Pagesの使い方を10つご紹介!Macですてきな文書を作ろう

Macで文書を作るならPagesを使いましょう。優れた機能がたくさんあり、理想的な文書が簡単に作れます。アップデートのたびにクオリティが高くなっているPagesは、直感的な使い方で初心者にもおすすめ。

そこで中でも便利な10つの操作をご紹介します。今までメモアプリを使っていた方も、Pagesで文書作りに挑戦しましょう。

Pagesを開く

まずはPagesの文書を3つのステップで準備しましょう。

1. Pagesを起動する

Dock内のLaunchpad
Dock内のPages

Dock→PagesまたはLaunchpad→Pagesをクリックします。

キーボードのF4キー→PagesをクリックでもOKです。

2. 新規文書を作る

ウインドウが表示されるので、「新規書類」をクリックします。

Dockから作成する

新規書類はDockからも作成できます。

Pagesのアイコンを右クリック→「新規書類」をクリックします。

3. テンプレートを選ぶ

10種類のテンプレートが一覧表示されます。今回はシンプルな空白で説明します。

「基本」カテゴリーの「空白」をダブルクリック、または「空白」を選択→「作成」をクリックしてください。

これで新規ページの準備ができました。

Pagesの使い方10つ

早速Pagesで文書を作るときに役立つ機能を10つご紹介します。先ほど用意した新規文書で試してみましょう。

1. 文字数を表示する

書いた文章の文字数がどのくらいあるかカウントする機能です。デフォルトでページの下に文字数が表示されます。

文字数が表示されている右側の矢印からカウント法が選択できます。ほかに、段落やページも設定でき、段落の構成やどのページで作業をしているかチェックしたいときなどに設定を切り替えましょう。

これらの非表示にしたいときは、メニューバー→「表示」→「単語数表示を非表示」または、ツールバー→「表示」→「単語数表示を非表示」をクリックします。

2. リンクを付ける

文章内にリンクをつける方法です。Pagesのリンクの項目は、「Webページ」「メール」「電話番号」「ブックマーク」の4つがあります。

  1. リンクを追加したい部分を選択する
  2. メニューバー→「フォーマット」→「リンクを追加」→リンクを追加したい項目を選択する(下記参照)

Webページ

サイトページのリンクを文章内に挿入したいときに使います。さらに深く内容をチェックしたり、関連記事を加えて理解や知識を深められます。

メール

送信したい相手のメールアドレスと件名を挿入して「メールを作成」をクリックします。メールを送信した後は、相手のメールアドレスを含んだリンクが選択した部分に追加。

コメントのような機能ですが、「メール」リンクは多量の注釈を伝えるときなどに便利です。

電話番号

直接話して確認したい内容などは、電話番号リンクが役立ちます。相手の電話番号を入力して「発信」をクリックします。

ブックマーク

特に多量の文書やさまざまな見出しが複数ある場合など、ブックマークでリンクを作っておくとすばやく指定の場所にジャンプできます。ブックマークの主な使い方は3つあります。

リンク先のブックマークの設定
  1. ツールバー→右端にある「書類」をクリック
  2. 真下にある「ブックマーク」をクリック
  3. 文書内でリンク先にしたい部分を選択する
  4. 「ブックマークを追加」をクリック

選択した部分が、右サイドバーの中にリンク先のブックマークとして表示され、ランダムに選択しても自動的に順番に並べてくれます。

リンク先のブックマークをクリックすると、該当する文書内の部分が色背景で表示されます。見出しがたくさんあるときなど、一度に誘導してくれるので便利です。

ブックマークへのリンク設定
  1. 文書内で先ほど作ったブックマークにリンクしたい部分を選択する
  2. メニューバー→「フォーマット」→「リンクを追加」→「ブックマーク」、またはツールバー→「挿入」→「リンク」→「ブックマーク」をクリック
  3. ポップアップウインドウ内の「ブックマーク」から、リンクしたいブックマークを選ぶ
  4. 「ブックマークに移動」をクリック

文書内で選択した部分がリンク付けされ、リンク先のブックマークが色背景で表示されます。再度チェックするときは、リンク→「ブックマークに移動」をクリックして確認しましょう。

「ブックマーク」→「ブックマーク候補」の中でリストアップされている見出しは、「候補を管理…」で変更できます。文書スタイルに合わせて選択してください。

「候補を管理…」以外の部分リンク設定
  1. 文書内でブックマークをしたい部分を選択する
  2. ツールバー→「挿入」→「ブックマーク」をクリック

選択した文や言葉がブックマークリンク先として作られ、右サイドバーに見出しのように表示されます。

3. 文字の検索・置換

文字を探したり、一度入力した言葉を変更したいときに使う機能です。

文字を検索する

  1. 「コマンドキー」+「F」、またはメニューバー→「編集」→「検索」→「検索」、ツールバー→「編集」→「”検索と置換”を表示」のいずれかをクリック
  2. 設定アイコンをクリックして「検索」を選ぶ
  3. 「検索」枠内に検索したい文字を入力する
  4. エンターキーを押す

