
2025年に折りたたみのiPhoneが発売される可能性があると噂されています。iPadとハイブリッドになるとも言われ、新たなAppleモバイルデバイスの展開になりそうです。
同年に折りたたみiPadも見込まれる中、iPhoneが初のデバイスとして登場できるか見どころ。ここでは折りたたみiPhoneを中心に、主な特徴や価格などをまとめてお伝えします。
目次
折りたたみiPhoneの特徴
2023年に期待されていた折りたたみiPhoneが、2025年に発売される可能性があるとアナリストのミンチー・クオ氏がツイート。コメントの中では折りたたみiPadも候補に上がっています。
iPhoneが折りたたみになる噂は、サムスンの初代Galaxy Fold(2019年)やGalaxy Z Flip(2020年)発売後の2021年から始まり、Appleがいつ折りたたみiPhoneを発表するか待ち望んでいたもの。
Appleはむしろ急ぐ姿勢を見せず、より優れた折りたたみデバイスを2025年の発表へ向けて準備に取り組んでいるようです。ディスプレイアナリストのロス・ヤング氏によると、カバーガラスの不足問題が遅延の原因になっていることを指摘し、業界専門家の間では折りたたみのスマホ傾向を見据えながらベストタイミングを待機していると述べています。
クラムシェルタイプ or Foldタイプ
折りたたみiPhoneは縦折りのクラムシェルタイプ、または横折りのFoldタイプのいずれかになりそうです。
クラムシェルタイプが有力と言われていますが、Appleは9インチのOLEDディスプレイ(iPhoneとiPadの中間ピクセル)でテストに励んでいるとアナリストは語っています。ディスプレイの大きさから、”iPhone Fold”または折りたたみiPadの開発に集中しているようです。
結果によってはスペックの変更がある可能性があり、実現するならGalaxy Z Fold3の7.6インチ、Surface Duo 2やiPad mini第6世代の8.3インチよりワイドなスクリーンになります。
iPadと兼用できるハイブリッド
ミンチー・クオ氏によると、FoldタイプのiPhoneは、iPadとしても利用できるハイブリッド式になるようです。テスト中の9インチOLEDディスプレイから判断しても、ハイブリッドの可能性が高いと伺われます。
横向きに開けば、iPadにキーボードをドッキングしたスタイルになり、iPhoneを立てかける必要がなくなります。画面分割ができる可能性もあり、iPadのようにディスプレイを有意義に活用できるのは大きな進歩です。
AppleがiOSとiPadOSのどちらを最適化するかによっても、利便性が左右されるでしょう。
折りたたみiPadやMacBookが先にスタンバイ?
ロス・ヤング氏によると、AppleはiPadも兼ねた4Kの20インチ折りたたみ”MacBook Fold”の開発も予定しているとか。一時はiPhoneより後になると言われていましたが、最近では先立って発表されると伝えています。iPadやMacBookはiPhoneよりも生産量が低いため、カバーガラスが十分調達できるようです。
ミンチー・クオ氏が予想する折りたたみiPhoneが2025年に発表されるなら、iPadやMacBookは遅くとも2024年までに期待できることになるでしょう。
カバースクリーンはE Inkの電子ペーパーディスプレイ
ミンチー・クオ氏によると、Appleは折りたたみ式デバイスにE Inkの電子ペーパーディスプレイをテストしているようです。どのデバイスで試験中であるかは明らかではありませんが、折りたたみiPhoneのカバー(セカンド)スクリーンに採用される可能性があります。
電子ペーパーディスプレイの大きなメリットは、画面の読み込みなど更新をしない限りバッテリーの持ちがかなり良いこと。カラーで折りたたみiPhoneの消費電力を抑える、合理的なディスプレイになります。
もともと電子ペーパーディスプレイは読書向けで、バックライトを使わないため目の負担を抑えたり、太陽光の下でも紙に書かれた文字のように読みやすい特徴があります。iPhoneを長時間使うときでも、目やバッテリーに優しいディスプレイになりそうです。
折りたたみ式のメリット・デメリット
iPhoneがFoldタイプになる場合、荷物が減る、デバイスを切り替えずに1つのデバイスでシームレスな作業ができるなどのメリットがあります。ワイド画面でゲームや動画鑑賞などが可能になるのもポイント。
デメリットは折りたたむと厚くなり、本体が重くなる点です。よほどタイトでない限りポケットに入りますが、厚さはiPhone 13の7.65mmを倍にした場合15.3mmになります。
重量に関しては、Galaxy Z Fold3の272gから推測すると、ディスプレイが1.4インチ大きいFoldタイプでは300g以上になる可能性があります。
折りたたみiPhoneの価格
通常の新型iPhoneは一つ前のモデルとそれほど価格差がありませんが、iPhoneがFoldタイプの場合、通常よりも大幅に上昇する可能性が高いです。
Apple Insiderでは1,500ドル〜(約205,698円〜*)あたりになると伝えています。価格は為替レートによって前後しますが、Galaxy Z Fold3(237,000円〜)やSurface Duo 2(184,580円〜) のように20万円前後になる見込み。
iPadとの兼用を考えると、画面サイズは小さくても価格の負担が軽くなるでしょう。iPhone 13 Pro(122,800円〜)とiPad mini第6世代(59,800円)が購入できる価格になります。
クラムシェルタイプになる場合は、Galaxy Z Flip3(128,915円〜)以上の価格になることも考えられます。ベースラインでも10万円は下らず、通常のiPhoneより少なくとも2万円程度上昇する可能性があります。
*2022年7月13日現在の為替レートで換算
2025年は折りたたみiPhoneの発売にベストなタイミング
Appleが折りたたみiPhoneを2025年に延期したのは、カバーガラスの問題も含め長らく待機していたベストタイミングを見出したとも言えます。
iPadやMacBookが先に発売される可能性もありますが、洗練された折りたたみデザインでスタートラインを踏み出し、画期的な製品としてモバイル市場をリードできるはず。
現時点ではまだ情報が漠然としていますが、どのスタイルでも折りたたみiPhoneはこれまで以上に注目のデバイスになるでしょう。Appleにとって2025年はAppleシリコンに続く改革の年になりそうです。
まとめ
折りたたみiPhoneは、Appleにとって大々的なイノベーション。iPadとしても兼用できるなら、さらに幅広い目的に使用できるはず。Appleの折りたたみデバイスがライフスタイルを変化すると言ってもよいほど、大きな反響を呼び起こすでしょう。
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