleアナリストのミンチー・クオ氏は、次期モデルは早くて2024年の初頭に大量生産を予想。同時に2025年の同じ時期になる可能性もあるようで、延期は今後も免れないことを示唆しています。ロス・ヤング氏が言及する”現時点”が2023年を意味しているなら、双方のアナリストの推測は一致するかもしれません。

2022年3月に27インチiMacが姿を消して以来、そして度重なる延期により、27インチディスプレイは現行モデルに託されたままです。

空間オーディオ対応の6つのスピーカーや、12MP超広角カメラによるセンターフレームなどを担うA13チップ、3つのUSB-Cと1つのThunderbolt 3を搭載。デビューして間もなく型落ちしそうでしたが、しばらく最先端の27インチ型ディスプレイとして活躍しそうです。

新型Studio DisplayにミニLEDとProMotionを搭載

ロス・ヤング氏は、新型Studio DisplayにミニLEDの搭載を期待しています。ミニLEDは、現時点で12.9インチiPad Pro第5世代以降やAppleシリコンの14/16インチMacBook Proに搭載されている高輝度のディスプレイです。

ディスプレイ直下に埋め込まれた10,000個以上(iPad Pro)にも及ぶミニLEDにより、1,000,000:1のコントラストで映像や画像などを鮮やかに表現。現行モデルより1000高い最大1,600ニトの明るさで、細部までくっきりとリアルに映し出すのも特徴です。

アナリストのミンチー・クオ氏によると、新型Studio Displayに使用される基板はiPad Proで使用されているPCB基板ではなく、ガラス基板を採用するようです。

ガラス基板は熱伝導率が良く、ディスプレイの寿命を長くしたり薄くできるメリットがあります。PCB基板よりコストが低めであることから、ミニLEDによる価格の急上昇を抑えることができるかもしれません。

最大120Hz/秒のリフレッシュレートを可能にする、ProMotionテクノロジーの搭載もロス・ヤング氏は触れています。大画面でこそ、高速な画面スクロールやゲームでもぶれないなめらかな表示は妥協できないポイント。

ProMotionテクノロジーは、iPhone 13以降のProシリーズをはじめiPad Pro(11インチ全機種、12.9インチ第2世代以降)、14/16インチMacBook ProなどProシリーズに定番のスペックです。

アナリストによると、Studio Display Proは、ハイエンド外部ディスプレイとしてエッセンシャルなスペックを詰め込むことを期待しています。ミニLEDやProMotionテクノロジーのほかにも、複数のThunderbolt 4ポートやチップの更新、AirPlayにも対応できるとベターです。

ディスプレイサイズは引き続き27インチになると言われています。

新型Studio Displayの価格は上昇する可能性

新型の価格は明らかではありませんが、主にミニLEDやProMotionテクノロジーの搭載で現行モデル(219,800円)より上昇するでしょう。ディスプレイやスタンドをアップグレードすれば、さらに高くなり、現行モデルのフルスペックでは314,800円です。

現行モデルとMac StudioのM1 Maxとセットで購入する場合498,600円〜になり、新型なら50万円を超えます。M2 Pro Mac miniでは、10万円近く価格を抑えられるでしょう。

5KのRetinaディスプレイと比べてどの程度恩恵を感じるかはユーザーによります。価格よりもディスプレイのクオリティに重点を置き、普段の作業に活用するなら検討する価値があるでしょう。初のミニLED搭載外部ディスプレイという意味でも、特別感を与えてくれそうです。

6K 32インチPro Display XDR(728,480円〜)と比べるとエコノミーですが、ディスプレイサイズが5インチ大きくProMotionテクノロジーはありません。新型Studio Displayとは別枠のモデルとして検討できるでしょう。

まとめ

新型Studio Displayは今後も延期が続きそうなので、長い目で待つ必要があるでしょう。2023年のいつ頃に発売されるかは明らかではありませんが、時間をかけてこそベターなディスプレイを提供してくれることを期待したいものです。

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