文字を挿入した後にエンターキーを押すと、検索された文字数が表示されます。カウントされている文字の背景に色がつき、どこまで文字をチェックしたか判断がつきやすいです。

検索枠内の左にある虫メガネのアイコンは、これまでに検索した文字の履歴を閲覧したいときにクリックしましょう。長い文章や外国語など複雑な言葉を繰り返し検索するときに便利。

色背景文字の前後の検索文字に移動するときは、右側の矢印のほか、「コマンドキー」+「G」で前進、「コマンドキー」+「Shiftキー」+「G」で後退するショートカットキーも使えます。

文字を置換する

  1. 「コマンドキー」+「F」または、メニューバー→「編集」→「検索」→「検索」をクリック
  2. 設定アイコンから「検索と置換」を選ぶ
  3. 「検索」枠内に置換される文字を入力する
  4. 「書き換え」枠内に置換後の文字を入力する

英文字を置換したいときは、最初の文字が大文字で変換されてしまうことがあります。その場合は、設定アイコン内の「大文字/小文字を区別」にチェックを入れておくとIMacでなくiMacと正しく置換できます。

文書内にある句読点を含まないフレーズ「Pagesを初めて使う方でも」や、一文全体「Pagesを初めて使う方でも、機能を使いこなせば作業が何倍も楽しくなります。」を置換するときは「完全一致」を選択してください。

書き換えの部分を空白にしたまま書き換えをすると、選択した方法に従って文字が消えてしまうので、入力を忘れないようにしましょう。

置換の使い分け方

置換の方法は3つあり、それぞれ目的によって使い分けられます。

「置き換えて検索」の画像
  • 「すべて置き換え」…置換される文字すべてを置き換えます
  • 「置き換えて検索」…色背景の文字のみを置き換えて、次の該当する文字に移動します
  • 「置き換え」…色背景の文字を置き換えるのみ

文書内全体の文字を置換するときは「すべて置き換え」を使うと、一気に置換できます。

「置き換え」の場合、色背景の文字の置換が終了したらそれ以上は検索されません。1つの文字のみを置換したいときに使いましょう。

「置き換えて検索」は、下記の画像のようにiMacとMacBookを文章に合わせながら置き換えたいときなど、文章に合わせながら一つずつ置換したいときにおすすめです。

4. ページの移動をする

50ページ中の38ページ目など多数の文書内の1ページを閲覧したいときは、ページの移動ですばやく閲覧できます。

メニューバー→「表示」→「移動」をクリックします。

「移動」内には閲覧中のページ前後や最初、最後ページの移動がありますが、これらは手動の方が早いです。最初と最後のページは、ショートカットキー「コマンドキー+↑、または↓」で一気にスクロールしましょう。

中でも「ページ…」を指定する方法が便利で、「ページ…」→移動先のページの番号を入力→「ページに移動」で一気に目的のページを表示できます。

5. 保存したバージョンを探す

文書の履歴を読み返したいときや、復元に使います。

  1. メニューバー→「ファイル」→「バージョンを探す」→「すべてのバージョンをブラウズ…」をクリック
  2. 右側の保存した文書のバージョンから、復元したいバージョンを右側にある上下矢印で探す
  3. 復元したいバージョンを見つけたら「復元」をクリック

左側と右側には最後に保存したバージョンが表示されますが、右側のバージョンはこれまでに保存したバージョンがめくれるようになっています。復元をせず現時点のバージョンに戻したいときは「完了」をクリックしましょう。

左側の現バージョンと比べながら、どの点が違っているのか確認可能です。細かな変更を頻繁に行った場合は探しづらくなるので、あらかじめ保存した時間をメモしておき、文書の下にある保存した時間の経過や時間をチェックしましょう。

6. 文書をロックする

文書の変更ができないようにロックします。内容を長期間そのまま残しておきたいときなど、ロックをしておけばうっかり変更してしまうミスを避けられます。

  1. 文書の名前の横にある ↓ をクリック
  2. 「ロック」にチェックを入れる

「ロック」された文書は「ロックあり」と表示され、変更ができません。変更を加えようとすると警告ウインドウが表示されます。

ロックを解除する場合は警告ウインドウ内の「ロックを解除」、または文書名の横にある↓から「ロックあり」をクリック→「ロック」のチェックを外せばOKです。

ロック時の警告ウインドウ

7. コメントをつける

他の人と共有をして作業するときや、自分へのメモなどに便利な機能です。

  1. コメントをつけたい部分を選択する
  2. アイコンツールの「コメント」またはツールバー→「+コメント」をクリック
  3. 表示されたポップアップウインドウ内にコメントを書く
  4. 「終了」をクリック

