
iPhone 12以降のモデルではMagSafe充電器を利用できます。充電のスピードや使いやすさなど、MagSafeとはどういったものなのか特徴や機能をまとめました。
MagSafe対応のおすすめのアクセサリの種類や、MagSafeを購入するときの注意点もチェックしましょう。
MagSafeとは?
MagSafeの主な特徴や機能をまとめました。MagSafeとはどんなものか、ポイントを押さえましょう。
iPhone 12シリーズ以降のモデルに対応
MagSafeはAppleが開発したiPhone 12以降のモデルに使える磁石内蔵技術で、iPhoneの背面に埋め込まれた磁石の磁力によって、対応する充電器やアクセサリをピタッとくっつけられます。
磁石の基本的な特徴をハイテクノロジーに採用しただけのシンプルなアイデアのように思いますが、MagSafeに対応したアイテムを併用することで、iPhoneの使いやすさを向上させました。
Qiより2倍の急速充電ができる
iPhone 8以降の機種では最大速度が7.5Wのワイヤレス充電Qiが使えますが、MagSafeでは最大2倍の15Wで急速充電ができます。
5Gでバッテリーの消耗がしやすいこともあり、MagSafeの登場はまさにiPhone 12以降のモデルに最適な充電器と言えるでしょう。
高い密着性で充電中も使える
MagSafeは磁石でiPhoneと充電器がくっつく性能で、充電中でも作業ができます。手に持ちながら正しい目線でメッセージや検索ができるのもメリットです。
ズレもなくiPhoneと一体化するように使えるので、バッテリーがなくなったときでも作業を中断する必要がありません。
iPhone 8〜iPhone 11の機種はQiとして充電できる
ワイヤレス充電ができるiPhone 8〜iPhone 11までの機種では、MagSafe対応の充電器をQi充電器のように使えます。
しかし磁石が内蔵されていないのでズレやすく、MagSafeの高速充電スピードが発揮できません。むしろQi対応の充電器よりも遅くなるので逆効果です。
対応アクセサリを使わないとメリットがない

Appleが新しいiPhoneを発表するたび、サードパーティーも対応できる周辺アクセサリを販売しますが、MagSafeも同じように影響を与えています。
磁石を内蔵したMagSafeのiPhoneを持っていても、アクセサリを併用しないと意味がありません。MagSafe対応のアクセサリは以下のものがあります。
- 充電器
- モバイルバッテリー
- カードケース
- iPhoneケース
充電器
MagSafeの磁石のおかけで、Qiの悩みでもあった充電中の位置ズレを解消できます。充電器はスタンド式や横たえて置くタイプがあります。
AirPodsやWatchを使っている方は、1台でiPhoneと同時に充電できるドッキングタイプがおすすめです。
モバイルバッテリー
Appleをはじめさまざまなメーカーからモバイルバッテリーが販売されています。充電器のようにiPhoneの背面にピタッとつけたまま充電できます。
モバイルバッテリーの容量はモデルによって異なりますが、10000mAhあればiPhone 15 Pro Maxも2回充電できます。スタンダードモデルでは5000mAhでも問題ありません。
MagSafe対応のモバイルバッテリーは人気があり、ネットショップでは売り切れであることも多いです。
カードケース
カードケースはICカードやクレジットカード、免許証など、普段使うカード類などを一緒に持ち歩けるポケットの役割をします。
iPhoneにカードケースをつけるとiPhoneが重厚になるので、かっこよく見えるかかさばるかは使う人次第。実用性がアップするのは変わりありません。
iPhoneケース
iPhoneのケースに互換性のある磁石が入っているので、ケースをつけたままでも充電器にくっつきます。
ケースにはポリカーボネートやシリコン製があり、ぴったり付着するだけでなく耐衝撃性が高いです。iPhoneをガードしながら快適な充電ができる2重のメリットがあります。
MagSafeを使うときに注意したいポイント
MagSafeは磁石により充電速度を高めたり、カード類やモバイルバッテリーもくっつけながら持ち歩ける画期的な機能です。
しかし磁石を含めていることがメリットをもたらすばかりではありません。ここでいくつか注意しておきたいポイントをチェックしましょう。
磁気のあるアイテムに注意
磁気を帯びるアイテムはMagSafeに引き寄せられる可能性があります。そのためデバイスやMagSafe対応のアクセサリ周辺には、ハサミや鍵などの鉄製(鉄を配合した物も含む)やニッケル製のアイテムを近づけないようにしましょう。
カードによっては磁気不良になる場合も
カードケースは磁気からカードを守るシールド仕様ですが、カードによっては磁気不良になりうる弱いタイプがあるので注意が必要です。
クレジットカードやICカードは問題ありませんが、一部の場所でしか使えないような制限されたカード類は別々に持ち歩くことをおすすめします。
MagSafeの機器を使うときは一定距離を置く
MagSafeに内蔵されている電磁波が、ペースメーカーなどの医療機器の機能を停止させる可能性があるとAppleが公表しています。
iPhoneとは15cm以上、充電をするときは30cm以上の距離を保つことを推奨。磁石を内蔵しているデバイスはiPhoneやMagSafe対応機器以外にも、主に以下のAppleデバイスがあります。
- AirPodsおよび充電ケース
- Apple Watchおよび磁石内蔵バンド
- iPadおよびキーボード全種
- Mac全機種
- Beats
- HomePod
iPhone 8以前のiPhoneやiPod以外では、ほとんどのAppleデバイスが磁石を使っています。気付かずに使ってしまいがちですが、病院をはじめ医療機関ではとくに距離に注意しましょう。
普段から適切な距離間を保つ習慣をつけておけば、健やかに使える可能性が高まります。
Appleサポート:医療機器への磁気干渉の可能性について
薄いiPhoneケースでもMagSafeに対応していないものはNG
MagSafeに対応していなくても、薄いiPhoneケースなら充電ができなくはありません。
しかしMagSafeに対応していないケースは磁石が内蔵されていません。充電器やモバイルバッテリーの充電中でもiPhoneがズレやすくなり、メリットが実感しにくくなる可能性があります。
MagSafeの機能を最大限に実感するためにも、とりあえずデザイン性は二の次にして、MagSafe対応のケースを使うことをおすすめします。
まとめ
MagSafeは磁石の利点を用いた頼もしい機能を提供します。充電も急速化し、対応モデルを使っているユーザーにとって大きな利便性を発揮してくれるでしょう。注意点も参考に、快適にMagSafeを利用してください。
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