
iPadOSやパワフルなM1チップiPad Proの進化で、iPadの購入を検討中の方もいるのではないでしょうか!どこまで満足できるデバイスなのか、実際に使ってみないとわからない点も多いです。
iPadの価格は選択幅がありますが、決して安い買い物ではないので、購入する前に押さえることがコツ。iPadを買ってよかったと思えるように、ここで9つのポイントをチェックしておきましょう。
1. 自分はどんな作業をしているか

iPadが自分に向いているかを知るには、まず第一に自分が普段している作業に見合っているかどうかです。iPadが持つ魅力を最大限に使えるか、作業によって最適なモデル選びもしましょう。
iPadの独自の主な機能と特徴
- Apple Pencilで直接手書きやイラストを挿入できる
- Apple Pencilでスクリーンショットが撮れる
- Macとディスプレイの拡張やミラーリングができる
- Slide Overができる
- 画面下に起動中のアプリのウインドウを表示
- 重量が軽く持ち運びやすい
- 写真や動画を複数の人と同じ画面で楽しめる
- キーボードの着脱ができる
作業ごとに向いてるiPadのモデル
作業 | おすすめのiPadのモデル |
---|---|
検索・メール・写真の閲覧/インポートなどの軽作業 | iPad、iPad mini |
ブロガー・ライター | iPad Pro、iPad Air、iPad |
イラストレーター | iPad Pro、iPad Air、iPad、iPad mini |
ファイルを大量に保存する | iPad Pro |
画像編集・動画編集 | iPad Pro、iPad Air、iPad |
開発 | iPad Pro、iPad Air |
基本的に作業が重くなるほど、iPad ProやiPad Airのプロ仕様のスペックが必要です。大量のファイルや高画質の画像や動画を取り扱うなら、M1チップ搭載や容量が512GB〜2TBカスタマイズできるiPad Proがベター。
ライティングをするのはiPadやiPad miniでもできますが、長文をタイピングするなら、シザー式のMagic Keyboardが使えるiPad ProやiPad Airがおすすめです。
2. 操作法をチェックする

iPadはさまざまな方法で作業ができますが、内容によってどの方法がやりやすいかチェックしましょう。iPadで可能な作業方法は、以下の4つがあります。
- タッチスクリーン
- キーボード
- マウス
- Apple Pencil
中でもタッチスクリーンはiPadの主となる操作法で、指で直接できるのが魅力です。文書など事務的な作業をするなら、キーボードをドッキングすればさらに快適になります。
マウスも接続が可能ですが、カーソルがMacと異なり多少使い慣れが必要です。マウスのポインターはカスタマイズができるので、見やすいように調整すれば操作しやすくなるでしょう。
Apple Pencilに関しては、手書きのメモを取ったり、スクリーンショット、細かな項目の選択などに重宝します。デザインやイラストを描くときにも最適です。
3. マルチタスク機能はどこまで便利か

iPadの機能の1つとして画面上で複数のウインドウを表示させるマルチタスク機能があります。
- Split View
- Slide Over
- クイックメモ
- YouTube
Split Viewは画面を2分割にして2つのアプリ(同じアプリも可能)を表示できる機能で、ドラッグ&ドロップやコピペも簡単にできます。
さらにその上にSlide OverやYouTubeのピクチャ・イン・ピクチャで、ポップアップウインドウのように重ねたり、クイックメモもプラスできるマルチタスクが可能です。
画面サイズによっては表示の工夫が必要
マルチタスク機能はアプリを同時に使えることにメリットがありますが、Split ViewにSlide Overを重ねた3画面は、iPad miniのように小さい画面ではあまり実用的ではないでしょう。アプリが重なることで見づらくなるので、Slide Overを使う場合は画面の左右脇によけて作業をする必要があります。
ウインドウそれぞれの間隔にゆとりを持って使うなら、10インチ以上のサイズがベターです。
*Slide OverはiPad Pro、iPad(第5世代)、iPad Air2、iPad mini4以降のモデルに有効です。
4. コネクタの数

iPadのポートは1つで、LightningとUSB-C(iPad Pro 12.9第5世代とiPad Pro 11第3世代はThunderbolt/USB-4対応のもの)のいずれかです。
複数の外部ドライブを使う場合は、ハブを使えば拡張ができます。iPad ProやiPad Air 4、iPad mini 6では直接ドッキングできるUSB-Cコネクタ、それ以外はLightningコネクタのハブがおすすめです。
基本的にiPadでの作業はMacのサブ的な役割なので、大々的な作業はMacに任せiPadで細かな部分を調整するやり方がベターです。そうすれば外部ドライブも1つで済み、iPad周辺をスッキリできます。
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5. 将来的な作業も考えてストレージを決める

購入時に十分だと思っていたストレージでも、使っていくうちに足りなくなっていきます。外部ストレージで増量も可能ですが、短期間でストレージが足りなくなってしまうのは困りものです。
逆にゆとりを持ちすぎて、多くのストレージをカスタマイズして使わないのではもったいないので、現在の作業に30%ほどプラスしたストレージを選びましょう。
iPadのアップデートはMacと比べてペースが早いので、新製品を常に使いたいのなら大量にストレージを積む必要なないです。iPad Proでは最大2TBのストレージがありますが、使いきれずに買い替えをしてしまう可能性が高くなります。
iPadの最新モデルごとのストレージを表にまとめましたので、参考にしてみてください。
iPad Pro 12.9 第5世代 iPad Pro 11 第3世代 | iPad Air 第4世代 | iPad 第9世代 | iPad mini 第6世代 |
---|---|---|---|
128GB | 64GB | 64GB | 64GB |
256GB | 256GB | 256GB | 256GB |
512GB | ー | ー | ー |
1TB | ー | ー | ー |
2TB | ー | ー | ー |
iPad ProではMac並みのストレージを搭載できるので、ファイルやアプリなどをたくさん使う方におすすめです。それ以外のモデルでは2つのストレージが選べます。
保存するファイル類やアプリがそれほど多くない、4Kなど解像度の高い画像や動画を取り扱わないときは、512GBや256GBでも十分でしょう。
6. 画面の大きさをチェック