コメントをつけると、左側に四角が表示されます。コメントを受け取った人は、この四角をクリックしてポップアップウインドウで表示されるコメントを閲覧しましょう。

文章内で色付けされた部分をクリックしても可能ですが、四角の方が多量の文章内でコメントが複数ある場合、見落とさずにチェックできます。

ツールバーにある「<」「>」はコメント前後をチェックしたいときに使いますが、直接クリックした方がやりやすいです。

コメント全体を表示する

メニューバー→「表示」→「コメントパネルを表示」、またはツールバー→「編集」→「コメントパネルを表示」をクリックします。

左サイドバーに返信を含むすべてのコメントが表示されます。コメントをマウスオーバーすると色枠で囲まれ、該当するコメントをつなげてくれるのでわかりやすいです。

ツールバーにある「コメント◯/◯件」の数字も作成されたコメントの順番/全体の件数と一致します。

コメントに返信をする

文書を受け取った人は、コメントの下のある「返信」をクリックして返事を書き込み「終了」をクリックします。返事は送信者の下に追加されるので、過去のコメントの流れがわかりやすいです。

最後につけたコメントは色違いになり、中断したときにすぐに見つけて再開できます。

コメントのキャンセルと削除

コメントを「終了」する前にキャンセルしたいときは、Pagesのどこでもよいのでクリックすると無効にできます。すでに作ったコメントは、ポップアップ内にある「削除」をクリックしましょう。

コメントの色を変える

コメントの色はメニューバー→「表示」→「コメントと変更点」→「作成者のカラー」から変更することができます。文書に合わせて見やすいカラーを使い分けましょう。

8. 文字の段落スタイル変更・目次挿入

文章の作成が終わって文字の段落スタイルを変えたり目次を挿入したいときは、以下の方法で行います。

テキストの段落スタイルを変更

  1. 「フォーマット」をクリック
  2. スタイルを変えたい文をハイライトにする
  3. 段落スタイルを選ぶ

段落スタイルは以下のように自分の好きなタイトルで作ることもできます。

  1. 段落スタイルの右にある「+」をクリック
  2. 好きなタイトルを入力する
  3. Pages上どこでも良いのでクリック
  4. 「フォーマット」内にある文字の色やサイズなど、文字を装飾するときと同じようにスタイルをカスタマイズする
  5. 「アップデート」をクリック

段落スタイルを作るときは、文字のない空白行にカーソルを移動してください。文字上で設定すると、その文字スタイルが優先されて変更が反映されません。

段落スタイルはドラッグ&ドロップで上下移動ができ、すでにある段落スタイルは「フォーマット」内から変更&アップデートが可能です。

段落スタイルの削除は、段落スタイルの矢印上をクリック→「スタイルを削除」をクリックします。

文書内のテキストスタイルを段落スタイルに適用する

逆にテキストのスタイルを既存の段落スタイルに用いる(再定義する)ことができます。すでにある段落スタイルを維持したいときは、事前に変更用として作って用意しておきましょう。

テキストを選択して変更したい段落スタイルを再定義する画面
段落スタイルが変更された後の画像
  1. テキストを任意の段落スタイルで変更する
  2. 1のスタイルに変えたい段落スタイルの右にある「→」をクリック
  3. 「選択部分から再定義」をクリック

画像のように段落スタイルが、選択したテキストと同じスタイルに変更されます。

自作の段落スタイルも再定義も作成した文書内のみで有効です。

目次の挿入

  1. メニューバー→「表示」→「目次」、またはツールバー→「編集」→「目次」をクリック
  2. 左サイドバーの右上にある「編集」で、目次に表示させたい見出しなどのスタイルを選択する
  3. 目次を挿入したい部分にカーソルを合わせ、左サイドバーの下にある「目次を挿入」をクリックします。
  4. 左サイドバーに選んだ見出しなどが表示されたら完了です
  5. または目次上どこでもよいのでクリックし、右サイドバーの「目次」→「段落スタイル」から選択します。

目次の右にある数字は、見出しがどのページにあるか意味しています。この場合では2ページ目にあります。

目次を挿入した後に表示の変更をしたいときは、左サイドバー右上の「編集」のほか、文書内の目次をクリックし、右サイドバーの「目次」→「スタイルをカスタマイズ」からでも可能です。

