
iPadで利用できるスクリブルは、Apple Pencilで手書きした文字をテキストに変換してくれる機能です。日本語のほか一部の外国語も追加でき、手書きよりも画面のスペースを取らず、後で見やすいのもメリット。
スクリブルはiPadのマークアップなどで使うパレットツール内にあり、他ツールやキーボードへの切り替えも可能です。ここにスクリブルの設定や使い方をまとめてお伝えします。
目次
スクリブルの設定
iPadでスクリブルを使う前に、簡単な設定をしましょう。言語を追加する方法も加えました。
「スクリブル」を有効にする

- 「設定」を起動する
- 「Apple Pencil」をタップ
- 「スクリブル」をオンにする
「スクリブルを試す」をタップすると、スクリブルの一覧機能が表示され使い方の練習ができます↓

事前に練習をしたり、書き込み中に使い方をチェックしたいときに役立ちます。見終わったら「完了」をタップしましょう。
「手書き」をはじめとする個々の操作は後の「スクリブルの応用操作」で説明します。
言語を追加する
スクリブルはキーボードで選択した言語を認識するので、外国語で書くときはあらかじめ追加しておきましょう。英語は日本語でカバーできるので、フランス語やポルトガル語など独特な文字を使う言語におすすめです。
追加できる言語は英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、広東語、中国語、韓国語などです。

- 「設定」を起動
- 「一般」をタップ
- 「言語と地域」をタップ
- 「iPadの使用言語」をタップ
- 追加する言語を選ぶ
- 「続ける」をタップ
- 必要に応じて4〜6を繰り返す
- 「iPadの使用言語」をタップ
- 「日本語」をタップ
- 「続ける」をタップ
言語の設定を変更すると、iPadのシステムがその言語でリセットされます。同時にデバイスが再起動されApple Pencilのペアリングが解除されるので、複数ある場合は言語を追加した後に日本語に戻してからペアリングすることをおすすめします↓
- 第1世代…Lightningポートにコネクタを差し込む→「ペアリング」をタップ
- 第2世代…ペンシルの側面にある内蔵マグネットでデバイスにドッキング→充電のアイコンが表示されたら完了
追加した言語を削除するときは、「設定」→「一般」→「キーボード」→「キーボード」→言語を左スワイプ→「削除」をタップします。
スクリブルで書いてみる
Apple Pencilを使って、スクリブルで書いてみましょう。iPadの対応アプリによってツールの表示が異なるので、一例も参考にしてください。
言語を選んで書き始める

- スクリブルで書き込むアプリを起動する
- 下記「アプリによるツール表示法一例」参照
- キーボードアイコンをタップ
- 言語を選ぶ
- Apple Pencilで書き込む
- キーボードアイコンをタップ
- 使う言語を選ぶ
- Apple Pencilで書く
対応アプリごとのツール表示法一例
- メール…返信画面に表示されるスクリブルツールをタップ
- リマインダー…「新規」をタップ
- メモ…ペンアイコンをタップ
- Pages…画面をタップ
メモでは画面右上のペンのアイコンをタップして、ツール内のスクリブルを選んでください(Pagesでもツールが選べるが自動切り替え)。
メールやリマインダーなどではアプリ関連のツールがアイコンで表示され、自動的にスクリブルモードになります。
キーボードアイコンから言語を選ぶ方法はいずれも同じです。日本語入力ができないときも、同じ要領でチェックしましょう。
スクリブルと他の筆記ツールを切り替える

Apple Pencil第2世代ではメモやPagesなどでダブルタップをすると、ツールの切り替えが可能です。メールやリマインダーなど、できないアプリもあります。
- 「設定」を起動、またはツール内「…」→「Pencil設定」
- 「Apple Pencil」をタップ
- 「現在使用中と前回使用したツールの切り替え」を選ぶ
「現在使用中のツールと消しゴムの切り替え」では、消しゴムが機能しません。スクリブル独特の削除法を次の項目でチェックしましょう。
スクリブルの応用操作
iPadのApple Pencil設定内にある「スクリブルを試す」の操作を、Apple Pencilを使ってマスターしましょう。
「手書き」について
スクリブルでは通常のペンのように書くことができますが、似たような文字の場合は認識されにくい場合があります。「る」や「3」など特徴を強調して書きましょう。
省略した「間」(日なし)や「個」(古なし)などの漢字もテキストに変換されないので、正確に書くのがコツです。
スクリブルで書いた文字はカーソルのある場所に挿入され、改行をするときはツール内の改行アイコンをタップしましょう。手書きで行った改行は反映されません。

テキストを選択する
スクリブルで書いたテキストをコピーや翻訳などの編集をするときに使います。
- 単語や文字、文章の上を「
ありがとう」のようになぞる - 単語や文字、文章を囲む
- 単語や文字のみの場合…該当するテキストをダブルタップ
- 一文の場合…該当する部分をトリプルタップ
単語や文字、文章は半丸で囲んでも選択できます。
コピペをするときは、「コピー」→ペーストをする箇所をタップして選択を解除→同じ箇所をタップ→「ペースト」をタップします。
テキスト間に文字を挿入する
テキストの間に文章や単語を挿入したいときにおすすめです。

- 挿入したい箇所をApple Pencilで長押しする
- 空白スペースが表示されたらスクリブルで書き入れる
空白スペース以外に書いた文字でも有効です。何も書かないでおくとすぐに非表示になるので、すぐに書き始めましょう。コンスタントに書いている限り、文字を挿入できます。
挿入する際にカーソルが一つ手前に移動しますが、指示した場所に挿入されるので大丈夫です。
文字間のスペース挿入・結合

文字を挿入したい箇所にApple Pencilで縦線を入れると、一文字分スペースが開きます。
戻すとき(結合)は、スペースにもう一度縦線を引きましょう。
テキストを削除する
テキストの上をジグザグや波状、クルクルなぞると削除できます。複数行のテキストも同じ要領でなぞりましょう。
削除したテキストの復元は、ツール内の取り消しアイコンをタップしましょう。最近削除された順に復元できます↓

スクリブルからオンスクリーンキーボード入力へ切り替える
スクリブルからiPadのオンスクリーンキーボード入力に切り替える方法は2つあります。
通常サイズのオンスクリーンキーボードへ切り替える

アプリの画面を指でタップします。
指でタイピング入力したいときにおすすめです。
ミニサイズのオンスクリーンキーボードに切り替える

- メール、リマインダー…アプリツール内のキーボードアイコン→「キーボード」をタップ
- メモ、Pages…ツール内のキーボードアイコンをタップ→「キーボード」をタップ
画面のスペースを確保したいときにおすすめです。キーが小さいので、Apple Pencilで引き続き入力するのに最適です。
非表示にするには、キーボードアイコン→「キーボード」をタップします。
まとめ
iPadのスクリブルを使えば、手早く文字の挿入ができます。キーボード入力のように漢字などの候補が出ませんが、Apple Pencilで自由に書きながらテキストに自動変換できるのがメリット。とりわけ書く内容がたくさんあるときは、スクリブルにお任せしましょう。
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