モデルによってiPadの画面は異なり、プロ仕様になるほど大きくなります。大きければいいというわけではなく、キーボードを使わない作業では重さを感じやすいです。逆に小さいと持ち運びが簡単ですが、画面のスペースが小さくなり作業が制限されることがあります。
大切なことは自分の作業に合わせて選ぶことで満足のいく使用ができます。ここで2021年9月現在販売されている最新モデルの画面サイズを比較してみましょう。
*単位:インチ
iPad Pro | iPad Air 第4世代 | iPad 第9世代 | iPad mini 第6世代 |
---|---|---|---|
12.9(第5世代) | 10.9 | 10.2 | 8.3 |
11(第3世代) | ー | ー | ー |
ホームボタンがあるiPadは、ベゼルが広めなので指紋が画面につきくいです。初心者や学生にも使いやすいデザイン。
フルスクリーンで大きな進化を遂げたiPad mini 6は、小ぶりのバッグの中でも持ち運べるハンディサイズ。小さくても高機能で、画面の大きさを忘れるほど快適な使用感。
iPad ProやiPad Air、iPadはマルチタスク機能、画像や動画編集、Macとの画面拡張やミラーリングなどに最適なサイズです。ピンチアウト/インや機能の切り替えなど、タッチスクリーンの操作もやりやすいです。
7. キーボードの使いやすさ

iPadを購入するときに、キーボードも検討してる方も多いと思います。AppleやサードパーティーからiPad用のキーボードがありますが、中でもチェックしておきたい機能をまとめました。
シザー式のキー構造
AppleのMagic Keyboardをはじめキーの構造がX状態になっているシザー式は、キーを深く押す必要がなく静音なタイピングが可能です。パンタグラフ式キーとも呼ばれ、長文を打つときも手が疲れにくく快適な作業ができます。
マルチメディアキー
MacBook ProのタッチバーやiMacのキーボードの一番上にあるファンクションキーのように、ライトや音量調整ができるマルチメディアキーがあると便利です。ワンタッチで操作でき、作業に集中できます。
バックライト
キーボードにバックライトがついていると、照明が乏しい場所でもタイピングがしやすいです。停電になったときでもバックライトがあれば、目をキーボードに近づけて作業をすることもなし。明るさに関係なく、思いついたときはいつでも照らしてくれます。
タッチパッド
Magic Keyboardのようにトラックパッドが付いているキーボードは、MacBookと同じような感覚で作業ができます。タッチパッドがあればマウスを持ち運んだり、ペアリングをしたりする必要がなく、時間のロスがないのもメリットです。
充電ができる
iPadからバッテリーを給電して使うキーボードのほか、充電できるタイプもあります。キーボードを充電しておけば、iPadのバッテリーを消費することなく作業時間がアップ。Magic Keyboardはパススルー機能で、キーボードからiPadに給電しながら作業ができます。
8. Macと使う予定があるか

iPad ProはMacBook Air、MacBook Pro 13インチ、iMac 24インチ、Mac miniと同じM1チップを使っているので、将来的にMacと併用するのであれば、iPad Proを購入すると良いでしょう。5Gにも対応しているので、高速で快適な作業が期待できます。
ほかのiPadのモデルがMacと機能しにくいことはなく、拡張やミラーリングなどの連携や同期など問題なくできます。
9. 価格

欲しいiPadのスペックが似ている場合、決め手となるのが価格。最終決断として参考にしてみてください。
*価格は最新モデルですべて税込。Wi-Fiモデル/セルラーモデル
GB/モデル | iPad Pro 12.9 第5世代 | iPad Pro 11 第3世代 | iPad Air 第4世代 | iPad 第9世代 | iPad mini 第6世代 |
---|---|---|---|---|---|
32GB | ー | ー | ー | ー | ー |
64GB | ー | ー | 69,080円/85,580円 | 39,800円/56,800円 | 59,800円/77,800円 |
128GB | 129,800円/147,800円 | 94,800円/112,800円 | ー | ー | ー |
256GB | 141,800円/159,800円 | 106,800円/124,800円 | 87,780円/104,280円 | 57,800円/74,800円 | 77,800円/95,800円 |
512GB | 165,800円/183,800円 | 130,800円/148,800円 | ー | ー | ー |
1TB | 213,800円/231,800円 | 178,800円/196,800円 | ー | ー | ー |
2TB | 261,800円/279,800円 | 226,800円/244,800円 | ー | ー | ー |
まとめ
Appleデバイスの中でも、iPadを選ぶのは結構悩むものです。機能や画面サイズ、ストレージ、そして価格などさまざまなポイントで納得するモデルを選ぶ必要があるからでしょう。勢いで決めると失敗するので、スペックもチェックしながら自分の用途に応えるiPadを選んでください!
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