作業中に左サイドバーの目次が必要ないときは、メニューバー→「表示」→「書類のみ」、またはツールバー→「編集」→「書類のみ」をクリックすれば非表示になります。サイトを見ながらPagesでライティングするなど、それぞれのページを幅広く表示させたいときにおすすめです。

9. フォーマットの変換

完了した文書を他のフォーマットで書き出します。

Wordで書き出す画面
  1. メニューバー内の「ファイル」→「書き出す」→書き出したいフォーマットを選択
  2. それぞれのフォーマットで条件を設定する
  3. 「次へ…」をクリック
  4. 文書の名前を確認し、必要に応じて変更する
  5. 保存先を選ぶ
  6. 「書き出す」をクリック

書き出せるフォーマットは以下の通りです。作業に合わせて書き出してください。

  • PDF…
  • Word…
  • EPUB…
  • 標準テキスト…
  • リッチテキストフォーマット…
  • Pages ’09…

10. 文書を共有する

Pagesの文書をリアルタイムでコラボをしたいときは、共有を使いましょう。Apple IDでiCloudにサインインし、PagesのiCloud Driveをオンにします。また共有する相手の連絡先がMacに登録されているか確認しましょう。

共有は「メール」「メッセージ」「リンクをコピー」「AirDrop」の4つの方法から選べます。

  1. メニューバー→「共有」→「ほかのユーザと共同制作を行う…」または、ツールバー内にある「共同制作」をクリック
  2. 共有したい方法を選ぶ
  3. 「対象」から「参加依頼した人のみ」、「リンクを知っている人はだれでも」から共有をしたい人の条件を選ぶ
  4. 「アクセス権」から共有する人は文書の編集が可能なのか、閲覧のみなのか選ぶ
  5. 「だれでもほかの人を追加できます」をオン/オフ選ぶ
  6. 「共有」をクリック

文書名の右横に「共有」と表示され、ツールバー→「共同制作」が色づけば共有がスタート。共有した相手と同時進行でフォローでき、同じ場所で作業をしているようにはかどります。

自分以外の人に参加を呼びかけてもらうときは「だれでもほかの人を追加できます」をオンにします。関係者を効率よく寄せ集めることができるでしょう。

共有を終了するときは、共有した条件により以下の方法で行います。

  • 「参加依頼した人のみ」…「共同制作」→「共有を停止」→「OK」、または参加者の欄をクリック→…マークの「アクセス権を削除」→「続ける」をクリック
  • 「リンクを知っている人はだれでも」…「共同制作」→「共有を停止」→「OK」、または「共有オプション」→「参加依頼した人のみ」→「続ける」をクリック

他にもまだあるPagesの機能

Pagesにはさらなる新機能が次々と追加されています。

動画を再生

文書の中で動画をアップロードして再生することができます。YouTubeとVimeoに有効です。

「メディア」から動画を挿入するステップ
URLを挿入する画面
  1. ツールバー→「メディア」をクリック
  2. 「Webビデオ」をクリック
  3. 動画のURLを挿入する
  4. 「挿入」をクリック

動画が再生されないときは、上記以外の配信会社でないか動画内をチェックしましょう。

翻訳機能

  1. 翻訳したいテキストをハイライトで囲む
  2. 選択した部分を右クリック
  3. 「〇〇を翻訳」をクリック

翻訳元の言語と翻訳された言語は後からでも変更ができ、必要に応じて同じポップアップウインドウ内から翻訳後の文との置き換えやコピーもできます。

翻訳機能はオフラインでも利用でき、インターネットがない場所でも使えるのがメリット。この場合は「システム設定」→「一般」→「言語と地域」→「翻訳言語」→使う言語をダウンロードする→「完了」をクリックします。

詳しい使い方はmacOS Montereyでテキストを直接翻訳する方法|オフラインで使う設定も必見をご覧ください。

13.1バージョンのPagesでは、メモの内容を新規ページで引き続き作業ができます。起動はメモの「ファイル」→「Pagesで開く」をクリックします。

主なメモの書式スタイルは維持され、Pagesで自動的に設定。急いで取ったメモも、もちろんPagesで整えることができます。

Pagesとメモを連係する方法は、Macで作ったメモを直接Pagesで開く方法|手軽に内容を引き継いでじっくり文書を編集するをご覧ください。

まとめ

MacのPagesの機能はこの他にもいろいろあり、作業中に新しい機能を発見できることがよくあります。いずれも便利な機能なので、作業に活用しながらすてきな文書を作ってください。

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